妊娠初期は、これから始まる赤ちゃんとの生活にワクワクする一方で、不安や疑問も多いものです。

そこでここでは、

  • 妊娠初期の変化や症状
  • 出血などのトラブル対処法
  • 日常生活や働き方のポイント

など、妊娠初期のお母さんが気になることをわかりやすく解説します。

初めての妊娠でも安心して、280日間のマタニティライフを楽しみましょう!

1.妊娠初期とは

そもそも妊娠初期とは、受精卵が着床して育ち始める、

  • 妊娠2ヶ月(妊娠4週~7週)
  • 妊娠3ヶ月(妊娠8週~11週)
  • 妊娠4ヶ月(妊娠12週~15週)

の時期を指します。直前の妊娠3週は、受精・着床する「妊娠超初期」というイメージです。

まだほとんど見た目の変化はありませんが、月経が止まりつわりが始まるなど、お母さんの体の中では赤ちゃんを育てる準備が始まっています。

そんな妊娠初期には気になることがたくさんありますよね。

…それぞれ自分が気になる項目をチェックしてみてください。

初めての妊娠でも大丈夫です。ひとつひとつ確認しながら素敵なマタニティライフを送りましょう!

妊娠週数の数え方

最終月経の開始日を妊娠0週0日とカウントし、そこから40週後(280日目)がおおよその出産予定日となります。

まずは、妊娠初期にあらわれる症状について見ていきます。

2.妊娠初期の変化と症状

妊娠初期の赤ちゃんとお母さんには、どのような変化があるのでしょうか?

主な症状や特徴を、

…と、月ごとに見ていきましょう。また各時期にやっておくべきこともあるんです。

2-1.妊娠2ヶ月の変化と症状

妊娠2ヶ月(4週~7週目)の赤ちゃんは約1cmととても小さく、超音波検査で確認できるようになるのは5週目からです。

一方お母さんは、生理の遅れに気が付き、吐き気や熱っぽさといった妊娠初期症状があらわれる時期です。

週数 主な変化
4週 ・生理が1週間遅れる
・少量の出血(着床出血)
・吐き気や熱っぽさを感じる
▶妊娠4週目の変化を詳しくみる
5週 ・基礎体温が高いまま
・眠さや体のだるさを感じる
・吐き気などつわりの症状
妊娠5週目の変化を詳しくみる
6週 ・胸の張り、乳首の痛み
・便秘、下痢がちになる
・吐き気や眠さがやや強くなる
妊娠6週目の変化を詳しくみる
7週 ・おなかに張りを感じる
・身体がかゆくなる

・においに敏感になる
妊娠7週目の変化を詳しくみる

※青字部分からジャンプすると、詳しい変化を見ることができます。

妊娠初期症状をもっと知りたい方は「Q2:妊娠初期症状を詳しく知りたい!」を参考にしてくださいね!

もしかしたら…と思ったら、生理予定日の1週間後に妊娠検査薬を使い、陽性であればすぐに産婦人科へ行きましょう。

初めての産婦人科には、「Q1:初めての産婦人科で気を付けることは?」が参考になりますよ。

妊娠2ヶ月にやっておくこと
✔産婦人科を受診する
✔薬の服用に注意する
✔出産までの費用、制度を調べる
✔職場での働き方や報告時期を考える

妊娠2ヶ月について詳しく知りたい方は、別記事で解説しています。

2-2.妊娠3ヶ月の変化と症状

妊娠3ヶ月(8週~11週目)に心拍が確認できたら妊娠です。赤ちゃんは手足ができて人間らしく成長しています。

一方でお母さんはもっともつわりがつらい時期。子宮が大きくなったことで便秘・むくみといった症状も出てきます。

週数 主な変化
8週 ・つわりが始まる
・胸が張る、乳輪の黒ずみ
・おりものが増える
▶妊娠8週目の変化を詳しくみる
9週 ・つわりのピーク
・髪や肌が乾燥する
・便秘や頻尿
▶妊娠9週目の変化を詳しくみる
10週 ・つわりのピーク
・あざやシミが濃くなる
・手足がむくむ
▶妊娠10週目の変化を詳しくみる
11週 ・つわりが少しおさまる
・眠くなる
・貧血やめまい
▶妊娠11週目の変化を詳しくみる

※青字部分からジャンプすると、詳しい変化を見ることができます。

動ける合間を見て、すぐに役所に母子手帳を貰いに行きましょう。妊婦健診の公費補助券ももらえるため早めがおすすめです。

また、つわりごとの対処法は「4-1.日常生活で気を付けること」でご紹介します!

