いよいよ妊娠28週目。

この週は妊娠8ヶ月の第1週目であり、同時にここから妊娠後期と呼ばれる時期に突入します。

お産が近づき、お母さんは不安な気持ちが出てくる頃でもあるでしょう。そこでここでは、

  • 妊娠28週目の赤ちゃんとお母さんの体の変化
  • 妊娠28週目の過ごし方と注意点

といったことについて詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1. 妊娠28週目の様子と変化

妊娠後期と呼ばれる8ヶ月目に入ると、赤ちゃんの性別が判別しやすくなり、お母さんはお腹がどんどん大きくなって日常生活に不便が出てきます。

では、この時期の赤ちゃんとお母さんの状態について、詳しく見ていきましょう。

1-1. 妊娠28週目の赤ちゃん

この頃の赤ちゃんは身長が39cmほど体重が900~1300gほどになります。

体の重要な器官が完成に近づく時期でもあり、万が一早産となってしまった場合でも生存率95%まで上がります。

早産は後遺症のリスクを高めますが、28週以降であればそのリスクも25%程度です。

28週目まで妊娠を継続できていれば、ひとまず安心してもいい時期と言えます。

赤ちゃんの性別
赤ちゃんはこの頃から性別がはっきり判別しやすくなります。気になる方はお医者さんに教えてもらいましょう。

1-2. 妊娠28週目のお母さん

お母さんはお腹が大きくせり出し、足もとが見えづらくなってきます。

アクティブに活動することは極力控えて、段差などには特に注意しましょう。

その他、妊娠28週目のお母さんによく見られる症状は次の通りです。

妊娠8週目にあらわれる症状
◆無性に甘い物が食べたくなる
これは赤ちゃんが栄養源のブドウ糖を求めるためなのですが、過剰な体重増加は安産の妨げとなります。カロリー管理はしっかりと行いましょう。
◆お腹の張り
8ヶ月を過ぎると体がお産に向けての準備を始めるため、生理的にお腹が張りやすくなります。妊娠週数が進むと回数や強さも上がってきます。

お腹の張りは、しばらく休んで治まるようなら問題ありませんが、

  • 休んでも治まらない
  • 出血や痛みを伴う

といった場合には切迫早産などの可能性があります。すぐに受診をしましょう。

切迫早産については、「妊娠29週目のトラブル」でも詳しく説明しています。

続いて、28週目に気をつけたいトラブルについてご紹介します。

1-3. 妊娠28週目のトラブル

ここでは、妊娠28週目にあらわれやすいトラブルについてご紹介します。

トラブル① 逆子

この時期、約3人に1人が逆子を指摘されます。

30週あたりまでは何もしなくても正しい向きに落ち着くことが多いので、あまり気にしすぎないようにしましょう。

POINT
赤ちゃんの背中がある方を上にして横向きに寝るのもおすすめです。

トラブル② 異常出血

妊娠中、特に妊娠後期は、赤ちゃんに栄養や酸素を運ぶため血液量が多くなります。

8ヶ月での出血は異常出血の疑いがあるので注意が必要です。特に、痛みを伴ったり、出血の量が多い場合は切迫早産のおそれもあるので速やかに受診しましょう。

この頃に出血があった場合、子宮口が開いている可能性もあるのですぐに受診しましょう。

子宮の収縮を抑える治療や、安静にするための入院が必要になるケースもあります。

妊娠後期の出血の原因
・早産/切迫早産
・子宮頚管無力症
・前置胎盤
・常位胎盤早期剥離
・子宮頚管炎
・おしるし

※「おしるし」とは、出産前に子宮口が開いたり子宮が収縮したりすることで卵膜がはがれ、少し出血すること。粘り気があるのが特徴。

なお、この時期はホルモンの影響で粘膜が充血し、鼻血や歯ぐきからの出血も起こりやすくなります

これは生理的な現象なのであまり気にせず、ひどい場合は医師に相談するようにしましょう。


トラブル③ 後期つわり

お腹が大きくなることで胃や消化器官が圧迫されてくると、「後期つわり」の症状が出てきます。

妊娠中期のつわりの原因と症状
◆原因
・お腹が大きくなって、胃が圧迫される
・プロゲステロンというホルモンの増加
◆症状
胸やけ、吐き気、ゲップ、胃痛、胃酸の逆流 など

