妊娠15週目に入れば安定期ももう目前。体調が良くなり、おなかの赤ちゃんの成長をしみじみと実感する妊婦さんも多いのではないでしょうか。

安定してくる時期ではありますが、この時期に知っておきたいポイントや気をつけたい注意点もあります。

ここでは、

  • 妊娠15週目の赤ちゃんとお母さんの体の変化
  • 妊娠15週目の過ごし方と注意点
  • 妊娠15週目にしておきたいこと

などについて、詳しく解説していきます。おなかの赤ちゃんと一緒に充実した日々を過ごせるよう参考にしてくださね。

1. 妊娠15週目の様子と変化

妊娠15週目は、安定期が近づき、過ごしやすくなると言われる時期です。

依然として個人差は大きく、おなかが明らかに大きくなった人もいれば、まだつわりが治らない人もいます。まずは、赤ちゃんとお母さんの様子を見ていきましょう。

1-1. 妊娠15週目の赤ちゃん

この時期妊婦検診を受ける人は、前回から1ヶ月がたっているはず。エコーで見る赤ちゃんはびっくりするほど大きく成長していますよ。

そんな嬉しい驚きがあるのが妊娠15週目です。

妊娠15週目の赤ちゃんの大きさ
・大きさ(CRL):100~130mm
・体重:40〜100g

もう既にからだの主な器官は出来ていて、爪や髪の毛など細かい部分まで作られています。骨や筋肉も急成長し、手足をしっかり動かせるようにもなります。

この頃から、指をおしゃぶりする動作が見られるようになってきます。
これは、吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)というお母さんのおっぱいを吸う練習なんです。

着々と生まれてくる準備が進んでいますね!

1-2. 妊娠15週目のお母さん

妊娠15週目になると、つわりが治まりかなり楽になったと感じるお母さんが多いのですが、同時におなかの張りや腹痛が気になってくる時期でもあります。

妊娠15週目のお母さんの様子
・体調が安定してくる
・おなかが大きさが目立ってくる
・おなかに張りを感じるようになる

妊娠15週目には胎盤が完成するため、赤ちゃんへの栄養補給が安定し、流産の心配も初期に比べると少なくなりますよ。

おなかの大きさを実感してきたらマタニティウエアを着る時期です!おなかの成長を妨げない着心地の良いものを選んでくださいね。

お腹が張りやすくなる場合は横になって体を休め、あまりに治まらない場合は医師の診察を受けましょう。

◆ 腰痛に気を付ける

赤ちゃんが大きくなり始めると同時に、腰痛を感じ始めるお母さんも増えてきます。

腰まわりの血行を良くし、骨盤ベルトでサポートすることが予防に効果的。ヨガやストレッチも有効ですが、この時期はまだ控えましょう!

続いて、この時期に気を付けたいトラブルについてご紹介します。

1-3. 妊娠15週目のトラブル

体調が良くなり安定期気分になってしまいがちな妊娠15週目。落ちついたからといって心配がなくなったわけではありません。

ここでは、切迫流産を中心に妊娠15週目に気をつけたい症状を見ていきましょう。

トラブル① 切迫流産

切迫流産とは、流産寸前の状態のことをいいます。安静に過ごすなどの正しい対処をすることで、赤ちゃんは成長を続けてくれる可能性があります。

これから安定期に入っても、からだに負担をかけるようなことはもちろんNGですよ。
出血や、下腹部痛・張りを周期的に感じる場合はすぐに医師へ相談を。

切迫流産の予防
・重いものを持つことや激しい運動は避ける
・ストレスを溜めない
・度重なるおなかの張りや出血があった場合は病院に


トラブル② 後期流産

妊娠12週以降22週未満の流産は「後期流産」と呼ばれ、確率的には流産全体の10%ほどと言われています。

初期より心配は減ってくるものの、危険な兆候を見逃さないよう健診は必ず受け、度重なるおなかの張りや出血がある場合は病院へ。

トラブル③ 鉄欠乏性貧血

妊娠すると血液が薄まるうえ、栄養は赤ちゃんへ優先して送られるため、お母さんのからだに必要な鉄分が不足して貧血になりやすい状態に。

めまいや動機、疲れやすいなどの症状には注意です。食事で十分に摂れない場合、効果的な鉄剤やサプリもありますが必ずお医者さまに相談を!

