慎重に過ごす妊娠初期も、12週目に入ればそろそろ体調が落ち着いてくる頃です。

妊娠初期には様々な変化に対応するだけで精一杯。
心身ともに落ち着いてくる今こそ、これからのマタニティライフをゆっくり考えられる時期ですよ!

ここでは、

  • 妊娠12週目の赤ちゃんとお母さんの体の変化
  • 妊娠12週目の過ごし方と注意点
  • 妊娠12週目にしておきたいこと

などについて、詳しく解説していきます。おなかの赤ちゃんと充実した日々を過ごせるよう役立ててくださいね!

1. 妊娠12週目の様子と変化

妊娠初期の赤ちゃんは日々ハイスピードでぐんぐん成長しますが、それにともないお母さんのからだにも変化が見られます。

まずは、12週目の赤ちゃんとお母さんの様子を詳しく見ていきましょう。

1-1. 妊娠12週目の赤ちゃん

妊娠12週目に入ると、赤ちゃんの手足の骨はずいぶんしっかりしてきます。エコーではパタパタと動く様子が見られることも。

妊娠12週目の赤ちゃんの大きさ
・大きさ(CRL):60~70mm
・体重:15〜20g

肝臓などの消化器官も働き始めるため、羊水を飲んでおしっこができるようにもなりますよ。

顔のパーツもぼんやりと分かるようになり、うぶ毛が見え始めたり、声帯や耳もできてくる段階です、

1-2. 妊娠12週目のお母さん

12週目になると、辛かったつわりがだんだんと治まってきます。お母さんの子宮の大きさはグレープフルーツくらいになり、おなかのふくらみが少し分かるようになってくる人も。

妊娠12週目のお母さんの様子
・おなかが少しふくらみはじめる
・つわりが治まってくる
・イライラし情緒不安定になることがある

この時期はまだ、ホルモンバランスの乱れからイライラや肌荒れなどに悩まされることもありますが、もう少しすればずいぶん楽になりますよ!

◆ 腰痛に気を付ける

赤ちゃんが大きくなり始めると同時に、腰痛を感じ始めるお母さんも増えてきます。

腰まわりの血行を良くし、骨盤ベルトでサポートすることが予防に効果的。ヨガやストレッチも有効ですが、この時期はまだ控えましょう!

次からは、妊娠12週目で気を付けたいトラブルについてご紹介します。

1-3. 妊娠12週目のトラブル

この時期に注意したいのは、安定期前の流産の兆候や、赤ちゃんの成長に伴うお母さんの栄養不足とからだの変化です。

ここでは、後期流産を中心に妊娠12週目のトラブルを3つ解説していきます。

トラブル① 後期流産

流産の心配が減ったとはいえ、危険がなくなったわけではありません。

妊娠12週以降22週未満の流産は「後期流産」と呼ばれ、確率的には流産全体の10%ほどと言われています。

後期流産の予防
・健診を欠かさず兆候を見逃さない
・ストレスを溜めない
・度重なるおなかの張りや出血があった場合は病院に

トラブル② 切迫流産

切迫流産とは、流産寸前の状態。安静に過ごすなどの正しい対処をすることで、赤ちゃんは成長を続けてくれる可能性があります。この時期、重いものを持ったり激しい運動をすることは避けましょう。

出血や下腹部痛・張りを周期的に感じる場合はすぐに医師へ相談を。

トラブル③ 鉄欠乏性貧血

妊娠すると血液量は増えますが、そのぶん血液成分は薄まった状態になり、栄養は赤ちゃんへ優先して送られます。

そのためお母さんのからだに必要な鉄分が不足して貧血になるパターンが多いのです。

めまいや動機、疲れやすいなどの症状には注意です。食事で十分に摂れない場合、効果的な鉄剤やサプリもありますが必ずお医者さまに相談を!

