妊娠10週になるとつわりが落ち着いてきて、赤ちゃんも一気に人間らしい姿になります。

今回はそんな10週目の、

  • 赤ちゃんとおかあさんの様子
  • 日常生活のポイント

…などを詳しくご紹介します。やっておきたいことやお仕事のポイントなども紹介するので、参考にしてみてくださいね。

1. 妊娠10週目の様子と変化

妊娠10週目に突入すると、赤ちゃんは歯や髪の毛が形成されたり、顔がはっきりしたりといった変化が見られます。

お母さんはつわりが落ち着く一方、新たに体の変化が現れ不調に陥りやすくなります。

では、赤ちゃんとお母さんの変化について詳しく見ていきましょう。

1-1. 妊娠10週目の赤ちゃん

赤ちゃんは1週間で約10mmのスピードで成長し、10週目には30〜40mmほどになります。

神経系統も発達し手足を自由に動かせるようになるため、エコー検査では動く赤ちゃんを見られるかもしれませんね。

また、胃や腎臓などが動き出すため、赤ちゃんは羊水を飲んで尿を排泄するようになります。

1-2. 妊娠10週目のお母さん

赤ちゃんの成長に伴い、子宮はオレンジくらいの大きさになります。子宮の成長につれ筋肉も引き伸ばされるため、下腹部にズキズキとした痛みが出てくることも。

ほかには、次のような症状が表れることもあります。

妊娠10週目にあらわれる症状
・アザやホクロ
ホルモンの関係でアザやホクロ、そばかすが濃くなります。また、お腹の真ん中に「正中線」と呼ばれる1本の線ができることも。
・血管が浮き出る
この時期は子宮や胎盤に血液を供給するため血液量がぐんと増え、足やお腹周りなどに血管が浮きやすくなります。
・むくみ
子宮が大きくなるにつれ血管が圧迫されて血流が悪くなり、むくみやすくなります。特にむくみやすい足に注意。
・便秘
ホルモンの関係で腸の動きが鈍くなったり、子宮が腸を圧迫することから便秘になりやすくなります。食生活で改善するのが◎

アザや正中線は一時的なものなので、出産後にはなくなるケースがほとんどですよ。

また、この頃になるとつわりのピークが過ぎ、落ち着きを取り戻す人もいる一方でつわりが続く場合もあります。

つわりが続く場合は、無理せず食べれるものから食べましょうね。

1-3. 妊娠10週目のトラブル

妊娠10週目に起こりやすいトラブルをご紹介します。

トラブル① 流産

一般的に流産の確率は心拍確認前の時期は15%、心拍が確認できれば5%にまで減少するとされています。

流産の症状
・胎芽が見えない
・出血がある
・腹痛がある

流産の確率が大きく変化する「妊娠9週の壁」を超えてはいるものの、少しでも気になることがある場合はすぐ医師に相談しましょう。

トラブル② 切迫流産

切迫流産とは、妊娠22週未満の赤ちゃんが流産しかかっている状態を指します。少量の子宮出血が断続的にあり、出血量が多いと流産の可能性が高くなります。

早めに病院で検査しましょう。

POINT
切迫流産には特別な治療法がありませんが、適切な診断を受けて安静にしていることで流産のリスクを減らすことができますよ。

続いては、妊娠10週目の過ごし方についてご紹介します。

2. 妊娠10週目の過ごし方

妊娠10週目はどのように過ごすと良いのか、

…といったポイントごとに見ていきましょう。まずは、妊婦検診についてです。

2-1. 妊娠10週目の妊婦検診

出産予定日が確定する妊娠3〜4ヶ月の妊娠検診は2〜4週に1回のペースで行われます。

妊娠9週頃の主な検診メニュー
◆体重・血圧測定
◆尿検査
◆経腟超音波検査

…子宮全体の大きさ、卵巣の状況を把握するために膣内から撮影
◆腹部超音波検査
…胎児や胎盤、羊水の観察のために下腹部に検査用器具をあてる
◆内診
◆血液検査
(必要に応じて)

超音波検査ではお腹を出すので、

  • 着脱しやすいゆったりとした服装
  • 上下が分かれている服装

がおすすめです。さらに、ストッキングやスパッツは避けて靴下にすると着替えが楽になりますよ。

また、健診の際は以下の物を持っていきましょう。

持ち物リスト
・母子手帳
・診察券
・健康保険証
・助成券
・お薬手帳(薬を処方される場合もあるため)
・お財布
・その他(病院によって指定される持ち物)

