妊娠24週目に突入すると、お母さんはすっかり妊婦さんらしい体型になりお腹も大きくなってきます。

同時にトラブルも起こりやすくなり、体の不調や出産への不安がでてくるころではないでしょうか。

そこで今回は、

  • 妊娠24週目の赤ちゃんとお母さんの様子
  • 注意すべきトラブル
  • 日常生活のポイント

…など、お母さんと赤ちゃんのためになることを詳しく説明していきます。ぜひ参考にしてくださいね。

1. 妊娠24週目の様子と変化

24週目に入ると、ホルモンバランスの影響で身体にさまざまな症状が出てきます。

お腹の赤ちゃんは体の機能が発達し、しきりに動きだす時期。おなかは一段と大きくなり、お母さんの体への負担も大きくなります。

では、この時期の赤ちゃんとお母さんの状態について、詳しく見ていきましょう。

1-1. 妊娠24週目の赤ちゃん

24週目は赤ちゃんの成長に個人差が出始める時期です。この頃の赤ちゃんは、

  • 大きさ(CRL):300〜350mm
  • 体重:550〜800g

…くらいが平均です。

外性器もわかりやすくなるため、性別を教えてもらうことも可能です。脳が発達し、考える力や感情が芽生え始めます。

羊水の中をよく動きまわる子や大人しい子など、赤ちゃんの個性が見えはじめますよ。

五感の発達
この頃になると味覚や嗅覚、聴覚といった五感も発達しはじめます。お腹の中で、お母さんやお父さんの声を聞いているかもしれませんね。

次に、妊娠24週目のお母さんの様子を見てみましょう。

1-2. 妊娠24週目のお母さん

お母さんのお腹はどんどん大きくなり、胃の辺りからお腹が前にせり出してくるようになります。

そのため、腰痛になってしまう方も多いようです。我慢せずに、骨盤ベルトマッサージで痛みを緩和しましょう。

また、腰痛のほかに次のような症状が表われることもあります。

妊娠24週目にあらわれる症状
・体重の増加
・胃もたれや胸焼け
・貧血

過度な体重増加はトラブルの原因。 1週間で500g以上増えてしまったときは要注意です。

茹でる・蒸すなどの調理法を活用しカロリー管理をしましょう。

また、食後の胃もたれや胸焼けは食事を小分けにすると症状が落ち着きます。

× 味が強い食べ物
× カフェイン
× 消化しにくい物

は控えましょう。

続いて、妊娠24週目で気をつけておきたいトラブルをご紹介します。

1-3. 妊娠24週目のトラブル

24週目に突入するとお腹が一段と大きくなるため、トラブルも多くなるようです。

どのようなトラブルがあるのか見ていきましょう。

トラブル①
仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群

仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群とは、仰向けで寝たとき、大きくなったお腹が静脈を圧迫し、心臓に血液が戻らなくなってしまう症状です。

  • 急激な低血圧による冷汗
  • めまい
  • 呼吸困難

などの症状が出ることがあります。

赤ちゃんへの影響
お母さんの低血圧症によって赤ちゃんが低酸素状態になり、最悪の場合「胎児仮死」や「子宮内胎児発育遅延」を引き起こしてしまいます。

仰向きに寝て上記の症状がある場合は、すぐに「シムスの体位で左側を下にして寝るようにしましょう。

トラブル② 早産

妊娠22~36週前でのお産を「早産」といい、時期が早いほど赤ちゃんへのダメージが大きくなります。

妊娠27週頃の早産の場合、赤ちゃんの生存率は90%と高いのですが、

  • 合併症
  • 重度の感染症

などのリスクがあります。早産を避けるためにしっかりと健診を受け、予防をすることが必要です。

原因や対策については「妊娠22週目のトラブル」でも詳しく紹介解説していますので、一度チェックしてみて下さいね。


トラブル③ 切迫早産

「切迫早産」とは、子宮口が開き赤ちゃんが出てきそうな状態や破水をしてしまった状態で早産になりかかっていることです。

定期的にお腹が張って痛みを感じたり、出血したりといった症状で気がつく場合や、エコー検査で発覚する場合があります。

日常生活のストレスなどのほか、

  • 絨毛膜羊膜炎
    (じゅうもうまくようまくえん)
  • 子宮頸管(けいかん)無力症
  • 妊娠高血圧症候群
  • 心臓病・肝臓病・糖尿病

…などが原因で切迫早産が引き起こされます。

切迫早産チェックリスト
☑安静にしても痛みが治まらない
☑10分に1回以上、お腹が張って痛む
☑不正出血
☑破水(破水後1週間以内に出産になる場合が多い)
上記に当てはまる場合は、薬の服用や詳しい検査をする必要があります。
すぐに病院を受診してください。

