赤ちゃんのうんちがなかなか出ない、うんちが固くてころころしている…。
こういった赤ちゃんの便秘の症状は多くのママとパパ達が不安になるところではないでしょうか?

そこでここでは、

  • 月齢別の赤ちゃんの便秘の原因と解消法
  • 便秘解消に効果のある離乳食
  • 便秘解消のためのホームケア
  • こんなときは病院へ!赤ちゃんのSOSサイン

などについて詳しく解説していきます。不安になったときは、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1. 赤ちゃんが便秘になる原因

そもそも、赤ちゃんはどうして便秘になってしまうのでしょうか?

もともと、赤ちゃんのうんちが2~3日ほど出ないというのはよくあることです。

そこから赤ちゃんが便秘かどうか見極めるには「何日出ない」という日数や回数よりも、赤ちゃんの様子が重要なポイントになってきます。

以下に、赤ちゃんの便秘を見分けるポイントをまとめました。

赤ちゃんの便秘を見分けるポイント
2~3日うんちが出ず…
・ぐずったり泣いたりして機嫌が悪い
・食欲がない
・お腹が張って苦しそうにしている
・うんちが硬くてコロコロしている
・排便のとき痛がって泣く

※あくまで目安です。

赤ちゃんの食欲があって機嫌も良く、スムーズに排便していれば便秘の心配をしなくても大丈夫です。

ではどうして赤ちゃんは便秘になってしまうのでしょうか?

2. 月齢別にみる便秘の原因と解消法

ここからは、赤ちゃんが便秘になる原因と解消を月齢別に、

という順番でご紹介していきます。あてはまる期間をチェックしてみてくださいね。

2-1. 新生児~生後2か月の便秘

◆新生児~2か月の便秘の原因

生まれてすぐの赤ちゃんの便秘の原因としては、まず授乳量が足りていないことが挙げられます。

授乳量が少ないとカスとして出るうんちの量も減り、便秘を引き起こしてしまうのです

とくに母乳の場合は赤ちゃんがどれだけの量を飲んでいるかがわかりづらく、気づかないうちに授乳量が減っている場合もあるので気をつけましょう。

2か月までの赤ちゃんに必要な1日の母乳量の目安は、以下の通りです。

月齢 母乳を飲む回数 母乳の量
0~1か月 1日8回ほど 80~120mL
~2か月 1日5~6回ほど 200mL

 
また、母乳の質が赤ちゃんの便秘と関係していることもあります。

お母さんが脂肪分の多い食品をたくさん摂っていると、母乳も脂肪を多く含み、赤ちゃんの腸で消化できず便秘になってしまいますよ。

◆新生児~2か月の便秘の解消法

母乳をあげた後にミルクを足してみて、もしゴクゴク飲むなら母乳が足りてない証拠です。ミルクを飲ませてあげましょう。

  • 母乳だけで満足している
  • 体重も順調に増えている

という場合なら、うんちの回数が少なくてもあまり心配しなくても大丈夫です。

また母乳の質に心当たりがある場合、お母さんは脂肪分を控えて食物繊維の多い食事を摂るようにしましょう。

また水分が少なくても母乳の質が悪くなるため、お母さんは水分補給も大切です。

0~2か月の便秘のポイント
・授乳量を確認し、赤ちゃんがもの足りなさそうならミルクを足してあげる
・お母さんの食生活を食物繊維が多いものに見直す
・お母さんは水分をしっかり摂る