ほかにも、筆記用具があると医師の診断やアドバイスをメモすることができるので便利ですよ。

2-2. 日常生活で気をつけること

この時期の妊婦さんは「乾燥対策」を心がけてください。

妊娠中は、母体の水分が羊水や赤ちゃんの成長に使われるため、乾燥しがちな状態です。

赤ちゃんの成長と乾燥予防のために、1日2L程度を目安に水分補給をこまめに行いましょう

  • 睡眠をたくさん取る
  • 肌に優しい化粧水、保湿クリームを使う

…などに気をつけて乾燥肌対策をしてくださいね。

妊婦さんのデリケートなお肌にオススメの化粧水は、
乾燥肌におすすめの化粧水13選|しっかり高保湿な人気ランキング
敏感肌おすすめ化粧水10選|ヒリヒリせずに高保湿な厳選ランキング
に詳しく載っているので、ぜひ参考にしてみてください。

◆この時期のNG行動

この時期は血流が激しくなることから、大変むくみやすくなります。そのため、以下のような行動は避けましょう。

NG行動
◆体を冷やす
…夏野菜や冷たい飲み物の取りすぎ、薄着はNG
◆ヒールを履く
…血行が悪くなるためNG
◆長時間同じ姿勢でいる
…血行が悪くなるためNG
◆睡眠不足
…水分が溜まりやすくなるためNG

これらはむくみを悪化させる行動ですので、気をつけましょう。

特にヒールは転倒のリスクも高めるため危険です。むくみにくく安定性のあるフラットシューズやスニーカーを選びましょう。

続いては、妊娠10週目の食事についてご紹介します。

2-3. 妊娠中の食事について

便秘やつわりで思うように食べることができない…といった方も多いかと思いますが、これだけは摂って欲しい重要な栄養素と、NG食材をご紹介します。

◆栄養素を意識して摂る

妊娠中に積極的に摂りたい栄養素は以下のとおりです。

積極的に摂りたい栄養素
《鉄分》
・レバー、ほうれん草、しじみなど
…妊娠中になりやすい貧血をしっかり予防
《葉酸》
・鶏レバー、枝豆、モロヘイヤなど
…妊娠中の貧血予防、つわり軽減、赤ちゃんの先天性異常の予防
《食物繊維》
・プルーン、りんご、みかんなど
…妊娠中の便秘予防に効果的

特に葉酸には、つわりの軽減・免疫力向上・貧血防止…などの効果があり、妊娠中は欠かせない栄養素ですよ。

また、カルシウムやタンパク質なども積極的に摂っていきましょう。

葉酸のサプリについては「おすすめ葉酸サプリランキング|正しい選び方から妊娠中の効果・副作用まで詳しく解説」に詳しく載っているため、参考にしてくださいね。

◆控えたい食べ物

また、以下の食べ物は控えましょう。

  • 生もの
    …刺身、生肉、生卵など
  • アルコール
  • ナチュラルチーズ
  • 脂溶性ビタミンA
    …レバー、うなぎ、あん肝など

カフェインは摂取量にさえ気をつけていれば赤ちゃんにすぐ悪影響が及ぶことはありません。

詳しくは別記事の、
知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで
妊婦さんのカフェインの摂り方|妊娠中もカフェインを安全に楽しむコツ
もチェックしてみてくださいね。

続いては、妊娠中のお仕事についてご紹介します。

2-4. 仕事のポイント

この時期は体調を崩すことが多々あります。周囲の理解を得るためにも、上司への妊娠報告はできるだけ早くするようにしましょう。

報告は流産のリスクが軽減する妊娠10週前後の時期が理想的です。ただし、

  • 体に負担のかかる仕事
    …肉体労働や長時間勤務など
  • 夜勤のある仕事
    …たばこの煙を吸い込んでしまう仕事

…など体の負担が大きな仕事の場合は配置転換を願い出るなどの対策をしたり、早めに上司に相談したりしましょう。

POINT
上司に妊娠報告の際は、出産予定日や産休・育休についてどのように考えているのかも伝えましょう。そうすることでその後の仕事の計画が立てやすくなります。

◆通勤時の満員電車に注意

通勤ラッシュの満員電車は押されたり、長時間立ちっぱなしになるため妊婦さんにとって危険です。

時差出勤が可能であれば、遠慮せず利用しましょう。それができない場合は、以下のことを心がけましょう。

通勤時に心がけたいこと
◆いつもより10分程度早く家を出る
早く家を出ることで、危険な駆け込み乗車や階段の駆け上がりなどを避けたり、混んでいる電車を見送ったりしてリスクを軽減することができます。
◆女性専用車両を利用する
女性専用車両は普通車両に比べ比較的空いています。また、女性同士だとマタニティマークに気づいて席を譲ってくれるケースが多いそうです。

