妊娠30週目に入りました。

赤ちゃんの体も多くの部分が完成し、いよいよお母さんとの対面の日が近づいてきましたね。

ここでは、

  • 妊娠30週目の赤ちゃんとお母さんの体の変化
  • 妊娠30週目の過ごし方と注意点

といったことを中心に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1. 妊娠30週目の様子と変化

妊娠30週目は妊娠8ヶ月の第3週目。胎動はだんだん落ち着いてきて、赤ちゃんの体の様々な部分がほとんど完成に近づきます。

一方でお母さんはお腹の張りの頻度が上がるなどのトラブルが増えるほか、人によっては妊娠線に注意が必要な時期です。

では、この時期の赤ちゃんとお母さんの状態について詳しく見ていきましょう。

1-1. 妊娠30週目の赤ちゃん

この頃の赤ちゃんは身長が41~42cmほど、体重が1200~1700gほどになります。

お腹の中で活発に動きますが、ダイナミックな胎動はだんだん少なくなっていきます。

ただし「1日に1回も胎動を感じない」ということはないので、その場合は医師に相談してください。

また、外に出るための準備として、お母さんの免疫力が備わりはじめます。この免疫は生後3~5ヶ月頃まで赤ちゃんを守ってくれますよ。

1-2. 妊娠30週目のお母さん

妊娠30週目ごろのお母さんは、お腹の張りの頻度が高まることがあります。張りを感じたときはしばらく休んで様子を見ましょう。

また、その他の主な体調の変化としては下記があります。

◆妊娠線

人によっては妊娠線が出やすい時期でもあります。保湿クリームなどで予防をしておきましょう。

おすすめの妊娠線予防クリームやマッサージ方法について詳しく知りたい方は、「おすすめの妊娠線クリーム9選|しっかり予防するための正しい使い方と選び方」をチェックしてみてくださいね。

◆動悸・息切れ

妊娠後期は、

  • 子宮が大きくなり血液量もピークに達することで、心臓や肺の負担が増える
  • 早産予防の薬の作用

…といったことから、軽いウォーキングでも動機や息切れが起こる場合があります。動悸が起きた場合は、横になって安静にするようにしましょう。

動悸や息切れの対策法
動悸・息切れは、鉄分をしっかり摂る・ストレスをためない…といった工夫である程度予防できます。食事や日常生活から整えていきましょう。

続いて、この週に気をつけたいトラブルについてご紹介します。

1-3. 妊娠30週目のトラブル

ここでは、妊娠30週目ごろに注意の必要なトラブルを解説します。

トラブル①おりものの変化

妊娠後期は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌増加にともなって、「おりもの」の量が増えることがあります。

におい、色、水っぽさなどに変化があった場合は、検診の際に医師に相談しましょう。

また、おりものは破水などと区別しづらいため、次のような特徴を押さえて正しく判断できるようにしておきましょう。

名称 特徴
おりもの におい:すっぱいようなにおい
色:透明や半透明/黄色/茶色
形状:水っぽい、粘り気、ゼリー状など様々
破水 におい:生臭い、甘酸っぱい、無臭
色:透明・乳白色/黄緑色/黄色
形状:さらさらしており、水っぽい
尿漏れ におい:尿のアンモニア臭
色:黄色がかった色
形状:さらさらしており、水っぽい

 
おりものには膣内の雑菌侵入や早産を防ぐなどの効果があるため、ビデなどで必要以上に洗い流したりしないようにしましょう。

このほか、臨月になると「おしるし」との区別もつきづらくなります。

おしるしとは
出産前に子宮口が開いたり子宮が収縮したりすることで卵膜がはがれ、少し出血すること。粘り気があるのが特徴ですが、中には水っぽいおりものとしてあらわれる方もいます。

なお、

  • 固形状の白っぽいおりものや泡立ったおりもの
  • 悪臭を伴うおりもの

…はカンジダ膣炎・トリコモナス膣炎・細菌性膣炎といった異常を引き起こしている可能性もあるので医師に相談しましょう。

いずれにしてもかなり個人差があるため、自分で正確に判断するのは難しいこともあります。

トラブル②静脈瘤

静脈瘤(じょうみゃくりゅう)」とは、皮膚に近い静脈の血流が滞って青いアザのように見えたり、溜まった血液が戻りづらくなってこぶ状になったりするもの。

足にあらわれることが多いものの、膣や外陰部にできることも。

悪化するとだるさや重み・熱っぽさなどを感じることがあり、その場合は痛みやお産の際の出血を伴う恐れがあります。

この時期の妊婦さんに起こりやすいトラブルですが、

  • 肥満
  • 高年妊娠
  • 長期入院をしている
  • 生まれつき静脈の弁が弱い

…といった方は特に注意が必要です。

静脈瘤を改善するポイント
・立ち仕事はなるべくしない
…長時間立っていると血流が滞ってしまうので、立ち仕事をするならこまめな休憩を

・足の血行をよくする
…マッサージや足をあたためる

・足を圧迫する
…サポートストッキングなどを穿いて足を圧迫し、血液の塊を少なくして流れを改善する

・水中ウォーキング
…浮力と水圧によりサポートストッキングと同じ効果がある

・足を高く上げて寝る
…クッションなどに足を載せて寝る(仰向けは避ける)