鉄分が摂取できるサプリについては、「おすすめ鉄分サプリ9選|鉄分不足に効く選び方から貧血改善のコツまで解説」を参考にしてくださいね

続いては妊娠15週目の過ごし方についてご紹介します。

2. 妊娠15週目の過ごし方

妊娠15週目は、安定期に向けて気分も良くなり、食欲も戻ってくる穏やかな時。

ここからは、

この4つに分けて、妊娠14週目の過ごし方を解説していきます。

2-1. 妊娠15週目の妊婦健診

妊娠初期には1〜2週に1回ほど受診していた妊婦健診ですが、お母さんが比較的安定する妊娠12週目から23週目までは月に1回の受診となります。

ここでは、妊婦健診に必要な持ちものや内容について見ていきましょう。

◆ 妊婦健診の必須4アイテム

・母子健康手帳
・診察券
・公費補助券
・健康保険証

妊婦健診は保険適用外ですが、健康保険証は必ず持っておきましょう。

先生に質問したいことをまとめておいたり、書きとめたりするためのメモや筆記用具もあると便利ですよ!

◆妊婦検診の内容

・経腟超音波(エコー)検査
…子宮全体の大きさ、卵巣の状況を把握するために膣内から撮影
・経腹超音波(エコー)検査
…一般的に妊娠12週目以降くらいから、おなかの上から機械をあてて広範囲に診るエコーに切り替わります
・体重・血圧測定
・尿検査
・血液検査(必要に応じて)
・問診・内診

妊娠14週を過ぎると、恥骨から子宮の一番上までの長さ「子宮底長」を測定します。

おなかの大きさを測ることで、エコー検査と併せて赤ちゃんの成長に異常がないかを判断する一つの基準になりますよ。

次は日常生活で気をつけたいことを見ていきましょう。

2-2. 日常生活で気を付けること

妊娠15週目を快適に過ごすために、特に意識しておきたいポイントを3つご紹介します。

① おなかの張り対策

妊娠15週目くらいになると、下腹部痛やおなかを引っ張られるような違和感を感じることがあります。もしかして流産の兆候…?と不安になることもありますよね。

ここでは、おなかの張りの原因と心配な症状について解説していきます。

おなかの張りの原因
・赤ちゃんの成長に伴う子宮の伸び
・疲れやストレスによる子宮の収縮
・便秘やガスの溜まりすぎ

妊娠15週目のお腹の張りは自然な現象である場合が多いもの。あまり神経質にならず、ただし、以下のような兆候には注意しておきましょう。

心配な症状
・10分以上休んでも治まらない場合
・何度も繰り返し張りを感じる場合
・同時に出血がある場合

…このような場合は流産の危険性を含んでいます。すぐに医師へ相談しましょう。

★妊娠線のケアも継続を

おなかの張りの影響は肌の表面にも出てきます。妊娠線の予防も続けましょう。詳しくは、「おすすめの妊娠線クリーム9選|しっかり予防するための正しい使い方と選び方」を参考にしてみてくださいね!

