妊娠2ヶ月は、さまざまな妊娠初期症状やつわりなどお母さんのからだに変化が始まる時期。

また、赤ちゃんにとっても、脳や生きるために必要な器官がつくられる大切な時期です。

ここでは、

  • 妊娠2ヶ月目の赤ちゃんとお母さんの体の変化
  • つわりや気になる体の変化
  • 妊娠初期の食生活と日常生活

について詳しく解説していきます。

初めての妊娠で不安なことの多いお母さんのためにもわかりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.妊娠2ヶ月の様子と変化

本来の生理予定日を過ぎても生理がこないことで妊娠を疑ったら、まずはドラッグストアで手軽に購入できる妊娠検査薬を使って検査しましょう。

妊娠検査薬では、妊娠している際に分泌される尿中のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)という女性ホルモンをチェックして妊娠かどうかを判定します。

◆妊娠検査薬を使う時期

市販の妊娠検査薬は「生理予定日から1週間後」となっていますが、生理予定日の2~3日後から検査可能なものもあります。

最近の妊娠検査薬は精度が高く、使い方を誤らなければ99%の確率で妊娠の判定が可能です。

妊娠4週目で陽性反応が出なかった場合は、妊娠5週目に入ってからもう一度検査してみましょう。

1-1.妊娠2ヶ月の赤ちゃん

妊娠2ヶ月の赤ちゃんは胎嚢(たいのう)という袋に包まれており、その中には胎芽(たいが)と呼ばれる状態の赤ちゃんがいます。

妊娠4週目の赤ちゃんはまだとても小さく超音波検査で確認できないほどの大きさです。

しかし5週目までに毎日1㎜ずつ成長していき、妊娠5~6週目には赤ちゃんの姿を確認できるようになります。

心臓が動き始める
妊娠2ヶ月は「器官形成期」ともいい、赤ちゃんの脳や神経細胞などが形成されます。妊娠6~7週目頃には心臓が動き初め、心拍が確認できます

1-2.妊娠2ヶ月のお母さん

妊娠すると、体内のhCGホルモンが増える影響でお母さんの体は少しずつ変化を感じるようになり、日中の眠気やだるさなどの妊娠初期症状が表れます。

妊娠初期症状の例
・眠くなる、だるさを感じる
・熱っぽくなる、吐き気・胸やけ
・生理痛のような下腹部痛
・少量の出血がある
・肌荒れ、胸の張り、乳首の痛み
・イライラする
・頭痛やめまい、便秘、下痢
…など

また早い方では妊娠4週目から吐き気などつわりの症状も始まり、多くの妊婦さんは妊娠5~6週目頃からだんだんとつわりが本格化してきます。

◆つわりの主な症状

つわりには、主に次の4つの症状があります。

  • 吐きつわり
    …吐き気、おう吐
  • 食べつわり
    …空腹時・満腹時の吐き気、食欲減退
  • においつわり
    …においに敏感になり、苦手なにおいをかぐと気分が悪くなる
  • 眠りつわり
    …一日中眠くなり、だるさを感じる。