鉄分が摂取できるサプリについては、別記事「おすすめ鉄分サプリ9選|鉄分不足に効く選び方から貧血改善のコツまで解説」でご紹介しています。

次に、妊娠12週目の過ごし方についてご紹介します。

2. 妊娠12週目の過ごし方

妊娠12週目になると、少しずつ体調は良くなってきますがまだまだ安定しない時期です。

ここからは、

この4つに分けて、妊娠12週目の過ごし方を解説していきます。

2-1. 妊娠12週目の妊婦健診

妊娠初期には1〜2週に1回ほど受診していた妊婦健診は、お母さんが比較的安定する妊娠12週目から23週目までは、月に1回の受診となります。

ここでは、妊婦健診に必要な持ちもの、内容、健診を受けやすい服装について見ていきましょう。

◆ 妊婦健診の必須アイテム

・母子健康手帳
・診察券
・公費補助券
・健康保険証

妊婦健診は保険適用外ですが、健康保険証は必要になる場合もあるので必ず持っておきましょう

また、健診時に先生に質問したいことをまとめておいたり、書きとめたりするためにメモや筆記用具があると便利ですね!

◆妊婦検診の内容

・経腟超音波(エコー)検査
…子宮全体の大きさ、卵巣の状況を把握するために膣内から撮影
・経腹超音波(エコー)検査
…妊娠12週目以降になると、おなかの上から機械をあてて広範囲に診るエコーに切り替わります
・体重・血圧測定
・尿検査
・血液検査(必要に応じて)
・問診・内診

たとえ不調を感じていなくても、妊婦検診は定められた回数を必ず受けることが重要です。

異常を見逃さないためだけでなく、妊娠中の不安やトラブルなど生活のアドバイスをもらう貴重な機会でもありますよ。

また妊婦健診での服装は、以下を参考にしてみてくださいね。

  • 経膣エコーの場合
    …フレアスカートが◎。
    パンツならゴムがゆるく脱ぎ着しやすいものを。
  • 経腹エコーの場合
    …上下セパレートタイプで、ウエストはゆるいゴムのもの。

妊娠初期〜4ヶ月頃までは膣内から赤ちゃんの様子を見るため、ボトムスとショーツを脱いで診察を受けますが、12週目頃からおなかの上から機器をあてるエコーに変わることがあります。

その場合は、おなかを出しやすいセパレートタイプで、ウエストがゴムなどゆったりした服装がおすすめですよ。

続いては、日常生活で気をつけることについてご紹介します。

2-2. 日常生活で気を付けること

次に、妊娠12週目を快適に送るために、特に意識しておきたいポイントを4つご紹介します。

妊娠12週目に気を付けること
① マタニティブルー
…妊娠中や産後に不安を感じること。不安を払しょくするために知識をつけたり、妊婦教室などで不安を共有したりしてうまく発散しましょう。
② 急にアクティブになりすぎない
…体調が落ち着いてきたからといって、急に運動をしたり食べすぎたりするのはNG。できる範囲で徐々に行いましょう。
③ ストレスを溜めない
…この頃から、ママのストレスは赤ちゃんにも伝わるようになります。上手に発散しましょう。
④ 肌荒れ対策をしっかり行う
…女性ホルモンの変動により肌荒れがとくに起きやすい時期のため、しっかり肌のお手入れを行いましょう。

マタニティブルーには、女性ホルモンを整えるマタニティ向けのアロマテラピーや、思いきって自分を甘やかしてみるのも有効ですよ。

例えば、コーヒー好きの妊婦さんならカフェインの影響を心配して我慢しすぎていませんか?たまには1杯くらい飲んでも大丈夫!