② 急にアクティブになりすぎない

気分が良くなってきて、急に動いたり食べ過ぎたりしてしまいがちなのが妊娠15週目の注意。安定期までは徐々にペースを戻していきましょう。

③ストレスを溜めない

この時期になると、赤ちゃんがお母さんのストレスを感じとれるようになると言われています。

ストレスを感じた時に分泌されるホルモンが赤ちゃんに影響を与えるという研究結果もあるため、神経質にならず上手に発散していきましょう。

次に、妊娠中の食事のポイントについてご紹介します。

2-3. 妊娠中の食事について

妊娠15週目には、つわりがなくなった反動で急に食欲旺盛になり、困ってしまう妊婦さんも多い時期。

これからは、胎盤を通じてお母さんから送られる栄養が赤ちゃんの成長にかかわるため、食生活がますます大事になってきますよ。

食べ過ぎで体重が増えると、お母さんのからだには多くの不調や危険も出てくるため、体重管理も重要です。

積極的に摂りたい栄養
・タンパク質
肉類・魚介類・大豆製品・卵など
・カルシウム
乳製品・ひじき・干しえびなど
・鉄分
レバー・しじみ・小松菜など
・葉酸
菜の花・ブロッコリーなど

その他ビタミン類や食物繊維と合わせて、上記のような栄養素や食材をバランスよくとっていきましょう。

また食べ方のポイントは以下の通りです。あてはまるものをチェックしてみてくださいね。

  • まだつわりが続いている人
    …食べられるものを少しずつ摂る
    栄養補給を意識し、栄養価の高いゼリー飲料などを利用する
    …脱水、貧血や便秘予防のためにも水分補給を欠かさない
  • つわりが落ち着いてきた人
    …体重管理を始める
    …好きなものだけに偏らずバランスの良い食事を意識する

つわりは個人差が大きいもの。15週目でまだ続いているとしても心配はいりません。もう少ししたら治ってきます。がんばりましょう!

妊娠中の上手な食事の摂り方については、「知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで」でもくわしく紹介されています。

次に、妊娠中の食事のポイントについてご紹介します。

2-4. 仕事のポイント

妊娠15週目に入ると、からだが楽になり仕事を出来る余裕が出てくるかもしれませんが、ハードな業務はリスクを伴います。「無理をしない」ことが重要ですよ。

また周りから見ただけでは、妊婦さんの不調はわかりにくい場合もあります。

ここでは、そんな時に勤務先へ上手に状況を伝えるためにとても役立つ「母性健康管理指導事項連絡カード」についてご紹介していきます。

「母性健康管理指導事項連絡カード」とは
仕事を持つ妊産婦さんが、医師から勤務状況の緩和などの指導を受けた場合に、その内容を的確に伝えるための書類。
様式が決まっているので、必要事項を埋めていくだけできちんと伝えられるようになっています。

◆カードの入手方法

ほとんどの母子健康手帳には様式が載っているため、コピーして利用することができます。

また、以下のサイトからも入手可能ですよ。

母性健康管理指導事項連絡カード書式ダウンロード
厚生労働省ホームページ

これがあれば勤務先に状況をきちんと伝えられますよね。
上手に利用して、くれぐれも無理をしないように仕事に取り組みましょう。

この他、
さらに詳しい妊娠中の働き方については、以下を参考にしてみてくださいね

続いて、妊娠15週目のしておきたいことをご紹介します。

3. 妊娠15週目にしておきたいこと

からだが楽になり気分も明るくなってくる妊娠15週目は、これからの出産準備を前向きに計画できる時。

この先必要になることを予習しておくと、初めての出産でも安心して、そして自信を持って挑めますよ!

ここでは、多くのことを学べる母親学級と、気持ちが安らぐ安産祈願について見ていきましょう。

3-1. 前期の母親学級に参加してみる

妊娠するまでは、新米ママのための教室があるなんて知らなかったという人も多いのでは?妊娠以来、初めてだらけで不安な時に、正しく導いてもらえるのはとても心強いですよね。

母親学級とはどんなことを学べるのでしょうか。

母親学級とは?
「母親学級」とは、医師や栄養士などの専門家が、妊娠生活の基本的な知識を指導してくれる集会のこと。
主に、市区町村や産院・育児サポート企業などで実施されています。

母親学級は大きく4つ「前期・後期・産後授乳・両親学級」に分けられます。
妊娠15週目以降、安定期に入った頃にはまずは前期クラスに参加しましょう。

◆ 前期母親学級で学べること

  • 食事や栄養バランスについて
  • 体重管理について
  • 今後の検査内容について
  • 妊娠中の夫婦生活について …など

母親学級は必ず参加しなければいけないものではありませんが、不安や疑問を解消できる良い機会です。

同じ立場の参加者とは共感できることも多く、参加してよかったというお母さんが多いようですよ!

