妊娠9ヶ月と3週目にあたる34週目は、子宮が大きくなり、赤ちゃんが著しく成長する時期です。

前駆陣痛に悩まされたり、産休や里帰りに入って生活のリズムが変わったり、身体の不調や精神的に不安定になる方も多いようです。

そこで今回は、

・妊娠34週目の赤ちゃんとおかあさんの様子
・日常生活のポイント

…などを詳しくご紹介します。今のうちにやっておきたいことも多数ご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

1. 妊娠34週目の様子と変化

妊娠34週目は「妊娠後期」と呼ばれる時期です。

赤ちゃんは、自分の力で生きていく機能が揃い外に出る準備を始めます。
お母さんは、前駆陣痛が始まり、出産が近づいていると実感する頃です。

では、この時期の赤ちゃんとお母さんの状態について、詳しく見ていきましょう。

1-1. 妊娠34週目の赤ちゃん

この頃の赤ちゃんは、骨格が完成し肺機能が発達するため、心拍や呼吸の働きが安定します。身長約45~46cm 、体重1800~2500g で、いつ生まれても自力で生きる力が備わります。

呼吸や哺乳も自力でできるまでに成長しています。

切迫早産で悩まされていたお母さんは一安心といったところですができれば妊娠36週まで安静にして過ごすようにしましょう。

1-2. 妊娠34週目のお母さん

赤ちゃんの頭が骨盤に入り込むようになり、恥骨・骨盤の痛みに悩まされるようになります。 また頻尿・尿漏れも起こりやすくなります。

痛みが辛い時は、横になって休んだり、マッサージをして乗り切ってくださいね。

またホルモンバランスの関係で、腸の運動機能が低下するため、便秘や下痢・痔になりやすくなるのもこの頃の特徴です。

1-3. 妊娠34週目のトラブル


トラブル① 切迫早産

この時期は切迫早産にも気をつけましょう。お腹が張りが頻繁に起こる、安静にしても張りや痛みが引かない、お腹がカチカチに硬くなる場合は注意が必要です。

この時期に多いトラブルの「前駆陣痛」の症状と似ているため、我慢したり見落としてしまう妊婦さんも多いようですが、切迫早産の場合は破水や出血などを伴います

長く続く場合はすぐ病院へ
お腹の張りや痛みが10分〜15分感覚で続く場合は、病院に連絡して指示に従うようにしましょう。

トラブル② 乳頭のかゆみ

乳頭にかゆみが出るのもこの頃の特徴です。

早い人では黄色っぽい分泌物が出る人もいるでしょう。母乳を出す準備が始まるためで心配はいりませんが、気になる場合は授乳パッドなどを当てて対処しましょう。

また、身体の痛みや前駆陣痛で睡眠不足が続くころなので、昼寝をするなど眠れる時に休むようにしましょう。

しっかり保湿で対策
痒みがひどくても掻きむしったりせず、保湿クリームで皮膚を保護して痒みを和らげるとよいでしょう。

また、この時期に多い「妊娠高血圧症候群」「逆子」などにも気を付けましょう。

続いて、妊娠34週目の過ごし方についてご紹介します。

2. 妊娠34週目の過ごし方

妊娠34週目はどのように過ごすと良いのか、

妊娠34週目の妊婦健診
日常生活で気をつけること
妊娠中の食事について
仕事のポイント

…といった順番から見ていきましょう。

2-1. 妊娠34週目の妊婦健診

妊娠9ヶ月の妊婦健診は、32週、34週の2週に1回のペースで行われます。

妊娠34週目の主な健診メニュー
◆体重・血圧測定
◆尿検査
◆経腟超音波検査

…子宮全体の大きさ、卵巣の状況を把握するために膣内から撮影
◆腹部超音波検査
…胎児や胎盤、羊水の観察のために下腹部に検査用器具をあてる
◆内診
◆血液検査(必要に応じて)
◆NST(ノンストレステスト)

超音波検査ではお腹を出すので、

  • 着脱しやすいゆったりとした服装
  • 前開きのワンピースやジャンパースカート

がおすすめです。お腹が大きくなり着脱しにくくなるため、前あきのワンピースやジャンパースカートタイプのものを持っていると健診時に便利ですよ。

からだを暖めて冷やさない
ストッキングやスパッツなどが履きにくくなりますので、寒い季節は長めの靴下やひざ下のタイツなどで身体を冷やさない工夫をしましょう。

また、健診の際は以下の物を持っていきましょう。

持ち物リスト
・母子手帳
・診察券
・健康保険証
・助成券
・お薬手帳(薬を処方される場合もあるため)
・お財布
・里帰りの場合は、紹介状
・その他(病院によって指定される持ち物)

里帰り出産の場合は、この妊婦健診が初診となる場合もあるので、紹介状を忘れずに持参しましょう。筆記用具があると医師の診断やアドバイスをメモすることができるので便利です。