ほかにも、よだれがいつもより多く出たり、味の好みが変わるなど、つわりにはいろいろな症状があります。

つわりの対処法は記事下部でもご紹介しますが、別記事の「妊娠中のつわりを乗り越える方法9選|症状から軽減するコツまで全解説」もチェックしてみてくださいね。

続いては、この時期に気をつけたいトラブルについてご紹介します。

2.妊娠2ヶ月のトラブル

この時期注意したいのは、出血やお腹の張り・痛みなどの症状です。ここでは、妊娠初期に起こりやすいトラブルを3つご紹介します。

トラブル① 子宮外妊娠

受精卵が子宮の外(主に卵管)に着床してしまうことを「子宮外妊娠」といい、100人に1人がかかるといわれています。この症状の場合、妊娠を継続できません

初期の頃は痛みなどの自覚症状はほとんどありませんが、妊娠8週目を過ぎても妊娠に気づかなかったり、受診が遅れたりすると大出血や激痛に襲われ命の危険もあります。

妊娠に気づいたらなるべく早く産婦人科を受診しましょう。

陽性反応が出ても注意が必要
子宮外妊娠の場合でも妊娠検査薬は陽性反応を示します。正常な妊娠かどうかを確認するためにも病院に行って検査をしましょう。

トラブル② 早期流産

妊娠初期の自然流産は全妊婦の約15%といわれています。

この時期の流産は受精卵の染色体異常など胎児側に問題があることがほとんどで、お母さんの努力では避けることができません。

流産には次のような兆候が表れます。

  • 出血や下腹部痛
  • 周期的な腹痛
  • お腹の張りやつわりが急になくなる

もし流産してしまい、子宮内に赤ちゃんや胎盤などが残っている場合は手術を行うことが一般的です。

流産の疑いがあるときは必ず産婦人科を受診しましょう。

トラブル③ 切迫流産

「切迫流産」とは、子宮内で赤ちゃんは順調に育っているのに、お腹の張りや痛み・出血などの症状が見られ、流産しかかっている状態のことをいいます。

頻繁にお腹が張ったり痛みや出血などがあったときはなるべく早めに産婦人科を受診してください。

もし切迫流産になってしまった場合は、なるべく安静にしているほかに対処法がありません。無理をせず、医師の指示に従いましょう。

妊娠初期を乗り越えれば無事に出産できるケースがほとんどです。

続いては、妊娠2ヶ月の過ごし方についてご紹介します。

3.妊娠2ヶ月の過ごし方

まだお腹のふくらみもなく、あまり妊娠の実感もないかもしれませんが、お母さんの体は着実に変化が起こっています。

特に妊娠4~7週目は絶対過敏期といわれ、お腹の赤ちゃんの器官を形成するとても大切な時期です。

ここでは、

の4つに分けて妊娠2ヶ月の過ごし方を解説していきます。

3-1.妊娠2ヶ月の妊婦検診

妊娠検査薬で妊娠を確認したら、次は産婦人科の受診です。

  • どんな出産をしたいのか
  • 検診・出産費用
  • 通いやすさ

…などをよく考え、インターネットや口コミなどから情報を集めて自分に合ったスタイルの産婦人科を見つけましょう

妊娠4週目で産婦人科を受診した場合、まだ赤ちゃんが小さすぎて妊娠の確定ができないこともあるので、初診に行くタイミングは妊娠5~6週目がおすすめです。

◆妊婦検診の持ち物

初診のとき慌てないためにも、必要な持ち物を事前にチェックしておきましょう。

アイテム 特徴
健康保険証 カルテを作る際に必要。トラブルがある場合は保険適応に。
初診料 事前に初診料がいくらか確認しておく。平均3000円~1万5000円程度。
最終月経日のメモ 妊娠週数や出産予定日の算出に必要。基礎体温票か、最終月経日を聞かれる。
生理ナプキン 必要ない場合が多いが、内診の際おりものに混ざった軽い出血が見られることがある。
筆記用具 検査のあと医師から妊娠生活の説明を受けるためメモがあると便利。

 
ほかにも、待ち時間を快適に過ごすために本などを持っていくのもおすすめです。

◆妊婦検診ですること

初めての産婦人科を受診で不安に感じている方も多いかと思います。初診の流れを知っておくと心の準備ができて安心ですよね。

妊婦検診の流れ
①尿検査
…毎回行います。妊娠反応の検査、尿蛋白、尿糖などを調べます。
②血圧・体重測定
…毎回行います。妊娠高血圧症候群を見極めるためにも必要です。
③問診
体調はどうかなど医師から問診を受けます。不安なことや質問があったらこのときにいろいろ聞きましょう。
④内診
…医師が膣の中に直接手を入れて子宮や卵巣の状態を診察します。医師がお腹を触って外側から子宮も診察します。
⑤超音波検査(エコー)
…赤ちゃんの姿を見ることができます。以上妊娠の有無や赤ちゃんの発育状況、心拍の確認ができます。
⑥血液検査
…感染症や健康状態を確認します。妊娠中に3回以上行います。

初診の場合は、一番最初に問診票を記入します。
年齢や身長・体重・家族構成、アレルギーの有無、最終月経の開始日などを把握しておきましょう。

妊婦検診の服装やメイクについては別記事の「妊娠4週目のママが知っておきたいこと|妊婦検診の服装とメイク」でも詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