静脈瘤があらわれてしまった場合は、以上のようなことを実践して改善していきましょう。

トラブル③切迫早産

切迫早産」とは、子宮収縮が頻繁に起こり子宮口が開いて、赤ちゃんが出てきそうになったり破水したりして、早産になりかかっている状態のこと。

妊娠30週目前後に起こりやすいトラブルの一つです。

詳しくは「妊娠29週目のトラブル」の記事で紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

続いて、妊婦検診についてや食生活など、妊娠30週目の過ごし方のポイントを解説します。

2. 妊娠30週目の過ごし方

ここでは、

  1. 妊娠30週目の妊婦検診
  2. 日常生活で気をつけること
  3. 妊娠中の食事について
  4. 仕事のポイント

の4つに分けて、妊娠30週目を快適に過ごすポイントや注意点を解説します。

2-1. 妊娠30週目の妊婦検診

妊娠後期には、2週間に1回の妊婦検診が基本となります。検診の内容は以下の通りです。

妊娠後期の妊婦検診メニュー
◆基本検査
・問診、触診、内診
・体重/血圧測定
・腹囲/子宮底長測定
・尿、むくみ検査
・超音波検査

◆妊娠後期の検査
・血液検査
…血糖値や貧血、感染症の有無を調べる
・GBS(B群溶血連鎖球菌)
…妊婦さんが菌を保有している場合は感染防止の措置を行う
・NST(ノンストレステスト)
…子宮の収縮がないときに赤ちゃんが元気かどうかを調べる

妊娠後期の検診では腹部エコーがありますので、

  • 着脱しやすい服装
    (上下セパレートやウエストがゴムのパンツなど)
  • タイツやストッキングよりも靴下

また顔色や肌の状態から体調を確認することもあるため、なるべくノーメイクかナチュラルメイクで行きましょう。しっかりメイクはNGです。

また、検診には以下のものを持っていくとよいでしょう。

妊婦検診の持ち物
・健康保険証、母子健康手帳、診察券
・助成券
・メモの用意
・時間をつぶすもの(本など)
・現金…助成券を超えたとき用。5,000~10,000円程度あると安心
・生理用品…内診後に出血する場合があるので、持っていると安心
・上着やブランケット…待合室での冷え対策に

いよいよ妊婦検診も残すところ数回となりました!

これまでエコー写真で成長を見せてくれた赤ちゃんですが、もう少しで会えると思うとうれしいですね。

次は日常生活のポイントを解説します。

2-2. 日常生活で気をつけること

妊娠30週目で気をつけるべき日常生活のポイントは以下の通りです。

妊娠30週目の日常生活のポイント
①段差や階段に注意する
…お腹が日に日に大きくなるので、足もとに注意が必要。高いヒールなどは避けましょう。

②仰向けで寝ない
…大きなお腹で仰向けに寝ると、急激な血圧低下で意識を失ったり気分が悪くなることも。その場合は体を少し起こした状態で休みましょう。

③軽めの運動をする
…医師と相談し、ウォーキング、マタニティヨガやマタニティビクス、ストレッチといった軽めの運動をしてみましょう。

さらに、体重管理にも気をつかいたいところ。

妊娠後期(28週目~)には、1週間あたり+500gまでにとどめましょう。

なお、妊娠全期間を通じた体重増加の目安は、お母さんの体型によっても異なります。

以下の目安を守れるようにしてみてくださいね。

妊娠全期間の体重増加の目安
BMI 18.5未満………………+9~12kg
BMI 18.5以上25.0未満……+7~12kg
BMI 25.0以上………………+5kg

日常やお産のトラブルを防いで元気な赤ちゃんを産むためにも、体重管理はしっかりしておきたいですね。

次では妊娠後期の食事について説明します。

2-3. 妊娠中の食事について

妊娠後期と呼ばれる30週目の食事では、次のようなことに気をつけましょう。

妊娠後期の食事のポイント
①薄味を意識する
②必要な栄養素をしっかり摂る
③カロリーに気をつける

それぞれのポイントについて具体的に見ていきましょう。

①薄味を意識する

妊娠中は味覚が鈍くなり、濃い味つけになりがちです。塩分をひかえめにして薄味の食事を心がけるようにしましょう。

野菜中心の和食がおすすめです。

②必要な栄養素をしっかり摂る

妊娠後期に大切な栄養素には、次のようなものがあります。

妊娠後期に摂りたい栄養素
・たんぱく質
…牛肉、豆腐、納豆など、動物性と植物性をバランスよく
・DHA
…アジ・サバ・サンマなどの青魚
・食物繊維
…ワカメなどの海藻類、さつまいも、ゴボウなど
・鉄分
…ほうれん草、小松菜 など

タンパク質DHA赤ちゃんの生育をサポートしてくれます。

鉄分食物繊維はこの時期妊婦さんがなりやすい貧血や便秘の対策をしてくれますよ。

これらを積極的にバランスよく摂りいれる食事を心がけましょう。

③カロリーに気をつける

この時期は甘い物が食べたくなる妊婦さんが多い時期。

しかし、過剰な体重増加はお産のトラブルにつながることがあるので、カロリーや体重の管理はしっかりと行いましょう。

妊娠後期のカロリー・体重の目安
◆カロリー目安
…1日2200~2500kcal
◆体重増加目安
…28週以降は+500g/週まで

以上のようなことに気をつけて、元気な赤ちゃんに会える日を楽しみに待ちましょう!