後期つわりの対策としては、主に以下の2点があります。

  • 消化の良いものを食べる
  • 量を減らして少しずつ食べる

ことが挙げられます。

初期よりも中期の方が栄養を摂らなくてはいけない時期なので、食欲がなくても少しずつちゃんと食べましょう。

また、お医者さんで身体にやさしい漢方薬を処方してもらうのも、一つの手です。

続いて、妊婦検診についてや食生活などといった妊娠28週目の過ごし方のポイントを解説します。

2. 妊娠28週目の過ごし方

ここでは、妊娠28週目を快適に過ごすポイントを、

  1. 妊娠28週目の妊婦検診
  2. 日常生活で気をつけること
  3. 妊娠中の食事について
  4. 仕事のポイント

の4つに分けて解説します。ぜひチェックしてみてくださいね。

2-1. 妊娠28週目の妊婦検診

妊娠後期には、2週間に1回の妊婦検診が基本となります。

検診の内容は以下の通りです。

妊娠後期の妊婦検診メニュー
◆基本検査
・問診、触診、内診
・体重/血圧測定
・腹囲/子宮底長測定
・尿検査
・むくみ検査
・超音波検査
◆妊娠後期の検査
・血液検査
…血糖値や貧血、感染症の有無を調べる
・GBS(B群溶血連鎖球菌)
…妊婦さんが菌を保有している場合は感染防止の措置を行う
・NST(ノンストレステスト)
…子宮の収縮がないときに赤ちゃんが元気かどうかを調べる

妊娠後期の検診では腹部エコーがありますので、

  • 着脱しやすい服装
    (上下セパレートやウエストがゴムのパンツなど)
  • タイツやストッキングよりも靴下

…といった服装がおすすめです。

また顔色や肌の状態から体調を確認することもあるため、なるべくノーメイクかナチュラルメイクで行きましょう。しっかりメイクはNGです。

また、検診には以下のものを持っていくとよいでしょう。

妊婦検診の持ち物
・健康保険証、母子健康手帳、診察券
・助成券
・メモの用意
・時間をつぶすもの(本など)
・現金…助成券を超えたとき用。5,000~10,000円程度あると安心
・生理用品…内診後に出血する場合があるので、持っていると安心
・上着やブランケット…待合室での冷え対策に

この頃から赤ちゃんの性別もわかることが多いので、お母さんはドキドキかもしれませんね。

次からは、日常生活で気をつけるべきポイントをご紹介します。

2-2. 日常生活で気をつけること

妊娠28週目で気をつけるべき日常生活のポイントは以下の通りです。

妊娠28週目の日常生活のポイント
①段差や階段に注意する
…お腹が日に日に大きくなるので、足もとに注意が必要。高いヒールなどは避けましょう。

②仰向けで寝ない
…大きなお腹で仰向けに寝ると、急激な血圧低下で意識を失ったり気分が悪くなることも。その場合は体を少し起こした状態で休みましょう。

③むくみを予防・解消する
…血液量の増加や血流悪化などで、妊娠後期はむくみが出やすい。
詳しくは「妊娠後期のむくみ解消法6選|おすすめマッサージやお役立ちアイテムまで全解説」の記事を参考にしてくださいね。

さらに、この頃のお母さんにとって悩みの種となるのが「後期つわり」。

大きくなった子宮が胃や食道を圧迫するために、妊娠初期の頃のつわりのような症状が再び現れることがあります。

35週あたりで治まる人が多いのですが、中には臨月まで続く妊婦さんもいます。後期つわりにおいて、

  • 胃もたれ、胃痛
  • 胸やけ
  • 吐き気
  • げっぷが出やすくなる
  • 倦怠感

このような症状を改善するには、次のことに気をつけましょう。

後期つわりを改善する為に
・よく噛んで食べる
・やわらかくして食べる
・刺激物、あぶらっぽいもの、濃い味つけのものはなるべく避ける
・一度に食べる量を減らし、食事の回数を増やす
・睡眠をとるときは、上半身を少し起こした姿勢で寝る

ポイントは、消化器官に負担をかけないこと。ビタミンを摂りやすいフルーツ、つるっと食べやすい麺類もつわり解消におすすめですよ。

次に、こうした妊娠中の食事についてご紹介します。

2-3. 妊娠中の食事について

28週目から始まる妊娠後期の食事で気を付けてほしいポイントは、次の通りです。

  • 薄味を意識する
  • 必要な栄養素をしっかり摂る
  • カロリーに気をつける

それぞれのポイントについて具体的に見ていきましょう。

①薄味を意識する

妊娠中は味覚が鈍くなり、濃い味つけになりがちです。塩分をひかえめにして薄味の食事を心がけるようにしましょう。

野菜中心の和食がおすすめです。

②必要な栄養素をしっかり摂る

妊娠後期に大切な栄養素には、次のようなものがあります。

妊娠後期に摂りたい栄養素
・たんぱく質
…牛肉、豆腐、納豆など、動物性と植物性をバランスよく
・DHA
…アジ・サバ・サンマなどの青魚
・食物繊維
…ワカメなどの海藻類、さつまいも、ゴボウなど
・鉄分
…ほうれん草、小松菜 など

タンパク質DHA赤ちゃんの生育をサポートしてくれます。

鉄分食物繊維はこの時期妊婦さんがなりやすい貧血や便秘の対策をしてくれますよ。

これらを積極的にバランスよく摂りいれる食事を心がけましょう。

③カロリーに気をつける

この時期は甘い物が食べたくなる妊婦さんが多い時期。

しかし、過剰な体重増加はお産のトラブルにつながることがあるので、カロリーや体重の管理はしっかりと行いましょう。

妊娠後期のカロリー・体重の目安
◆カロリー目安
…1日2200~2500kcal
◆体重増加目安
…28週以降は+500g/週まで

以上のようなことに気をつけて、元気な赤ちゃんに会える日を楽しみに待ちましょう!