早産は始まってしまうと止めることができませんが、切迫早産は早期治療することで妊娠を継続できる可能性があります。

診断を受けた方は医師の指示に従って安静にしてくださいね。

続いて、妊婦検診についてや日常生活など、妊娠24週目の過ごし方のポイントを解説します。

2. 妊娠24週目の過ごし方

妊娠24週目はどのように過ごすと良いのか、

など、ひとつずつ見ていきましょう。

2-1. 妊娠24週目の妊婦健診

24週目にはいると、それまで4週間に1度だった健診が2週間に1度に増えます。

妊娠24週目の主な検診メニュー
◆体重・血圧測定
◆尿検査
◆経腟超音波検査

…膣内から撮影し、子宮全体の大きさ・卵巣の状況を把握する
◆腹部超音波検査
…下腹部に検査用器具をあて、胎児や胎盤・羊水を観察する
◆子宮底長測定
…触診・メジャーで測定し、胎児の成長の把握と予測をする
◆浮腫検査
◆血液検査(必要に応じて)

この頃になると超音波診断の測定結果から胎児の推定体重が割り出せるようになり、赤ちゃんの成長に異常がないか判断する目安となります。

超音波検査ではお腹を出すので、

  • 着脱しやすい服装(上下セパレートやウエストがゴムのパンツなど)
  • 靴下(タイツやストッキングだと着替えるのが大変)

がおすすめですよ。また、顔色も検査の一環なので厚化粧はNG

化粧品の匂いで気分が悪くなる妊婦さんもいるため、病院に行くときは周囲のことも考えて匂いのする化粧品は避けるといいですね。

次に、妊婦検診の際に必要な持ち物を確認しましょう。

持ち物リスト
・母子手帳
・診察券
・健康保険証
・助成券
・お薬手帳(薬を処方される場合もあるため)
・お金
…助成券を超えたとき用。5,000~10,000円程度あると安心
・生理用品
・その他(病院によって指定される持ち物)

ほかにも、筆記用具があると医師の診断やアドバイスをメモすることができるので便利です。

健診はお母さんと赤ちゃんの健康のためにも必ず受けなければなりません。定められたペースを守って、忘れずきちんと受けましょうね。

次に、妊娠24週目での日常生活のポイントをご紹介していきます。

2-2. 日常生活で気をつけること

24週目になるとお腹が一段と大きくなるため、日常生活での危険も増えます。

そこでここでは、妊婦さんが日常的に気をつけたいポイントをご紹介します。

日常生活のポイント
① 仰向けにならない
…仰向けに寝ると、仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群になる可能性があります。

② 無理をしない
…過度な運動・夜更かし・重いものを持つなど、からだの負担になることは避けましょう。また、立ちっぱなしは切迫早産の原因となります。

③転倒に注意する
…とくに階段や浴槽は滑りやすいため、歩行や入浴の際は注意してください。靴の裏に滑り止めを貼るのも◎。

24週目になると子宮はかなりの大きさ・重量になります。寝るときや休むときは仰向けではなく、シムスの体位で体を休めましょう。

シムスの体位になる手順
①心臓のある左側を下にして横向きに寝る。
②左足は伸ばし、右足は軽く曲げてる。
③お腹に負担が掛からない程度にうつ伏せのようになる。
★足と床との間に枕やクッションを挟んでも◎

右側を下にして寝てしまうと、寝苦しくなってしまうので注意してくださいね。

次は、食事で気をつけたいことについてご紹介します。

2-3. 妊娠中の食生活について

この時期の食事で気を付けてほしいポイントは、次の通りです。

  • カロリーに気をつける
  • 必要な栄養素をしっかり摂る
  • NG食材に気を付ける

それぞれのポイントについて具体的に見ていきましょう。

①カロリーに気をつける

妊娠中期はお腹の赤ちゃんへ栄養を供給するため、少し食べ過ぎただけでも体重が増えてしまいます。

とはいえ、厳しい食事制限は赤ちゃんの成長をさまたげることになります。

1日2000~2250kcalを目安に栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。

②必要な栄養素をしっかり摂る

積極的に摂りたい栄養素は以下のとおりです。

栄養素 食品と効果
鉄分 レバー、ほうれんそうなど
効果:貧血予防
葉酸 鶏レバー、枝豆、モロヘイヤなど
効果:貧血予防、赤ちゃんの神経管閉鎖障害予防
カルシウム 小魚、乳製品など
効果:骨粗しょう症予防、赤ちゃんの体をつくる
タンパク質 大豆、肉、卵など
効果:赤ちゃんの臓器をつくる
食物繊維 海藻類、さつまいも、ゴボウなど
効果:便秘の解消・予防


他にも、魚に多く含まれるDHAは赤ちゃんの脳の形成を助けてくれます。

上記を参考に、意識的に栄養素を摂るようにしましょう。

ただし、豚レバーについては、摂りすぎると胎児に影響を及ぼす可能性のあるビタミンAも豊富に含んでいるため、過剰摂取には気を付けましょう。

また、足りない栄養素は、サプリメントで補ってくださいね。

③NG食材に気を付ける

妊娠中には、避けるべき食品・栄養素が多数あります。

NG食材
◆生もの
・お刺身や生魚など火を通していないものはNG
・お刺身は、魚に含まれる水銀が赤ちゃんの神経系にも送られてしまう
・特に水銀の濃度が高いマグロは特にNG!
◆アルコールやカフェイン
・赤ちゃんの脳や体づくりに悪影響を及ぼします
・ノンカフェインの紅茶やルイボスティーに変えましょう

また、

×糖質
×辛いもの
×体を冷やすもの
×味が濃いもの
×加工食品
×インスタント食品

…なども栄養素の吸収を妨げたり体調をくずす原因となりますので控えてください。

食事のポイントについてより詳しく知りたい方は、「知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで」も合わせてチェックしてみてくださいね!