次は、日常生活で気をつけることについてご紹介します。

3-2.日常生活で気をつけること

妊娠4~7週目は赤ちゃんの器官がつくられる大切な時期です。妊娠がわかったら、日常生活では以下のことに気をつけて過ごしましょう。

①お酒やたばこ

妊娠に気がついたら、すぐにお酒とたばこはやめましょう。これらは以下のようなリスクをもたらします。

  • お酒
    …赤ちゃんの奇形や先天性疾患の原因に
  • 喫煙
    …胎児の低体重や流産・早産の原因に

妊娠に気づく前に飲酒・喫煙をしてしまって心配する方もいますが、妊娠中に長期間の飲酒・喫煙を続けなければ、胎児への影響は心配するほどではありません。

②市販の薬

妊娠2~4か月の妊娠初期は薬の影響を強く受けやすいので、自己判断で飲まないようにして、まず産婦人科に相談しましょう。

風邪や便秘の場合、産婦人科で薬を処方してくれます。

喘息や甲状腺疾患などの持病がある方は自己判断で薬の服用をやめず、医師に相談して決めてください。

③ストレスや過労

妊娠するとホルモンバランスが乱れ、気分の変動が激しくなりストレスも感じやすくなります。

過度なストレスや過労は流産や切迫早産の原因にもなり、赤ちゃんの発育にも良くありません。

疲れたときはよく休んで、なるべくストレスを溜めないように心がけましょう

また、体を冷やしたり転倒なども流産のリスクを高めます。お腹の赤ちゃんのためにも日常の服装にも気をつけましょう。

妊娠中に気をつけたい服装
・かかとの高いヒールは履かない
…転倒防止のためにも妊娠中はなるべくかかとの低い靴を履くようにしましょう。

・お腹を締め付ける服は避ける
…ジーンズのようにお腹を締め付けるパンツは血流にも悪いのでなるべくゆったりとした服を着るようにしましょう。

・体を冷やさない服装にする
…寒い季節は腹巻きなど体を温めるインナーも用意し、特にお腹周りを冷やさないようにしましょう。

妊娠初期はまだマタニティ服を着るには早い時期ですが、産後もしばらく使えるものが多いので、チュニックやワンピースなどゆったりした服を持っていると便利です。

続いては、妊娠中の食事のポイントについて解説いたします。

3-3.妊娠中の食事について

赤ちゃんはお母さんの体から栄養をもらって育つので、妊娠中のお母さんの食事はとても大切です。

バランスのいい食生活が大切ですが、妊娠初期に特に意識して摂りたい栄養素と食べ物をまとめました。

妊娠初期に摂りたい栄養素
① 葉酸
…菜の花、ほうれん草、枝豆など
② カルシウム
…ヨーグルト、干しエビなど
③ 鉄分
…豚レバー、あさり水煮缶、大豆食品など
④ タンパク質
…豚もも肉、卵など

そのほかにも、妊娠中は便秘になりやすいので食物繊維やビタミンもしっかり摂っておきましょう。

◆控えたい食べ物

また、以下の食べ物は控えましょう。

  • 生もの
    …刺身、生肉、生卵など
  • アルコール
  • ナチュラルチーズ
  • 脂溶性ビタミンA
    …レバー、うなぎ、あん肝など

妊娠中におすすめ&NGの食品については、別記事の「知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで」でも詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

あまり過敏になって我慢しすぎることはありませんが、妊娠初期に気をつけたい食べ物は覚えておいて、なるべく食べないようにしましょう。

◆つわりのときの食事のコツ

つわりが始まると、

  • 吐き気でものが食べられない
  • 空腹時にもムカムカして気分が悪くなる

…とつらい日々が始まります。食事の栄養バランスはもちろん大切ですが、つわり時期はムリをする必要はありません。

以下の3つのコツに気をつけながらつわりを対処しましょう。

つわりのときの食事のコツ
①食べられるものを食べる
②何回かに分けて食べ、空腹の時間を作らない
③こまめに水分補給をする

どうしても食欲がないときはフルーツやゼリー、炭酸飲料などもスッキリしておすすめです。

つわりの時期におすすめの食事については、別記事の「つわりを楽にする食べ物11選|吐き気を抑えて栄養も摂れるおすすめ食材」でも詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