3-2. 戌の日の予習と計画をする

妊娠15週目を過ぎ安定期に入ると「戌の日の安産祈願」という妊娠中の一大イベントが待っています。

いつどこに誰と行くべきか、マナーは服装は?など考えることは意外とたくさん!今のうちに計画を立てておきましょう。

◆ 「戌の日」とは?

十二支の11番目(戌)にあたる、12日に一度めぐってくる日が「戌の日」です。
「戌の日の安産祈願」とは、ちょうど妊娠5ヶ月目最初の戌の日にお参りする風習のことをいいます。

戌の日安産祈願のポイント
◆ いつ行くの?
妊娠5ヶ月目最初の戌の日(帯祝いの日)に行くのが良いとされていますが、絶対にその日でなくとも問題ないので体調を優先しましょう。
◆ 誰と行く?
特に厳格な決まりはなく、夫婦や両親・友人など、一緒に祈願してくれる方と行きましょう。
当日、妊婦さん本人が体調不良などで行けない場合は代理の方にお願いしても大丈夫ですよ。
◆ どこへ行く?
水天宮など安産祈願で有名な神社やお寺がおすすめです。
予約は必要ないところが多いですが、日によってはとても混み合うため体調に気をつけましょう。
◆ 何をする?
初穂料を納めてお祓いとご祈祷を受けます。腹帯を持参しても良いですが、場所によっては制限があるので事前に確認しましょう。
◆ 初穂料っていくら?
神社によって異なりますが、5,000円〜10,000円が一般的です。基本的には「蝶結びの水引き」ののし袋に入れてお渡しします
◆ 何を着る?
シンプルなワンピースやスーツなど、普段よりややきちんとした印象の服装がおすすめ。妊婦さんは身体への負担のなさ優先ですが、カジュアル過ぎたり露出の多い服装はNGです。

腹帯をつけて行うのが一般的ですが、この日に合わせて腹帯が贈られたり、この日に購入したりと地域の風習によっても様々。

いつも身につける腹帯にご祈祷を受けることで安産を祈願します。

「戌の日」は日本独特の風習ではありますが、この時期から腹帯やガードルを着用することはとても良いタイミング。妊婦さんのおなかを温め、赤ちゃんを安定させる意味があり、とても理にかなっているんですよ。

戌の日のお参りをきっかけに、冷えや腰痛対策のためにも腹帯を取り入れましょう。

最後に、お父さんや周りができることについてご紹介します。

4. お父さんや周りができること

妊娠15週目くらいになると、お父さんも安定期が待ち遠しいですよね!

家族が増えることは幸せそのものですが、ふと考えてみるとこれからはいつも赤ちゃんと一緒。奥さんと二人っきりでデートできるのは、この先何年もお預けになるかもしれません!

安定期に向けて、妊娠中の思い出作りを計画するのも良いですね!
まずは、無事安定期を迎えられるようしっかりサポートしてあげましょう。

この時期は、

  • 安定期のTODOリスト作りを相談する
  • 「戌の日」の日程や参加者を調整する
  • 家事をお手伝いして負担を減らしてあげる
  • タバコは離れたところで!

…などを中心にサポートしてあげましょう!

出産の準備は忙しくなるのに、お母さんのおなかはどんどん大きくなり動きが制限されることも増えます。

家事や体力的なサポートだけでなく、お父さんも一緒に準備に取り組んであげてくださいね!。

5. まとめ

いかがでしたか?他の週ではさらに詳しい情報もご紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

妊娠15週目に入って、妊娠初期の不安から少し解放されたというお母さんも多いのではないでしょうか。
体調が落ち着くこれからの安定期では、今しか得られない赤ちゃんと正に一心同体の感動をたくさん経験してくださいね。