妊娠3ヶ月最後の週である11週目は、子宮も赤ちゃんも成長するため、つわり以外の不調が出てくる頃です。

今回はそんな11週目の、

  • 赤ちゃんとおかあさんの様子
  • 日常生活のポイント

…などを詳しくご紹介します。やっておきたいことやお仕事のポイントなども紹介するので、参考にしてみてくださいね。

1. 妊娠11週目の様子と変化

妊娠11週目の赤ちゃんは脳の構造が完成に近づくほか、口や鼻ができて一層人間らしく成長します。

一方のお母さんはつわりが落ち着く方が多め。しかし、新たな不調もあわられる頃なので、油断は禁物です。

では、妊娠11週目の赤ちゃんとお母さんの変化について詳しく見ていきましょう。

1-1. 妊娠11週目の赤ちゃん

11週目には臓器が完成します。この時期に完成していれば、器官に欠陥が発見されるリスクはグンと下がり一安心。

また、手足もしっかりし始めるため「原始歩行」といわれる足を動かして歩くような動作をするようになります。

検診のエコーでも元気に動く赤ちゃんの姿が見られるかもしれませんよ!

1-2. 妊娠11週目のお母さん

妊娠11週に入ると、お母さんの子宮はグレープフルーツほどの大きさに成長します。

このような子宮の成長とともに、筋肉も引き伸ばされるため下腹部にズキズキとした痛みが出てくることも。

ほかには、次のような症状が表われることがあります。

妊娠11週目にあらわれる症状
・眠気
ホルモンの分泌によって眠気に襲われることがあります。眠気のある時は無理に我慢せず、休みましょう。
・腰痛
女性ホルモンの影響で関節や骨盤が緩みます。そのような状態で重くなった体を支えるため、腰痛になりやすくなります。
・貧血
血流が悪くなるため、脳に血液が回りにくくなり貧血に陥りやすくなります。

また、11週目でつわりのピークが過ぎて食欲が増加し、太ってしまう妊婦さんも多いそうです。食事のバランスには気を付けましょう。

続いては、妊娠11週に気をつけたいトラブルについてご紹介します。

1-3. 妊娠11週目のトラブル

妊娠11週目に起こりやすいトラブルをご紹介します。

トラブル① 流産

一般的に流産の確率は心拍確認前の時期は15%、心拍が確認できれば5%にまで減少するとされています。

流産の症状
・胎芽が見えない
・出血がある
・腹痛がある

流産の確率が大きく変化する「妊娠9週の壁」を超えてはいるものの、少しでも気になることがある場合はすぐ医師に相談しましょう。

トラブル② 切迫流産

切迫流産とは、妊娠22週未満の赤ちゃんが流産しかかっている状態を指します。少量の子宮出血が断続的にあり、出血量が多いと流産の可能性が高いです。

早めに病院で検査しましょう。

POINT
切迫流産には特別な治療法がありませんが、適切な診断を受けて安静にしていることで流産のリスクを減らすことができますよ。

続いては、妊娠11週目の過ごし方についてご紹介します。

2. 妊娠11週目の過ごし方

妊娠11週目はどのように過ごすと良いのか、

…といった順にそれぞれ見ていきましょう。まずは、妊婦検診についてご紹介します。

2-1. 妊娠11週目の妊婦検診

出産予定日が確定する妊娠3〜4ヶ月の妊娠検診は2〜4週に1回のペースで行われます。

心拍が無事に確認され流産のリスクが軽減する妊娠11週目になると、妊婦健診は4週に1回のペースで行われるようになります。

しかし、お母さんと赤ちゃんの状態によって2週に1回のペースの場合もあるようです。

妊娠11週頃の主な検診メニュー
◆体重・血圧測定
◆尿検査
◆経腟超音波検査

…子宮全体の大きさ、卵巣の状況を把握するために膣内から撮影
◆腹部超音波検査
…胎児や胎盤、羊水の観察のために下腹部に検査用器具をあてる
◆内診
◆血液検査
(必要に応じて)

超音波検査ではお腹を出すので、

  • 着脱しやすいゆったりとした服装
  • 上下が分かれている服装

…がおすすめです。さらに、ストッキングやスパッツは避けて靴下にすると着替えが楽になりますよ。

また、健診の際は以下の物を持っていきましょう。

持ち物リスト
・母子手帳
・診察券
・健康保険証
・助成券
・お薬手帳(薬を処方される場合もあるため)
・お財布
・その他(病院によって指定される持ち物)