続いては、生後3~4か月の便秘についてご紹介します。

2-2. 生後3か月~4か月の便秘

◆生後3~4か月の便秘の原因

赤ちゃんは生後3か月頃から急にうんちが出なくなることがあります。

これは赤ちゃんの消化器官のはたらきが高まって、腸から体に水分が吸収されやすくなるためで、特に母乳栄養の赤ちゃんに多く見られます。

うんちの回数が少なくてもスムーズに出ていて機嫌が良ければ、それがその赤ちゃんのペースなので、特に便秘の心配をしなくても大丈夫です。 ただし、

  • ずっと同じ姿勢で寝かせる
  • おくるみなどで赤ちゃんの動きを制限する

…といったことがあると、運動量が減って腸の働きが鈍ってしまい、便秘を引き起こすこともあるため気をつけましょう。

◆3~4か月の便秘の解消法

消化吸収能力が発達する時期なので、生理的な便秘で何日か出ない場合は特に心配いりません。

  • 赤ちゃんを腹ばいにしてあげる
  • 夏場やお風呂上りなどに白湯をあげる

といった方法で腸に刺激を与えたり、水分をしっかり摂らせてあげたりすると便秘解消につながります。

3~4か月の便秘のポイント
・この時期はうんちが減りがち
・機嫌よくスムーズに排便できていれば、うんちが少なくてもOK
・腹ばいにしたり、白湯をあげたりすると便秘解消に効果的

続いては、生後5~6か月の便秘の解消法をご紹介します。

2-3. 生後5か月~6か月の便秘

◆生後5~6か月の便秘の原因

生後5か月頃から徐々に離乳食が始まると、ミルクや母乳から摂っていた水分量が減り、便秘がちになる場合があります。

また、赤ちゃんは母乳やミルク以外のものを初めて消化するので、離乳食に慣れるまではうんちの状態や回数が安定しないことも便秘がちになる原因のひとつです。

◆5~6か月の便秘の解消法

離乳食が早く始められそうな赤ちゃんは、白湯や麦茶のほかに少しずつ薄めたフルーツの果汁をあげてみましょう

便を柔らかくする成分を含んだ柑橘類、特にみかんジュースがおすすめです。大人用の濃縮還元ジュースではなく、

  • 果物を絞った果汁
  • 赤ちゃん用の果汁パック

などが、酸味が少なくおすすめです。

最初はびっくりして吐き出してしまうこともあるため、最初はスプーンを舐める程度に、様子をみながらあげてください。

みかんの皮はまだ消化できないので、皮を丁寧に取り除いてからあげましょう。

5~6か月の便秘のポイント
・離乳食が始まるとミルク・母乳から摂っていた水分量が減る
・離乳食の消化に慣れておらず、うんちの回数や状態が不安定
・便を柔らかくするみかんジュースなどが効果的

次は、生後7~8か月の便秘の解消法をご紹介します。

2-4. 生後7か月~8か月の便秘

◆生後7~8か月の便秘の原因

離乳食が1日1回から2回になるにつれ、うんちも硬くなったり逆に下痢気味になったりと、お腹の調子が不安定になることがあります。

また離乳食の食事内容も便秘の原因になるので、食生活にも気をつける必要があります。

また、この時期ははいはいが始まって赤ちゃんもよく動くようになり、生活リズムを整えるべき時期にもなります。

  • 1日の運動量
  • 睡眠量
  • 授乳の時間

などといった生活リズムが毎日バラバラだと、赤ちゃんの自律神経が乱れ、排便のリズムにも影響がでてしまいますよ。

◆7~8か月の便秘の解消法

赤ちゃんが本格的な離乳食に慣れてきたら、便秘解消に効果的な食物繊維の多いメニューを考えてみましょう。

またこの時期からはいはいが始まるため、たくさん動いて腸の動きを活発にすることも大切です。

  • たくさん動いて汗をかいたら水分補給
  • 食事や睡眠などの生活リズムを整える

といったところに気をつければ、排便しやすいリズム作りにもつながりますよ。

7~8か月の便秘のポイント
・離乳食の内容に気をつけ、食物繊維の多いメニューを考えてみる
・たくさん動いて腸の動きを活発にする
・排便しやすい生活リズムを整えてあげる

続いては、離乳食やマッサージなどで行う赤ちゃんの便秘解消法をご紹介します。

3.赤ちゃんの便秘解消法

ここからは、

  • 離乳食
  • マッサージ
  • 運動方法

などから赤ちゃんの便秘を解消する方法をご紹介します。

3-1. 離乳食で便秘解消

生後6か月頃からは離乳食が始まります。食物繊維など、便秘解消に効果のある食品を離乳食で食べさせてあげることもできるようになりますよ。

  • 野菜類:
    にんじん、かぼちゃ、さつまいも、青菜など
  • 海藻類:
    ひじき、わかめ、昆布など

といった食品は食物繊維が多く、離乳食におすすめです。

また、プルーンやヨーグルトなど腸内環境を良くする食品も積極的に摂れるといいですね。

◆離乳食の作り方

離乳食初期(生後5~6か月)から離乳食中期(生後7~8か月)の頃の離乳食では小さく切った野菜を茹でて(または電子レンジで柔らかくする)、すり鉢やスプーンなどでよく潰して作ります。

