「つわりが落ちついて、すこしおなかが出てきたかも」…と多くの人が感じ始める妊娠14週目。体調の良い日が増えて、長い妊娠期間の中でも特に過ごしやすい時期と言われています。

ここでは、

  • 妊娠14週目の赤ちゃんとお母さんの体の変化
  • 妊娠14週目の過ごし方と注意点
  • 妊娠14週目にしておきたいこと

などについて、詳しく解説していきます。おなかの赤ちゃんと充実した日々を過ごせるよう参考にしてくださね。

1. 妊娠14週目の様子と変化

妊娠14週目頃になると、これまで悩まされてきた様々な妊娠初期症状がだんだんと落ち着いてきます。

これには胎盤の完成が大きく関わっているのですが、赤ちゃんとお母さんはどんな様子なのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

1-1. 妊娠14週目の赤ちゃん

妊娠14週目に入ると、赤ちゃんの頭と手足のバランスが整い人間らしくなってきます。首もしっかりして顔の向きを変えられるように。

妊娠14週目の赤ちゃんの大きさ
・大きさ(CRL):80~100mm
・体重:25〜60g

気管や咽頭、声帯なども作られ、外性器もほぼできてきます。赤ちゃんの向きによってはエコーで確認できる場合もありますが、一般的な性別判断はもう少し先。楽しみに待ちましょう!

この頃には、脳の本能をつかさどる部分も成熟してくるため、お母さんのストレスや不安を赤ちゃんも感じとれるようになるとも言われています。

自分のためにも赤ちゃんのためにも、リラックスして過ごしたいですね。

1-2. 妊娠14週目のお母さん

妊娠14週目になると、体調は格段に良くなってきたというお母さんの声が多数です。子宮の大きさは乳児の頭ほどまでになり、今まで履いていたパンツがきつくなってきたと感じる人も。

妊娠14週目のお母さんの様子
・基礎体温が下がってくる
・おりものの量が増える
・便秘がちになってくる

胎盤が完成に近づくこの時期は、女性ホルモンの作用が変化し妊娠初期の様々な不調が軽くなってきます

だるさの原因でもあった微熱もだんだん下がってきますよ。

おりものの量も妊娠初期よりさらに増えてくるので、通気性の良いマタニティのショーツやおりものシートを利用し、清潔に保つことが大事です。

もし、色や匂いなどに異変を感じた時は医師に相談しましょう。

◆ 腰痛に気を付ける

赤ちゃんが大きくなり始めると同時に、腰痛を感じ始めるお母さんも増えてきます。

腰まわりの血行を良くし、骨盤ベルトでサポートすることが予防に効果的。ヨガやストレッチも有効ですが、この時期はまだ控えましょう!

続いて、妊娠14週目に気を付けたいトラブルについてご紹介します。

1-3. 妊娠14週目のトラブル

体調が落ち着いてきたとはいえ赤ちゃんの心配もなくなったわけではありません。また、おなかが大きくなってくると腰への負担もだんだんと大きくなってきます。

ここでは、妊娠13週目に心配な症状を見ていきましょう。

トラブル① 後期流産

妊娠12週以降22週未満の流産は「後期流産」と呼ばれ、確率的には流産全体の10%ほどと言われています。

初期より心配は減ってくるものの、危険な兆候を見逃さないよう健診は必ず受け、度重なるおなかの張りや出血がある場合は病院へ

トラブル② 切迫流産

切迫流産とは、流産寸前の状態。安静に過ごすなどの正しい対処をすることで、赤ちゃんは成長を続けてくれる可能性があります。

予防のためにも、この時期に重いものを持ったり激しい運動をすることは避けましょう。出血や下腹部痛・張りを周期的に感じる場合はすぐに医師へ相談を。

トラブル③ 鉄欠乏性貧血

妊娠中は赤ちゃんへ優先して栄養が送られるため、お母さんのからだに必要な鉄分が不足し、貧血になりやすい時期

めまいや動機、疲れやすいなどの症状には注意しましょう。食事で十分に摂れない場合、効果的な鉄剤やサプリもありますが必ずお医者さまに相談を!

鉄分が摂取できるサプリについては、「おすすめ鉄分サプリ9選|鉄分不足に効く選び方から貧血改善のコツまで解説」を参考にしてくださいね!

次に、妊娠14週目の過ごし方についてご紹介します。

2. 妊娠14週目の過ごし方

妊娠14週目になると体調が良いと感じる日も増えてくる時期です。とはいえ、安定期まではもう少し先。

ここからは、

この4つに分けて、妊娠14週目の過ごし方を解説していきます。

2-1. 妊娠14週目の妊婦健診

妊娠初期には1〜2週に1回ほど受診していた妊婦健診は、お母さんが比較的安定する妊娠12週目から23週目までは、月に1回の受診となります。

ここでは、妊婦健診に必要な持ちものや内容について見ていきましょう。

◆ 妊婦健診の必須4アイテム

・母子健康手帳
・診察券
・公費補助券
・健康保険証

妊婦健診は保険適用外ですが、健康保険証は必ず持っておきましょう。

先生に質問したいことをまとめておいたり、書きとめたりするためのメモや筆記用具もあると便利ですよ!