ほかにも、筆記用具があると医師の診断やアドバイスをメモすることができるので便利ですよ。

2-2. 日常生活で気をつけること

この時期に気をつけたいのが「腰痛」です。妊娠初期はホルモンの影響で腰痛に陥りやすいため、対策として、

  • 横になる
  • 患部を温める

…といった処置を行いましょう。横になってホットタオルで10〜15分患部を温めると血行が良くなり、楽になりますよ

また、腰痛予防に以下のことを実践してみましょう。

腰痛予防のポイント
・重いものを持たない
・軽くストレッチしてみる
・姿勢を正す
・骨盤ベルトをする

これらの対策を行うことで、腰痛を予防できますよ。

また、11週目は腰痛だけでなく乾燥肌や貧血にもなりやすい時期。乾燥・貧血対策も引き続き行ってくださいね。

貧血についてもっと知りたい方は、「妊婦の貧血サインと対処法|予防する食べ物から貧血を和らげる4つのコツまで全解説」をご覧ください。

◆NG行動

この時期の体はとってもデリケートなので、以下のような行動は避けましょう。

NG行動
◆ベルトでお腹を締め付ける
…お腹お圧迫するのは危険なのでNG
◆ヒールを履く
…血行が悪くなったり、転倒しやすくなったりするためNG
◆長時間同じ姿勢でいる
…血行が悪くなるためNG
◆睡眠不足
…疲れやストレスが溜まりやすくなるためNG

特にヒールは転倒のリスクが高めるため危険です。安定性のあるフラットシューズやスニーカーを選びましょう。

続いては、妊娠中の食事のポイントをご紹介します。

2-3. 妊娠中の食事について

11週目はほとんどの妊婦さんがつわりを終え、食欲が増加します。

  • 1日3食以上の食事
  • 間食のしすぎ
  • 同じ耐えものを食べ続ける

…といった行動には注意してくださいね。

妊娠中に積極的に摂りたい栄養素は以下のとおりです。

積極的に摂りたい栄養素
《鉄分》
・レバー、ほうれん草、しじみなど
…妊娠中になりやすい貧血をしっかり予防
《葉酸》
・鶏レバー、枝豆、モロヘイヤなど
…妊娠中の貧血予防、つわり軽減、赤ちゃんの先天性異常の予防
《食物繊維》
・プルーン、りんご、みかんなど
…妊娠中の便秘予防に効果的

特に葉酸には、つわりの軽減・免疫力向上・貧血防止…などの効果があり、妊娠中は欠かせない栄養素ですよ。

また、カルシウムやタンパク質なども積極的に摂っていきましょう。

葉酸のサプリについては、「おすすめ葉酸サプリランキング|正しい選び方から妊娠中の効果・副作用まで詳しく解説」に詳しく載っているため、参考にしてくださいね。

◆控えたい食べ物

また、以下の食べ物は控えましょう。

  • 生もの
    …刺身、生肉、生卵など
  • アルコール
  • ナチュラルチーズ
  • 脂溶性ビタミンA
    …レバー、うなぎ、あん肝など

カフェインは摂取量にさえ気をつけていれば赤ちゃんにすぐ悪影響が及ぶことはありません。

詳しくは別記事の、
知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで
妊婦さんのカフェインの摂り方|妊娠中もカフェインを安全に楽しむコツ
もチェックしてみてくださいね。

また、羊水や赤ちゃんの成長に水分を奪われやすいので、こまめな水分補給も忘れずに!

2-4. 仕事のポイント

妊娠11週目のお母さんは不調になりやすいため、周囲の理解を得るためにも、上司への妊娠報告はできるだけ早くするようにしましょう。

報告は流産のリスクが軽減する妊娠10週前後の時期が理想的です。また、

  • 体に負担のかかる仕事
    …肉体労働や長時間勤務など
  • 夜勤のある仕事
    …たばこの煙を吸い込んでしまう仕事

…などといった体の負担が大きな仕事の場合は、配置転換を願い出るなどの対策を行いましょう。

POINT
上司に妊娠報告の際は、出産予定日や産休・育休についてどのように考えているのかも伝えましょう。そうすることでその後の仕事の計画が立てやすくなります。

早めに報告することで周囲の人に理解と協力を得ることができます。感謝の気持ちを持ちつつ、無理せず周りに頼りましょうね。

◆通勤時の満員電車に注意

通勤ラッシュの満員電車は押されたり、長時間立ちっぱなしになるため妊婦さんにとって危険です。

時差出勤が可能であれば、遠慮せず利用しましょう。それができない場合は、以下のことを心がけましょう。

通勤時に心がけたいこと
◆いつもより10分程度早く家を出る
早く家を出ることで、危険な駆け込み乗車や階段の駆け上がりなどを避けたり、混んでいる電車を見送ったりしてリスクを軽減することができます。
◆女性専用車両を利用する
女性専用車両は普通車両に比べ比較的空いています。また、女性同士だとマタニティマークに気づいて席を譲ってくれるケースが多いそうです。