次は、この時期の仕事との向き合い方のポイントについてご紹介します。

3-4.仕事のポイント

妊娠がわかると、「仕事をどうするか」「妊娠報告のタイミング」などに迷う方も多いのではないでしょうか。

体調や社内調整の問題もあるため、妊娠が確定したら(心拍が確認されてから)上司にだけ早めに相談しましょう。

① つわりがひどい場合は休みを申請する
…休みが欲しい場合は妊娠を隠さず、まず上司に相談してみましょう。「母子健康管理指導事項連絡カード」に医師が記入したものを申請すると、労働時間の短縮や休暇の取得が可能になります。

② スケジュールを調整してもらう
…長時間の勤務は身体に負担がかかります。妊娠を伝えて、無理のないスケジュールに調整してもらいましょう。

③ 通勤時間の変更
ラッシュ時の満員電車はお腹を圧迫して危険です。満員電車を避けるため、通勤時間をずらして出勤できるよう上司に相談しましょう。

妊婦さんの時差出勤やつわりがひどい場合の休暇は考慮されるよう法律でも定められています。

体に無理のない、安全な妊娠生活が送れるようにしましょう。

次は、妊娠2ヶ月にしておきたいことについて解説します。

4.妊娠2ヶ月にしておきたいこと

ここからは、妊娠2ヶ月にしておきたいことを3つご紹介します。

◆今後の妊娠生活を考える

仕事を続けるか辞めるか、続ける場合は産休はいつ頃から取得するかなど、今後の妊娠生活の計画を立ててみましょう。

里帰り出産をする場合、里帰り先の産院も調べないといけません。一人で悩まず、夫婦でよく話し合って今後のことを相談して決めましょう。

◆出産や妊婦検診にかかる費用を計算する

妊娠・出産は病気ではないので保険の適用が受けられません。そのため妊婦検診や出産にかかる費用はかなり高額になります。

妊婦検診・出産にかかる費用のめやす
・分娩・入院費:約30~80万円
・妊婦検診:約6~20万円

健康保険に加入していれば「出産一時金」が子供1人あたり42万円支給されますが、それでも妊娠・出産にかかる費用は高額。

申請をすれば行政から受けられる補助もあるので、助成内容をよく調べてみましょう。

詳しくは、別記事の「出産にかかる費用まとめ|節約できる9つの公的制度やベビー用品の総額まで全解説」をチェックしてみてくださいね。

◆母子手帳を受け取る

妊娠が確定したら、住民票がある市区町村の役所、または保健所に「妊娠届」を提出して「母子健康手帳」を受け取ります。

母子健康手帳は妊娠中から産後までの健康記録を記入するもので、妊婦検診に行くたび必要になりますよ。

また母子手帳を受け取るときに自治体から妊婦検診費用の補助が受けられる「受診票」がもらえます。

補助の内容は各自治体によって異なるので、窓口で受け取るときに確認しましょう。

母子手帳は長く持つもの
母子手帳は妊娠中や産後のこと、予防接種の記録など、お腹の赤ちゃんが小学校入学する頃まで長い間使うものです。

おしゃれな母子手帳ケースは別記事の「おしゃれな母子手帳ケース人気ブランド15選」でもご紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

最後に、お母さんだけでなくお父さんや周りができることをご紹介します。

5.お父さんや周りができること

妊娠中はホルモンバランスが乱れ、イライラしたり情緒不安定になりがちです。

特に妊娠初期は流産の可能性も高く、つわりも始まり体力的にも精神的にも不安定な時期です。

この時期のお父さんは、

  • お母さんの不安な気持ちを聞いてあげる
  • 家事をできるだけ手伝う
  • たばこを吸う方は家では吸わない、禁煙を検討する

…など、やさしい言葉と気遣いでお母さんのことを支えてあげましょう。

6.まとめ

いかがでしたか?それぞれの週について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

妊娠2ヶ月はまだお腹のふくらみもなく、妊娠の実感も最初はないかもしれませんが、お母さんの体は着実に変化し、赤ちゃんもものすごいスピードで成長しています。

超音波検査で赤ちゃんの姿や心拍が確認された頃から、だんだんとお母さんになったことの実感が湧いてきますよね。

体調不良がつらい時期ですが、周りの人にも協力してもらいながら、なるべくゆったりとした気分で楽しいマタニティライフを過ごしてくださいね。

また、次の3ヶ月目について知りたい人は「妊娠3ヶ月で知っておきたいこと|妊婦検診の内容からつわりの症状・対策法まで全解説」をチェックしてみてくださいね。