気になる方は「妊婦さんのカフェインの摂り方|妊娠中もカフェインを安全に楽しむコツ」もチェックしてみてくださいね。

また肌の調子が悪い時には、肌に優しくたっぷり保湿できる化粧品がおすすめ。詳しくは、「肌荒れを治す4つの方法|自分の肌荒れタイプに合ったケアでしっかり改善」も参考にしてみてくださいね。

次に、妊娠中の食事についてご紹介します。

2-3. 妊娠中の食事について

妊娠12週目頃は、つわりが治まったと思ったらまたぶり返したり…と不安定な時期です。

これからは、胎盤を通じてお母さんから送られる栄養が赤ちゃんの成長に大きくかかわるため、食生活がますます大事になってきます。

自分の体調に合わせて、以下のような食生活を心がけてみてくださいね。

  • まだつわりが続いている人
    …食べられるものを少しずつ食べる
    …栄養補給を意識して栄養価の高いゼリー飲料などを利用する
    …脱水、貧血や便秘予防のため水分補給を欠かさない
  • つわりが落ち着いてきた人
    …体重管理を始める
    …好きなものだけに偏らずバランスの良い食事を意識する

栄養を意識しつつ、食べられるものから徐々に食生活を整えていきましょう。

積極的に摂りたい栄養
・タンパク質
(肉類・魚介類・大豆製品・卵など)
・カルシウム
(乳製品・ひじき・干しえびなど)
・鉄分
(レバー・しじみ・小松菜など)
・葉酸
(菜の花・ブロッコリーなど)
…その他ビタミン類

お母さんの血流が悪くなると酸素や栄養が届きにくくなるため、からだを冷やさないことも重要です。

ちょっとした食事のコツ次第で工夫できますよ!

からだを温める食事のコツ
生姜(加熱したものか乾燥したもの)を積極的に摂る
・野菜は生ではなく温野菜サラダやスープで摂る
・赤身の肉や魚、大豆製品など良質なタンパク質を摂る
お茶は発酵茶(ほうじ茶、中国茶、紅茶…など)を選ぶ
甘くて冷たいデザートは避ける

妊娠中の上手な食事のとり方については、「知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで」でくわしく紹介されていますので参考にしてみてくださいね。

続いて、この時期のお仕事のポイントについてご紹介します。

2-4. 仕事のポイント

妊娠中のお仕事は、個人の体調だけでなく職場の環境やお仕事内容によっても、続けるかお休みするかの判断が変わってきます。

ハードな勤務状態を続けることはリスクを伴うことも忘れずに、自分の状態や職場環境を考えて判断しましょう。

ここでは、

  • 休職や退職を考えるべき状況
  • 引き継ぎのポイント

について解説していきます。

まずは、働き方を見直すべき状況を見ていきましょう。

休職・退職を考えるべき状況
・おなかの張りや出血がある場合
・仕事へ支障が出るほどひどいつわりが続く場合
・仕事を控えるよう医師の診断があった場合

「出産手当金」の対象である産前42日までは仕事を続ける、というのも一つの判断材料ですが、くれぐれも無理をせず体調第一で考えましょう

産休や育休は妊婦さんの権利です。出産後に職場復帰を考えている場合は、職場の就業規則も必ず確認を。

続いては、
スムーズな引き継ぎのために押さえておきたいポイントです。

引き継ぎのポイント
・引き継ぎ項目をリストアップ
…漏れを防ぐためにも、まずは自分の業務を書き出しましょう。どの業務をいつ後任へ引き継いだかリストに記録しておくと便利です。
・スケジュールを立てる
…産休や退職の日から逆算して、何をいつまでに終わらせるか十分余裕を持った引き継ぎスケジュールを立てておきましょう。
・マニュアルを作る
…仕事の流れや業務内容が一目で分かる引き継ぎマニュアルは必須。文書で残しにくい場合は、画像を添付すると分かりやすくおすすめです。

これらは、後任者が決まっていなくても用意だけしておくと慌てずに済みますよ。余裕があるうちに早めに準備しておきましょう。

この他、
さらに詳しい妊娠中の働き方については、以下でそれぞれご紹介していますよ。

あわせてチェックしてみてくださいね!

続いて、妊娠12週目にしておきたいことをご紹介します。

3. 妊娠12週目にしておきたいこと

さまざまな体調の変化に悩まされる妊娠初期も、12週目になればだんだんと余裕が出てきます。

ここでは、おなかが大きくなる前にしておきたいことを2つご紹介します。
体調が落ち着いたら、ぜひ実行してみてくださいね!