体への負担を少しでも軽減させるためにラッシュを避ける工夫をしましょうね。

また、においづわりを避けるためにマスクを常備しておきましょう。つわりが終わっていてもぶり返す可能性があるため、念のため準備しておくと安心です。

次は、この週にやっておきたいことをご紹介します。

3. 妊娠11週目にしておきたいこと

ここでは、妊娠11週目にしておきたいことをご紹介します。まず、3ヶ月目にしておきたいことは以下の通りです。

妊娠3ヶ月目にしておきたいこと
◆母子手帳をもらう
◆マタニティマークをつける
◆歯のケア
◆里帰りの相談
◆出産育児一時金について知っておく
◆分娩予約
◆血液検査
◆ベビーグッズの下見

なかでも11週目に済ませておきたいことは「血液検査」と「ベビーグッズの下見」です。

◆血液検査

妊娠11週目で行われる血液検査は、妊婦検診の必須事項になっています。

この検査は、母子感染のリスクが高い病気を発見するための大切な検査です。 検査内容は以下の通り。

血液検査の内容
◆血液型検査
…分娩時や手術時などに備え、赤ちゃんとお母さんのABO式とRh式の血液型を検査します。
◆血糖検査
…妊娠糖尿病になりやすいかどうかを確認します。
◆不規則抗体検査
…出産時における輸血に備えて、赤ちゃんとお母さんの血液に「不規則抗体」があるか検査します。
◆血液生化学検査
…腎臓や肝臓の機能を調べます。
◆血液一般検査
…赤血球や白血球、ヘモグロビン、血小板などの量を調べます。

他にも、

  • 梅毒検査
  • B型肝炎検査
  • C型肝炎検査
  • HIV検査
  • 風疹抗体

などの検査があります。費用は1万円以上と高額なので、検査を受ける際は補助金を活用し、お金も多めに用意していきましょう。

詳しくは「出産にかかる費用まとめ|節約できる9つの公的制度やベビー用品の総額まで全解説」をチェックしてみてくださいね。

◆ベビーグッズの下見

お腹があまり重くなく動きやすいうちに、いろいろなお店を回ってベビーグッズを下見しておきましょう。

特に、以下のベビーグッズは必需品ですよ。

下見しておきたいベビーグッズ
・肌着
・ベビーウェア
・おむつ
・ベビー布団
・ベビーベッド
・ベビーカー
・ハイチェアー
・チャイルドシート

実際に購入するのは赤ちゃんの性別がわかってからのほうがいいかもしれませんが、先に下見しておくことで出産後のイメージを膨らませられます。

最後に、お父さんや周りができることをご紹介します。

4. お父さんや周りができること

この頃のお母さんは見た目にあまり変化が見られないため、お父さんはついいつも通りに接してしまいがちです。

しかし実際は体の変化や不調が多く、お母さんはイライラしたり元気がなくなったりしている時期なのです。

そのため、以下のことに気をつけましょう。

◆食べ物などのにおいに注意!

お母さんはつわりなどで、食べ物の匂いに敏感になっています。

匂いがするものは近くで食べない、お母さんが嫌がる匂いのするものは近づけない…などの配慮をしてあげましょう。

◆家事をサポート

重い荷物を持つ買い物や布団の上げ下ろしは積極的にお手伝いしましょう。

特に料理は「においづわり」のあるお母さんにとって過酷な家事。 気分の悪いお母さんに変わって味見をしてあげたり、時間のあるときはキッチンに立ちましょう。

お父さんもお母さんのそのような変化に戸惑うかと思いますが、受け止めて支えてあげてくださいね。

5. まとめ

妊娠10週目のお母さんのための特集はいかがでしたか?
ここで、妊娠10週目で押さえるべきポイントをまとめました。

【注意すべきトラブル】
・流産
・切迫流産
【日常生活のポイント】
・NG行動
・腰痛改善・予防
【食生活のポイント】
・栄養素を意識して撮る
・NG食材に気をつける
【仕事のポイント】
・上司には早めに報告する
・無理はしない
・通勤時の満員電車に注意

また、今月の状態について知りたい人は以下の記事もチェックしてみてくださいね。

不調が続き辛い時期ではありますが、赤ちゃんと一緒に乗り越えましょう!