妊娠3ヶ月にやっておくこと
✔役所で母子手帳をもらう
✔出産育児一時金制度を知っておく
✔虫歯になりやすいのでしっかり磨く
✔里帰りなど産む場所を決める

妊娠3ヶ月について詳しく知りたい方は、別記事で解説しています。

2-3.妊娠4ヶ月の変化と症状

妊娠4ヶ月(12週~15週目)の赤ちゃんは筋肉や骨が発達、早い子では性別がわかることも。

一方お母さんは、やっとつわりや微熱が少し楽になり生活しやすくなる時期。体重管理や栄養バランスを意識してみましょう!

週数 主な変化
12週 ・つわりがおさまり始める
・お腹が少しふくらむ
・イライラしたり涙もろくなる
▶妊娠12週目の変化を詳しくみる
13週 ・手足がむくむ
・食欲が出てくる
・体重が増えやすくなる
▶妊娠13週目の変化を詳しくみる
14週 ・基礎体温が下がる
・貧血気味になる
・おりものの量が増える
▶妊娠14週目の変化を詳しくみる
15週 ・お腹が張りふっくらする
・便秘がちになる
・体調が安定してくる
▶妊娠15週目の変化を詳しくみる

※青字部分からジャンプすると、詳しい変化を見ることができます。

お腹がふっくらしてきたら、マタニティ用の下着や腰痛予防の骨盤ベルトで身体をサポートしても良いですね。

妊娠4ヶ月にやっておくこと
✔体重管理を始める
✔妊娠線の予防
✔職場への報告、制度の申請
✔安産祈願「戌の日」の計画

妊娠4ヶ月について詳しく知りたい方は、別記事で解説しています。


次は、妊娠初期に起こりやすいトラブルについて見ていきましょう。

3.妊娠初期のトラブルと対処法

出血や痛みなど、様々なトラブルの可能性があり不安ですよね。そこで妊娠初期の妊婦さんに起こりやすい、

①出血・茶おりもの
②お腹の張り・痛み
③めまい・動悸

の対処法を詳しく見ていきましょう。

トラブル①:出血・茶おりもの

いつもと違うおりものや出血が見られた場合は、色や量に関わらず産婦人科を受診してください。

考えられる原因

・子宮外妊娠
…卵管などに着床し正常でない妊娠
・胞状奇胎(ほうじょうきたい)
…子宮がぶどう状の袋に満たされる病気

・切迫流産
…継続できるが、流産しかけている状態

・流産

他にも着床出血・子宮の成長・内診の刺激が原因で心配いらないこともありますが、自分で判断するのは危険です。必ずお医者さんに相談しましょう。

トラブル②:お腹の張り・痛み

お腹の張りや痛みがある場合は、まず座ったり横になったりして様子を見ていて大丈夫です。

・1時間ほどおさまらない
・激しい痛み
・出血がある

…といった場合は産婦人科へ行きましょう。

考えられる原因
・子宮筋腫
…子宮に良性のコブができること
​・膀胱炎
・卵巣の異常

…水が溜まったり、腫れる
・切迫流産
・流産

便秘の可能性もありますが、市販の下剤は使用せず医師に相談しましょう。

トラブル③:めまい・動悸

ゆっくりと移動し、ラクな姿勢で休憩してください。

その後、いつ頃症状があったのかをメモしておき、妊婦検診の際に先生に伝えましょう。

考えられる原因
・貧血
・妊娠高血圧症候群

妊娠中は血が薄く水っぽくなるため、いつもより貧血になりやすい状態です。普段から葉酸・鉄分を多く摂ることで対策できますよ。詳しい貧血の対処法は別記事でご紹介しています。


また、葉酸を含むおすすめ食材は「4-2.妊娠初期の食事と飲み物」を参考にしてください!