続いては仕事のポイントをご紹介します。

2-4. 仕事のポイント

妊娠24週目だと、まだまだ現役でお仕事をしているお母さんもいますよね。

しかし妊娠24週目はお母さんの体も赤ちゃんも大きく変化する時期なので、無理は禁物。

そこでここでは、まだまだ働きたいお母さんが出勤時に気をつけたいことをご紹介します。

通勤時に心がけたいこと
◆満員電車に乗らない
時差出勤が可能であれば遠慮せず利用したり、いつもより10分程度早く家を出たりしましょう。
◆女性専用車両を利用する
女性専用車両は普通車両に比べ比較的空いています。また、女性同士だとマタニティマークに気づいて席を譲ってくれるケースが多いそうです。
◆ハイヒールを履かない
ヒールが低くて、転びにくい靴で通勤しましょう。
◆ストッキングを履かない
長時間のストッキング着用はムレてしまい、早産や破水の原因である膣炎を起こすリスクがあります。

また、仕事が大好きな人や責任感の強い人は、妊娠していても無理をしてしまう傾向があります。

体調がすぐれないときは、

  • 周りの仲間や上司に相談
  • お休みをもらう
  • 立ち仕事の場合はデスクワークをさせてもらう

など、赤ちゃんを最優先してあげてくださいね。

また仕事を続けるべきかどうか悩んだ時は、自分と赤ちゃんの状態を医師に相談してから決めてみるのも手ですよ。

次の章では、妊娠24週目にしておきたい事や、考えておきたいことをご紹介します。

3. 妊娠24週目にしておきたいこと

ここでは、妊娠24週目にしておきたいことをご紹介します。

◆妊娠線ケア

妊娠線とは、皮膚の表面に亀裂が入ったように現れる赤みを帯びた線のことです。

急激に大きくなったお腹に対し、皮膚の伸びが追いつかないため皮膚の組織が断裂してしまうことで起こります。

  • 妊娠24週赤ちゃん人気おすすめランキング

特に妊娠線ができやすいお腹・バスト・太もも・お尻の4箇所をしっかりと予防ケアしていきましょう。

妊娠線の予防
妊娠24週目は急激にお腹が大きくなるため、妊娠線ができやすい時期。妊娠線は一度出来てしまうと消すことが出来ません。クリームなどで事前に皮膚を柔らかくしておいて、妊娠線を予防しましょう。

おすすめのクリームやマッサージ方法については、「おすすめの妊娠線クリーム9選|しっかり予防するための正しい使い方と選び方」をチェックしてみてくださいね。

◆立ち会い出産について考える

病院によっては、妊娠24週頃までに立ち会い出産をするかどうかを聞かれます。

あらかじめ立ち会い出産をするかどうか、しっかりと夫婦で相談するようにしておきましょう。

  • お母さんが出産する姿を見られたくない場合
  • お父さんが血を見るのが苦手な場合

…などがありますので、慎重に決めてくださいね。

事前講習への参加
お父さんが立ち会い出産を希望する場合、事前に父親教室などの講習を受ける必要のある病院が多いです。積極的に参加しましょう。

最後に、お父さんや周りの人ができること、気を付けたいことをご紹介します。

4. お父さんや周りができること

元気な赤ちゃんを産むためには、お父さんや周りの人の協力も大切です。

特にお母さんにしてあげたいことは以下のとおり。

お父さんや周りがしてあげたいこと
◆家事をサポート
お母さんのおなかは一段と重く大きくなるため、家事が辛くなります。布団の上げ下ろし、お風呂掃除、買い物といった家事は大きな負担となるため、サポートしてあげてくださいね。
◆お母さんの腰をマッサージしてあげる
お母さんの体の負担は、周りが思っている以上に大きいものです。優しく腰をマッサージしてもらうだけでも楽になるので、ぜひ実践してみてくださいね。

妊婦さんの体は週憂が思っている以上にデリケート。

お母さんだけでなく生まれてくる赤ちゃんのためにも、無理はさせないようにしてくださいね。

5. まとめ

妊娠24週目のお母さんのための特集はいかがでしたか?

この時期についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

トラブルが増える時期ではありますが、赤ちゃんに会えるのを楽しみに日々を過ごして下さいね。

無理をせずにしっかり休み、赤ちゃんが生まれてくる準備を整えていきましょう!