3-1. 美容院に行っておく

おなかが大きくなると美容院で長時間座っているのは大変ですし、シャンプー台で無理な姿勢をとることも心配です。

赤ちゃんが生まれると忙しく、なかなか美容院へ行く時間もとり辛いもの。

妊娠12週目に入り体調が良くなってきたら、今のうちにお手入れしやすいように髪を整えておくことがおすすめですよ。

パーマやカラーの影響は?
妊娠中のパーマやカラーが、おなかの赤ちゃんへ悪影響を及ぼすという医学的根拠はないと言われています。ですが、妊娠中は頭皮も敏感になっているため刺激は避けた方がベター。薬剤の匂いにも注意です。

◆ 美容院に行く時のポイント

・体調の良い日を選ぶ
・妊娠していることを美容師さんに伝えておく
・長時間の場合はトイレや辛い姿勢をがまんしない

妊娠中のおしゃれやお出かけは良い気分転換になりますよね。美容院もリフレッシュのひとつとして楽しみましょう。

3-2. 妊娠線予防を始める

一度出来てしまうと消すことが難しい妊娠線。おなかが大きくなり始める妊娠12週目くらいから予防を始めておくことがおすすめです!

◆ 妊娠線とは?

大きくなったおなかに出来る亀裂のような線のこと。
急な皮ふ表面の伸びに真皮や皮下組織がついていけず起こる現象です。

  • 妊娠12週赤ちゃん人気おすすめランキング

個人差の大きいものですが、おなかの他にも胸やお尻、太ももなど脂肪がついていて、皮ふが伸びる場所に出来やすいと言われています。

妊娠線予防のポイント
◆ 気をつけること
・急に太らない(急に皮ふを伸ばさない)
・水分不足にならない
・皮ふを乾燥させない
◆ ケア用品の選び方
・保湿力や浸透力が高く、低刺激のものを選びましょう。
・クリームやオイルがポピュラーです。
◆ ケアの方法
・からだが温まり潤っているお風呂上がりのマッサージがベスト
・マッサージは、円を描くように優しくゆっくりと行う
・下腹部やお尻など自分では見えにくい場所にも丁寧にぬる

◆効果的なマッサージの方法

<おなか>

  • 妊娠12週赤ちゃん人気おすすめランキング

<ヒップ・脚>

  • 妊娠12週赤ちゃん人気おすすめランキング

<バスト・二の腕>

  • 妊娠12週赤ちゃん人気おすすめランキング

出来てしまってからでは遅いので早めに予防を始めましょう。ただし、無理な体勢や強すぎるマッサージはNGですよ!

アイテムの選び方については、「おすすめの妊娠線クリーム9選|しっかり予防するための正しい使い方と選び方」でも詳しくご紹介しています。

最後に、お父さんや周りができることについてご紹介します。

4. お父さんや周りができること

妊娠中に助けが必要なのは身体的なことだけではありません。12週目には精神的なストレスもたまってきます。

この時期のお父さんや家族は、以下のことを意識してサポートしてあげてくださいね。

  • つわりを理解して体調をいたわってあげる
  • マタニティブルーを理解して気持ちを受け止めてあげる
  • 家事をお手伝いして負担を減らしてあげる
  • タバコは離れたところで!

…など、
この時期、周囲の優しさほどお母さんの支えになってくれるものはありません。お父さんは一心同体のつもりで一緒に変化に対応してあげてくださいね。

5. まとめ

いかがでしたか?他の週ではさらに詳しい情報もご紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

12週目頃からは、妊婦健診にパパやおじいちゃんおばあちゃんも同席OKになる病院もあります。お母さん一人でがんばり過ぎず、頼れる時には周りのサポートにも甘えましょう。

おなかの赤ちゃんの成長をみんなで喜びながら、幸せな時間を過ごしてくださいね。