◆いつもと違ったらすぐ病院へ

少しでも気になる症状があれば、すぐに産婦人科へ行きましょう。素早い対処がお母さんも赤ちゃんも守ることに繋がります。

妊娠初期に起こるトラブルの詳しい解説については、別記事も参考にしてみてくださいね。


では妊娠初期を過ごしていくうえで、何に気を付ければ良いのでしょうか?

4.妊娠初期の過ごし方

お腹の赤ちゃんとの生活が始まると、食事や習慣も少しずつマタニティ向けに変えていくことが大切です。

ここからはお母さんが意識したい、

など、妊娠初期の過ごし方を順番に解説していきます。

4-1.日常生活で気を付けること

妊娠初期を安心して過ごすために、生活で気を付けたいポイントを3つご紹介します。

①すぐに飲酒・喫煙をやめる

飲酒や喫煙は赤ちゃんの成長を妨げます。お母さん自身はもちろん、周りの人が同じ室内で喫煙することも控えましょう。

他にも、

×自己判断での薬の服用
×歯の治療(長時間・麻酔)
×満員電車
×睡眠不足

は、妊娠初期のNG行動ですよ。また、つわりに便利なアロマオイルも香りによっては避ける必要があります。詳しくは別記事を参考にしてみてくださいね。

②つわりのときは無理をしない

妊婦さんの半数以上がつわりを経験します。赤ちゃんからの休んで欲しいサインととらえ、辛いときは無理せず休んでください。

主なつわり対策を下にまとめたので、実践しながらうまく乗り切りましょう!

つわりの主な対策法

◆吐きつわり
食べられるものから食べる。料理を冷ましたり、おかゆやゼリーなど胃に優しく食べやすいものを選ぶのもコツ。


◆食べつわり
食べ過ぎに注意しつつ、空腹にならないようおにぎりやガムなど満腹感の得やすいものを常備しておく。


◆においつわり
苦手なにおいはできるだけ避け、マスクを着用したりアロマを持ち歩くのがおすすめ。

水も飲めない、体重が激減したといった場合は「妊娠悪阻(にんしんおそ)」という病気ですので治療が必要です。

さらに詳しいつわりの種類や対処法は、別記事で解説しています。

③リラックスを心掛ける

妊娠中は不安になりがちですが、ゆったりとリラックスして過ごすよう心掛けたいところです。

過度なストレスや不安は、赤ちゃんの成長やつわりの悪化などに影響します。

好きな音楽を聞いたり、産婦人科で話を聞いてもらったりと心を落ち着けるよう工夫してみてくださいね。

赤ちゃんのためには、食べるべきものと避けるものがあります。次は食事のポイントについて見ていきましょう。

4-2.妊娠初期の食事と飲み物

この時期つわりで思うように食事をとれませんが、お母さんの栄養は赤ちゃんの栄養になります。

以下を中心に、無理せず自分のペースで食べていきましょう。

積極的に摂りたい栄養素
《鉄分》
・小松菜、ほうれん草、しじみなど
…妊娠中になりやすい貧血をしっかり予防
《葉酸》
・菜の花、枝豆、モロヘイヤなど
…妊娠中の貧血予防、つわり軽減、赤ちゃんの先天性異常の予防
《タンパク質》
・肉類、魚介類、大豆製品、卵など
…つわりの軽減や免疫力の向上効果

特に葉酸は、つわりの軽減・免疫力向上・貧血防止など妊娠中に欠かせない栄養素ですよ。

一方、注意したい食品の例は次の通りです。

△カフェイン
…コーヒー、チョコ、緑茶
△大型魚、生もの
…マグロ、刺身、生卵
△ビタミンA
…レバー、うなぎ、あん肝

中には、カフェインなど量に気を付ければOKなものも。

葉酸の解説と、避けるべき品目や摂取量についてはこちらで詳しく解説しています。


現在働いている妊婦さんも多いですよね。職場への報告や働き方で気を付けるポイントはあるのでしょうか?

4-3.妊娠初期の働き方

仕事をしている方は、

・妊娠をいつ報告するか?
・仕事は続けられるか?

といった疑問が出てきますよね。ここではそんな妊婦さんの不安を解消していきます。

◆職場への妊娠報告の時期

周囲の理解と協力を得るために、流産の確率が減る妊娠10~12週での報告が理想的です。その際は、

・出産予定日
・仕事を続けたいか
・産休、育休の希望

などを明確に意思表示します。ただ伝えるだけでなく感謝や謙虚さも忘れずに!