にんじんや大根のように食物繊維の多い野菜は、すり鉢などを使って滑らかになるまですりつぶしましょう。

かぼちゃなどの固い野菜は種と皮を取り除き、小さく切って電子レンジで温め、柔らかくなったらスプーンでペースト状に潰して、完成です。

離乳食初期の進め方やレシピについて詳しく知りたい方は、別記事の「離乳食初期の正しい進め方|基礎知識からおすすめレシピまで詳しく解説」も参考にしてみてくださいね。

続いては、その他の便秘解消法についてご紹介します。

3-2. その他の便秘解消法

赤ちゃんが「便秘かな?」と気になったとき、病院に行く前にできるホームケアを3つご紹介します。

◆お腹の「の」の字マッサージ

赤ちゃんを仰向けに寝かせ、ママの手のひらを使って赤ちゃんのおへそ周りを時計回りにひらがなの「の」を描きながらそっとマッサージします。

  • 赤ちゃん便秘幼児新生児

このとき力を入れないようにするのがポイントです。ママの手にベビーオイルをつけてマッサージしてもいいですね。

◆足の前後運動

赤ちゃんを仰向けに寝かせて赤ちゃんの両足首をやさしく持ち、右・左と前後に足をこぐようにして赤ちゃんの膝を曲げて腸を刺激させます。

このとき無理に足を引っ張らないように気をつけましょう。

◆綿棒で肛門を刺激

どうしても出ないときは綿棒浣腸を試してみましょう。

  1. 綿棒の先にベビーオイルやワセリンを塗る
  2. 赤ちゃんの肛門に綿棒の先を1センチほど入れる
  3. 綿棒をゆっくり回しながら肛門を刺激し、便意を促す

綿棒浣腸は便秘解消にかなりの効果がりますが、あまり何度も続けると赤ちゃんがいきむ習慣を忘れてしまうので、どうしてもでないときだけにしましょう。

腹ばいにさせるだけで効果あり
首がしっかりとすわった赤ちゃんは、腹ばいにして腸を刺激してあげましょう。頭を上げる動作は排便にも必要な腹筋を鍛えるのに効果的です。

赤ちゃんがつらそうにしていないか、様子を見ながら試してみてくださいね。

次からは「これをしていたら病院に行くべき」という赤ちゃんのSOSサインをご紹介します。

4. 病院へ行くべき赤ちゃんのSOSサイン

いろいろ試したけどなかなか便秘が改善しなかったり、赤ちゃんが以下のような様子なら、小児科を受診しましょう。

赤ちゃんのSOSサイン
・肛門が切れて痛がっている、またはうんちに血がついている。
・食欲がなく、ミルクを飲んだり食べたあとすぐに吐いてしまう。
・うんちが急に出なくなり、元気がなくてぐったりしている。
・浣腸をすると泥のようなうんちがたくさん出る。

このような場合は便秘またはほかの病気も考えられます。早めに小児科を受診するようにしてください

肛門が切れて痛がっているときは、肛門をぬるま湯できれいに洗ってからベビーオイルで傷口を保護してあげるといいですよ。

5. まとめ

赤ちゃんの便秘について、原因と解消法をご紹介してきましたが、いかがでしたか?

これまでのことをまとめると、

  • 便秘は日数よりも赤ちゃんの様子を見る
  • 生理的な便秘もある
  • 水分補給はできているか
  • 食事や運動、生活リズムも排便には大切

これらのことがポイントになってくることが分かりました。

赤ちゃんが便秘になる原因と対処法を理解していると、お母さんとお父さんも安心ですよね。マッサージなどのホームケアもぜひ活用してみてください。

また、赤ちゃんだけでなくお母さんも悩まされる産後の便秘については「産後の便秘の原因と解消法5選|薬に頼らず自然なお通じをうながす方法」でくわしくご紹介していますので、参考にしてみてくださいね。