体への負担を少しでも軽減させるためにラッシュを避ける工夫をしましょうね。

また、においづわりを避けるためにマスクを常備しておきましょう。つわりが終わっていてもぶり返す可能性があるため、念のため準備しておくと安心です。

次は、この週にやっておきたいことをご紹介します。

3. 妊娠10週目にしておきたいこと

ここでは、妊娠10週目にしておきたいことをご紹介します。まず、3ヶ月目にしておきたいことは以下の通りです。

妊娠10週目にしておきたいこと
・母子手帳をもらう
・マタニティマークをつける
・歯のケア
・里帰りの相談
・出産育児一時金について知っておく
・分娩予約
・血液検査
・ベビーグッズの下見

なかでも10週目に済ませておきたいことは「出産育児一時金について知っておく」「分娩予約」です。

◆「出産育児一時金」について知っておく

「出産育児一時金」とは、出産時の費用のサポートとして健保から一定の金額が支給される制度で、受給条件と金額は以下の通り。

受給対象となる方
・健康保険加入者またはその被扶養者
妊娠4ヶ月以上で出産・死産・流産したお母さん
もらえる金額
・子ども一人につき42万円
(双子の場合は84万円
・42万円以下なら差額をもらえる

またこの制度には、以下の3つの種類があります。

制度 特徴
直接支払制度 ・病院と合意文書を交わして申請。
・病院が手続きしてくれるため手間が少ないが、申請手数料が必要。
受取代理制度 ・お母さんが自分で健康保険に申請する。
・採用している産院が少なく、出産予定日までの2か月間に事前申請が必要。
手数料がかからない。
産後申請方式 ・産後に支給額が振り込まれる制度。
手数料がかからない
出産時は全額自費で払う必要がある。

 
多くの産院では直接支払制度がとられているため、お母さんは退院時に出産費用との差額を払えば大丈夫です。

産院によっては選ぶことも可能です。自分の地域や産婦人科の制度をきちんと確認しておきましょう。

◆分娩予約

産院によって設備やサービス、医療内容は異なります。また、里帰り出産をするかしないかなども今のうちに決めておきましょう。

産院を決めるパターン
① 初診の産院で出産
産院の方針や分娩、入院費用を確認した上で予約を取りましょう。
② ハイリスクの出産に対応できる産院
高齢出産や多胎産などリスクが伴う出産の場合はリスクに応じた医療行為をしてもらえる産院を選びましょう。
③ 里帰り先の産院
転院前に受診が必要な産院や里帰り出産を受け付けない産院があります。現在通っている産院と転院先の両方に早めの確認を取りましょう。
④ 自分の希望する分娩が行われる産院
初診の産院で分娩を扱っていない場合や方針が合わない場合は、自分が大切にしたいことをマッチした産院を見つけましょう。

初診の産院で出産する時以外は、初診の産院に紹介状を書いてもらいましょう。検査の重複を避ける、妊娠の経過を正確に伝える

また、人気の産院は早めに問い合わせすることをおすすめします。

最後に、お父さんや周りができることをご紹介します。

4. お父さんや周りができること

この頃のお母さんは見た目にあまり変化が見られないためお父さんはいつも通りに接してしまいがちです。

しかし実際は体の変化や不調が多く、お母さんはイライラしたり元気がなくなったりしている時期なのです。

そのため、以下のことに気をつけましょう。

① 食べ物などのにおいに注意!

お母さんはつわりなどで、食べ物の匂いに敏感になっています。

匂いがするものは近くで食べない、お母さんが嫌がる匂いのするものは近づけないなどの配慮をしてあげましょう。

② 家事をサポート

重い荷物を持つ買い物や布団の上げ下ろしは積極的にお手伝いしましょう。

特に料理は「においづわり」のあるお母さんにとって過酷な家事。 気分の悪いお母さんに変わって味見をしてあげたり、時間のあるときはキッチンに立ちましょう。

お父さんもお母さんのそのような変化に戸惑うかと思いますが、受け止めて支えてあげてくださいね。

5. まとめ

妊娠10週目のお母さんのための特集はいかがでしたか?
ここで、妊娠10週目で押さえるべきポイントをまとめました。

【注意すべきトラブル】
・流産
・切迫流産
【日常生活のポイント】
・乾燥対策
・NG行動
【食生活のポイント】
・栄養素を意識して撮る
・NG食材に気をつける
【仕事のポイント】
・上司には早めに報告する
・無理はしない
・通勤時の満員電車に注意

また、今月の症状についてもっと知りたい人は以下の記事をチェックしてみてくださいね。

不調が続き辛い時期ではありますが、赤ちゃんと一緒に乗り越えましょう!