◆仕事は無理なく続けてOK

仕事を続ける場合は妊娠33週頃まで働き、その後産休に入ることが多いです。

ただし、次のような勤務内容は母体に負担を掛けるため、配置転換や時差出勤といった会社の制度を利用することをおすすめします。

負担が大きい業務
・終電で帰る、夜勤がある
・重い物を運ぶ
・階段が多い、立ちっぱなし
・満員電車の通勤
・外回りなど長距離の歩行
・たばこの煙を吸う環境

上司に伝えるのが不安…という方は、医師に「母性健康管理指導事項連絡カード」を書いてもらうと安心ですよ。

【母性健康管理指導事項連絡カード】

また下腹部の張りや出血があったらすぐ休めるよう、職場で良い関係を築いておきたいですね。

5.妊娠初期のお助けQ&A

妊娠初期のママとパパが不安に感じる4つの疑問を、Q&A形式で解消していきます!

Q1:初めての産婦人科で気を付けることは?

→A:先生が診察しやすいよう、薄いメイク・ネイルなし・フレアスカートやチュニックがおすすめです。

また初診の際にはこれらを持って行くと安心ですよ。

◆妊婦検診の持ち物

アイテム 特徴
健康保険証 カルテを作る際に必要。トラブルがある場合は保険適応に。
初診料 事前に初診料がいくらか確認しておく。3000円~1万5000円程度。
最終月経日のメモ 妊娠週数や出産予定日の算出に必要。基礎体温表か最終月経日を聞かれる。
生理ナプキン 必要ない場合が多いが、内診の影響で軽い出血が見られることがある。
筆記用具 検査のあと医師から妊娠生活の説明を受けるためメモがあると便利。

 
待ち時間用に本があっても良いですね。

詳しい妊婦健診の流れは、「妊娠2ヶ月の妊婦検診」を参考にしてください。

Q2:妊娠初期症状を詳しく知りたい!

→A:妊娠判明前によくある妊娠初期症状はこちらです。

よくある妊娠初期症状

◆つわりに似た症状
・吐き気、胃のムカムカ
・食欲がない
・唾液、げっぷがよく出る
・1日中眠くなる

◆痛み・張り・出血
・お腹や胸がチクチクする
・お腹や胸が張る
・少量の出血
・茶色いおりもの

◆その他の症状
・高温期が2週間以上続く
・熱っぽい
・動悸や息切れ

・すぐ汗がでる
・急にイライラ、涙がでる

ただしここから妊娠を判断することは難しく、あくまで目安と考えましょう。

これらの症状があり生理が1週間遅れていたら、妊娠検査薬を使ってみてくださいね。詳しくは別記事で解説しています。

Q3:流産を防ぐためにできることは?

→A:妊娠初期の流産のほとんどが胎児側の原因によるもので、予防は難しいといえます。

受精卵の染色体異常などから、7人に1人の確率で自然と流産が起こります。誰にでも可能性はありますが、妊娠12週をすぎると確率はぐっと下がりますよ!

もし出血など不安な症状があれば、すぐに産婦人科で相談してください。

Q4:パパにできるサポートはある?

→A:できるだけ穏やかに接して、ママを安心させてあげましょう。

  • 二日酔いに似た症状
  • 急にイライラしたり悲しくなる

など、ママも自分をうまくコントロールできず戸惑っています。

どんな状況でも穏やかに対応し、特に負担がかかる料理や買い物といった家事を代わってあげることが一番のサポートになりますよ。

ママも具体的にお願いする
ママも、パパにやってほしいことは具体的にお願いしましょう。またやってくれたら当たり前と思わず「ありがとう」と感謝を伝えてくださいね。

6.まとめ

妊娠初期の疑問は解消されましたか?

各時期にやるべきことやよくあるトラブルを事前に知っておくと、慌てずに対処することができます。

妊娠中は赤ちゃんと過ごす嬉しさを感じる反面、不安になることも多いですよね。ひとりで悩まずパパや先生を上手に頼り、素敵なマタニティライフを送りましょう!

※本文中の内容は、時期によって公開時の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。