また別記事の「知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで」でも、妊娠中におすすめの食事やおやつについて詳しく解説していますよ。

続いて、妊娠中の仕事のポイントについてご紹介します。

2-4. 仕事のポイント

まだお仕事をがんばっている方は、産休を取る準備をしながら、次のようなポイントをチェックしておきましょう。

◆ストッキングを穿かない

長時間のストッキングの着用は、膣炎を招いて流産・早産や破水の原因となります。

なるべく避けるようにしましょう。

マタニティタイツがおすすめ
この時期におすすめなのが締めつけの少ないマタニティタイツ。ベージュなども販売されており、おなかを圧迫せずに違和感なく履きこなせます。

◆体調が悪化した際の休憩場所をチェック

後期つわりや動悸など、急に気分が悪くなった場合に休める場所をチェックしておくことも、この時期の働く妊婦さんにとっては大切です。

通勤途中の駅や職場の休憩所など、いくつか確認しておけると安心ですね。

産休はいつからいつまで?
労働基準法により、産休は産前6週(42日前)から産後8週までと定められています。ただし、双子などの多胎妊娠の場合は、産前14週から産後8週まで産休を取ることができます。

次に、保険の手当など妊娠30週目にやっておきたいことをご紹介します。

3. 妊娠30週目にしておきたいこと

妊娠30週目には、どんなことをしておけばいいのでしょうか?

3-1.地域や保険の手当を確認

出産や子育てにあたっては、地域・国から出る様々な助成や手当があります。住んでいる地域によってその内容は異なりますので、調べておくとよいでしょう。

そのほか、この時期にチェックしておきたい保険の手当としては、次のようなものが挙げられます。

いまチェックしておきたい助成や手当
◆育児休業給付金
…育休中に雇用保険から受け取ることのできる給付金。会社が手続きをしてくれるが、育児休業に入る1ヶ月前までの申請が必要
◆出産育児一時金
…自身の加入の健康保険から、子ども1人につき42万円が支給される。通院中に申請をする
◆傷病手当金
…妊娠悪阻や切迫早産・早産などで4日以上会社を休んだ場合、4日目から標準報酬日額の3分の2が支給される。休業から4日目以降2年以内に、勤務先か健康保険組合などに申請をする

加えて、退職した際に雇用保険から支払われる「失業給付金」もあります。

こちらは次の職をすぐに探す意思と能力が必要など、妊婦さんにとって満たしづらい条件も多い失業保険が、妊婦さんは受給期間の延長が可能です

「育児が落ち着いたら再就職しよう」と考えている方は、延長手続きをしておけば給付金をもらいながら就職活動ができるのでおすすめですよ。

助成金などについて詳しくは別記事の「出産にかかる費用まとめ|節約できる9つの公的制度やベビー用品の総額まで全解説」をチェックしてみてくださいね。

3-2.ベビースペースを考える

生まれてくる赤ちゃんの生活スペースも、この頃に考えておきたいポイントです。

ベビースペースづくりのポイント
・ベビーベッドにするか、布団にするか
・ベッドや布団はどこに置くか
・エアコンの風や外気、直射日光があたらないか
・地震の際に家具や照明が落ちてこないか

…といった点に考慮して、ベビースペースを準備しましょう。

  • 日中はお母さんの生活するリビングから目の届く場所
  • 夜はお母さんの寝ているところからすぐにお世話ができる場所

を選ぶといいですね。

夫婦や家族で話し合い、赤ちゃんの誕生をみんなで楽しみに迎えましょう。

続いての章では、お父さんや周りのひとがお母さんのためにしてあげたいことをご紹介します。

4. お父さんや周りができること

様々な症状に悩まされると共にお産が近づき、不安でいっぱいのお母さん。

お父さんや周りがしっかりサポートしてあげることが大切です。

この時期お母さんにしてあげたいこと
・一緒に赤ちゃんとコミュニケーションをとる
・マッサージをしてあげる
・お腹がつかえてやりづらいことを手伝ってあげる
・話を聞いてあげる

この頃の赤ちゃんは聴覚や記憶・感情が発達し、お父さんやお母さんの会話も聞いています。

夫婦や家族で赤ちゃんにたくさん話しかけたり、読み聞かせをしたりするのもいいですね。

優しい気づかいで、妊婦さんが少しでも快適に生活できるようサポートしてあげてくださいね。

5. まとめ

妊娠30週目の赤ちゃんとお母さんについて見てきましたが、いかがでしたか?

この時期についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。

いよいよ赤ちゃんに会える日が近づいて、ドキドキの方も多いのではないでしょうか。

体を大事にしつつ、いまのうちにできる準備をしながら残りのマタニティライフを楽しんでいきましょう!