知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで」でも妊娠中におすすめの食事やおやつについて解説していますので、一度チェックしてみてくださいね。

次に、妊娠28週のお仕事のポイントについてご紹介します。

2-4. 仕事のポイント

中にはまだお仕事を続けている妊婦さんもいらっしゃるのでは?

ここでは、お仕事をしているお母さんが28週目ごろに気をつけたいポイントを解説します。

◆立ち仕事やハードワークは避ける

立ち仕事は切迫早産や早産の危険性を高めます。

デスクワークをさせてもらったり、それが難しければ早めの産休を願い出るようにしましょう。

POINT
労働基準法により、産休は産前6週(42日前)から産後8週までと定められています。ただし、双子などの多胎妊娠の場合は、産前14週から産後8週まで産休を取ることができます。

◆通勤時の満員電車に注意

通勤ラッシュの満員電車は押されたり、長時間立ちっぱなしになるため妊婦さんにとって危険です。

時差出勤が可能であれば、遠慮せず利用しましょう。それができない場合は、以下のことを心がけましょう。

通勤時に心がけたいこと
◆いつもより10分程度早く家を出る
早く家を出ることで、危険な駆け込み乗車や階段の駆け上がりなどを避けたり、混んでいる電車を見送ったりしてリスクを軽減することができます。
◆女性専用車両を利用する
女性専用車両は普通車両に比べ比較的空いています。また、女性同士だとマタニティマークに気づいて席を譲ってくれるケースが多いそうです。

体への負担を少しでも軽減させるためにラッシュを避ける工夫をしましょうね。

また、においづわりを避けるためにマスクを常備しておきましょう。つわりが終わっていてもぶり返す可能性があるため、念のため準備しておくと安心です。

続いては、妊娠28週目にチェックしておきたい母子学級や両親学級についての確認など、今の内からしておきたいことをご紹介します。

3. 妊娠28週目にしておきたいこと

妊娠28週目にはどんなことをしておくとよいのでしょうか?

3-1. 母子学級・両親学級に参加する

妊娠28週ごろには

  • 母親学級
  • 両親学級(父親学級)

に参加してほかの妊婦さんたちと一緒に赤ちゃんや子育てについて学び、交流するのもいいでしょう。

病院や自治体などが開催しており、内容も様々。その例としては、次のようなものがあります。

母親学級と両親学級(父親学級)
母親学級…子育て、赤ちゃんについて学ぶ
 例)この時期の赤ちゃんやお母さんの変化、ラマーズ法の練習など
両親学級(父親学級)…子育て、妊婦さんについて学ぶ
 例)おむつ替えの練習、お腹におもりをつけて妊婦体験など

「はじめは億劫だったけど行ってよかった!」という方が多く、妊娠中の気分転換にもなるのでおすすめですよ。

3-2. 里帰り・入院の準備を始める

この時期に里帰り出産や入院の準備を始めておくと、もしも早産となった場合でも余裕を持って対応することができます。

入院に必要なものをリストアップして、少しずつ揃えていくといいでしょう。

里帰り出産の予定の方は、お産をする医療機関を探し一度健診を受けに帰省することをおすすめします。

旦那さんとも話し合いを
里帰り出産はお父さんとのコミュニケーション不足が深刻になる場合も。留守中はどのように連絡を取るかなども、話し合って決めておくことが大切です。

お父さんや周りのひとがお母さんのためにしてあげたいことについては、次の章で具体的にご紹介します。

4. お父さんや周りができること

様々な症状に悩まされるとともに、お産が近づき不安でいっぱいのお母さん。お父さんや周りがしっかりサポートしてあげることが大切です。

妊娠28週目のお母さんにしてあげたいこと
・一緒に母子学級・両親学級に参加する
・マッサージをしてあげる
・お腹がつかえてやりづらいことを手伝ってあげる
・話を聞いてあげる

上記のような優しい気づかいで、妊婦さんの負担や不安を少しでも減らしてあげてくださいね。

5. まとめ

妊娠28週目の赤ちゃんとお母さんについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

この時期について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

この時期、妊婦さんは日常の不便が増え、お産も近づき毎日不安でいっぱいだと思いますが、ストレスをためることは、赤ちゃんにとってもお母さんにとってもよくないもの。

妊婦さんはなるべく無理のない生活を心がけ、周りの方は積極的に妊婦さんをサポートしてあげてくださいね。