◆妊婦検診の内容

・経腟超音波(エコー)検査
…子宮全体の大きさ、卵巣の状況を把握するために膣内から撮影
・経腹超音波(エコー)検査
…一般的に妊娠12週目以降くらいから、おなかの上から機械をあてて広範囲に診るエコーに切り替わります
・体重・血圧測定
・尿検査
・血液検査(必要に応じて)
・問診・内診

また妊娠14週目頃になると、恥骨から子宮の一番上までの長さ「子宮底長」を測定します。

おなかの大きさを測ることで、エコー検査と併せて赤ちゃんの成長に異常がないかを判断する一つの基準になりますよ。

次は、日常生活で気をつけたいポイントを見ていきましょう。

2-2. 日常生活のポイント

ここでは、妊娠14週目を快適に送るために、特に意識しておきたいポイントを3つご紹介します。

①便秘対策

妊娠中、便秘に悩まされるお母さんがとても多くなります。

原因は様々ですが、ホルモンバランスの変化運動不足のほか、大きくなってきたおなかが腸を圧迫してしまうこともその一つ。

悪化させて痔を引き起こす前に予防することが大切です。ちょっとした食習慣や生活週間の心がけでもずいぶん楽になりますよ。

妊娠中の便秘の予防
・こまめに水分を補給する
・便をやわらかくする食べ物(海藻類・大豆製品…など)を摂る
・腸内環境を良くする食べ物(ヨーグルト・はちみつ…など)を摂る
運動やマッサージを取り入れる
・十分な睡眠をとり生活リズムを整える

詳しくは、別記事「妊娠中の便秘の解消法|便秘になる4つの原因からお通じをすっきりさせる方法」で解説していますので、こちらも参考にしてみてくださいね!

② 急にアクティブになりすぎない

少し気分が良くなってきて、急に動いたり食べ過ぎたりしてしまいがちなのが妊娠14週目の注意。

今はまだ安定期へ向けて楽しみを計画するにとどめて、家事や仕事もできる範囲で徐々に行いましょう。

③ ストレスを溜めない

この時期になると、赤ちゃんがお母さんのストレスを感じとれるようになると言われています。

ストレスを感じた時に分泌されるホルモンが赤ちゃんに影響を与えるという研究結果もあるため、気負いすぎず上手に発散しましょう。

次に、妊娠中の食事のポイントについてご紹介します。

2-3. 妊娠中の食事について

妊娠初期の食生活はつわりの症状によって大きく左右されますが、落ち着いてきた人は改めて食事を見直してみましょう

これからは、胎盤を通じてお母さんから送られる栄養が赤ちゃんの成長にかかわるため、食生活がますます大事になってきますよ。

妊娠14週目は、十分な栄養を摂ることと、体重管理を意識した食事を心がけましょう!

まだつわりが続いている人
・食べられるものを少量ずつ分けて摂る
・栄養補給を意識し、栄養価の高いゼリー飲料などを利用する
・脱水、貧血や便秘予防のためにも水分補給を欠かさない
つわりが落ち着いてきた人
・体重管理を始める
・好きなものだけに偏らずバランスの良い食事を意識する

また、積極的に摂りたい栄養素と食材には以下のようなものがあります。

  • タンパク質
    肉類・魚介類・大豆製品・卵など
  • カルシウム
    乳製品・ひじき・干しえびなど
  • 鉄分
    レバー・しじみ・小松菜など
  • 葉酸
    菜の花・ブロッコリーなど

その他ビタミン類や食物繊維などをバランスよく摂りましょう。

またおなかの赤ちゃんの発育にも大きくかかわる葉酸は、特に意識して摂りたい栄養成分です。別記事「葉酸を多く含む食品15選|妊娠・妊活中におすすめの食べ方やコツまで解説」でご紹介していますので是非参考にしてみてくださいね。

続いて、妊娠14週目の仕事のポイントについてご紹介します。

2-4. 仕事のポイント

妊娠14週目に入ると体調が良い日が増えるものの、ハードな勤務状況は後期流産や切迫流産のリスクを伴います。

妊娠期間を通して言えることですが、仕事は決して無理をしないことを心がけましょう。

勤務先へ上手に相談するために、労働基準法や男女雇用機会均等法で妊婦さんのために定められた制度を利用することもできます。

ここでは、
働く妊婦さんをサポートしてくれる心強い制度をご紹介します。

妊婦さんが職場で利用できる制度
◆ 保健指導・健康診査を受けるための時間の確保
妊婦さんには通院休暇をとる権利があります。上手に活用して時間を確保しましょう。
・妊娠23週までは4週間に1回
・妊娠24週から35週までは2週間に1回
・妊娠36週から出産予定日までは1週間に1回
◆ 医師からの指導を守るための措置
医師から健康上の指導があった場合は、会社に対処してもらう権利があります。
・妊娠中の時差通勤、勤務時間の短縮…など
・妊娠中の休憩時間の延長、休憩回数の増加…など
・妊娠中の作業の制限、休業…など
◆ 妊婦の軽易業務転換
仕事の負担が大きい場合、他の業務に変えてもらうことができます。
◆ 危険有害業務の就業制限
妊婦さんを出産・哺育などに有害な業務に就かせることはできません。
◆ 変形労働時間制の適用制限
変形労働時間制を利用しても法定時間以上に勤務する必要はありません。
◆ 時間外労働、休日労働、深夜業の制限
請求すれば、時間外労働、休日労働又は深夜業をする必要はありません。

状況に応じて、職場の上司や人事、産業保健医などと相談し、体調を優先して仕事ができるようにしましょう。

この他、さらに詳しい妊娠中の働き方については、以下をチェックしてみてくださいね。

続いては、妊娠14週目にしておきたいことについてご紹介します。

3. 妊娠14週目にしておきたいこと

だんだんと妊娠生活にも余裕が出てくる14週目、これからは出産に向けての計画を具体的に立てていきましょう。

安定期ももう目前、妊娠中にしておきたいことも今のうちに計画しておくとより一層マタニティライフを満喫できますよ!

3-1. 里帰り出産について計画する

妊婦さんが実家に戻って地元で出産する「里帰り出産」。

最近では、産科医不足のため、受け入れ条件が厳しい病院も増えてきています。早めに分娩予約や手続きを行えるよう情報を集めておきましょう

里帰り出産のメリット/ デメリット
◆ メリット
…産後の大変な時期に親のサポートが受けらることは、肉体的にも精神的にも助かります。
◆ デメリット
…産院探しや転院の手続きなどの手間がかかります。また距離によっては夫婦離れになり立会い出産などが難しくなることも。

里帰り出産を選ぶ場合は準備が必要ですね。続いては、どんな準備をしておけば良いか見ていきましょう。

里帰り出産に必要な準備
◆ 地元の産院の確保
…実家近くで出産を受け入れてくれる病院があるかどうかまず確認を。
できれば、安定期中に一度受診してカルテを作っておくと安心です。
◆ 現在の主治医に相談
…妊娠初期から診てもらっているお医者さまに意思を伝え、転院の危険がないか、時期はいつが適切かなど相談しましょう。
◆ 交通手段の予約
…電車は必ず指定席の予約を。飛行機の場合は、妊娠36週以降は医師の診断書が必要になるので注意です。予約の際に必ず確認して、乗務員にも妊娠中であることを伝えておきましょう。

里帰り中、お父さんはなかなか駆けつけられないもの。

出産や育児はお父さんにとっても一大事です。どう準備するのが良いか、まずは夫婦でよく相談しましょう。

3-2. 安定期にしたいことを計画する

安静第一で過ごす妊娠初期には、我慢することも多いかもしれません。妊娠14週目くらいになれば、気分も良くなりあれこれとしたいことが見えてきます。

心配が減って動けるようになるまであと少し。安定期に向けて楽しみを計画しておきましょう!

安定期にできること
・マタニティウエアやベビーグッズなどのショッピング
・ゆっくりと休める軽い旅行
・ハイキングやピクニックなど軽いアウトドアレジャー
温泉
(泉質によってはNGの場合があるので事前に確認)

からだに負担をかけず、リラックス&リフレッシュできることがおすすめです!

旅行や温泉などは、かかりつけの医師に相談しておくと安心ですよ。

◆ 安定期でも避けたいこと

妊娠中の車や自転車の運転は、おなかへの振動やストレスが大きいため安定期でもやめておきましょう

車ではおなかの下の方にシートベルトを。自転車はおなかが大きくなってくると特にバランスがとりづらく、転倒の危険があるので絶対にNGです。

最後に、お父さんや周りができることについてご紹介します。

4. お父さんや周りができること

妊娠14週目くらいになると、安定期のうちにしておくべきことや、出産の準備など、だんだんと忙しくなってきます。

家事や体力的なサポートだけでなく、お父さんも一緒に準備に取り組んであげてくださいね!

この時期サポートは、以下のことを意識しましょう。

  • 里帰り出産や産院選びについて相談する
  • 買い物や体力作りなど、あらゆる「出産準備」を一緒にする
  • 家事をお手伝いして負担を減らしてあげる
  • タバコは離れたところで!

…など、
出産に向けて、できることはなんでも一緒経験しましょう。

赤ちゃんを産むことだけはお母さんにしかできないませんが、それ以外ではお父さんの助けが必要なことはたくさんあります。どんな時もやさしく強く、家族を守ってあげてくださいね。

5. まとめ

いかがでしたか?他の週ではさらに詳しい情報もご紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

妊娠14週目に入って、少し膨らんだおなかを見ると改めて赤ちゃんの存在に感動するお母さんも多いといいます。これからは胎動を感じたり、蹴っているのが分かったり、もっともっと感動が待っていますよ!

おなかの赤ちゃんと一緒に過ごせる貴重な日々を楽しんでくださいね。