また、病院や産院で入院準備の指導や書類の手続き等が増え、印鑑が必要になる場合があるので、認印を持っていくことをおすすめします。

◆NST(ノンストレステスト)とは

NST(ノンストレステスト)とは、30分~1時間ほどベッドに横になり、その間の赤ちゃんの心拍や胎動、お腹の張りをモニターする検査です。

妊娠36週〜37週に行う病院もありますので、必ずしも34週で検査がなくても心配しないでくださいね。

赤ちゃんが起きたり眠ったりする時の心拍数の変化をカウントするテストですが、モニター中ずっと眠っている赤ちゃんもいます。

続いては、日常生活で気をつけることについてご紹介します。。

2-2. 日常生活のポイント

32〜33週につづき、以下のことを心がけましょう。

ポイント① 転倒に注意

お腹が前に出てくるので、今まで以上に足元が見えにくく、全身のバランスが取りづらくなるため注意が必要です。

・高いヒールはNG!階段や段差に注意しましょう。
・階段の上り下りはゆっくりと。
・足の爪切りや靴下を履くなど、夫や家族のサポートを得る


といったことに気をつけて、安全に衛生的に過ごしてくださいね。

慌てて動いたり、急に立ち上がるのも危険です。普段よりゆっくりと足元に気をつけて行動するようにしましょう。

ポイント② 仰向けで寝ない

前駆陣痛に悩まされたり、腰痛、恥骨痛、お腹の張りや痛みが出る頃です。
胸やお腹が圧迫されると、より痛みを増長してしまう恐れもあるため、楽な体位で休むようにしましょう。

もし、気分が悪くなったら

・クッションなどで体を少し起こした状態(30°くらい)にする。
・シムズの体位など、左側を下にして横向きで寝る


など、楽な体勢を探して就寝するようにしましょう。

ポイント③ 軽めの運動をする

後期つわりに悩まされるお母さんがいる一方で、食欲が止まらないという逆の悩みを抱えるお母さんもいます。

この頃は、もっとも体重が増えやすい時期なので、体重管理に気をつけましょう。栄養バランスのとれた食事を心がけなから、ウォーキングなど軽い運動を心がけましょう

妊娠後期や臨月でもできるおすすめの運動には以下のようなものがあります

◆ウォーキング
有酸素運動なので20〜30分歩くことで、脂肪燃焼効果が高まります。また、肩こりや腰痛、便秘の改善にも効果的です。
◆マタニティヨガ
身体のバランスを整える他、こわばった筋肉をほぐしてくれるリラクゼーション効果も。教室に通わなくても自宅でDVDを見ながら楽しめます。
◆マタニティビクス
全身運動のため、出産に向けた体力づくりや呼吸法の習得にも役立ちます。また、産後の身体の回復もスムーズです。
◆マタニティスイミング
専門のインストラクターの指導で、リズムに合わせて無理のないエクササイズを行います。産後の体型を戻すためにも効果的です。

体調と相談しながら、自分にあった運動を心がけましょう。

ポイント④ 体重管理に気をつける

28週以降は1週間に+500gまでにとどめるとよいでしょう。
妊娠全期間の体重増加の目安は、妊娠前のBMI(肥満指数)から算出して、

BMI18.5未満:+9~12kg
BMI18.5以上25.0未満: +7~12kg
BMI25.0以上: +5kg

※算出方法は、BMI=体重(kg) ÷ {身長(m) X 身長(m)}

に止めましょう。

食べたいものを我慢したり、無理な食事制限をするのではなく、無理のない範囲での体重管理を心がけましょう。毎日体重計に乗り、日々の体重をチェックするだけでも意識が変わり、増加ペースがわかるのでおすすめです。 

続いては、妊娠中の食事についてご紹介します。

2-3. 妊娠中の食事について

妊娠後期はお腹の赤ちゃんへ栄養を供給するため、少し食べ過ぎただけでも体重が増えてしまいます。

とはいえ、厳しい食事制限は赤ちゃんの成長をさまたげることになるため、1日2,000~2,250kcalを目安に栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。

  • 薄味を意識する
  • 栄養バランスを意識した食事をとる

…ということを心がけましょうね。妊娠中に積極的に摂りたい栄養素は以下のとおりです。

積極的に摂りたい栄養素
《たんぱく質》
・動物性たんぱく質(牛肉など)
・植物性たんぱく質(豆腐・納豆など)
…赤ちゃんが大きくなる時期なので、良質なたんぱく質をバランスよく。
《DHA》
・アジ・サバ・サンマなど
…赤ちゃんの脳や眼といった神経細胞が増える時期。青魚に多く含まれるDHAを摂る。
《食物繊維》
・ひじき、ワカメ、昆布、キウイ、モロヘイヤなど
…後期になりやすい便秘対策に
《​鉄分》
・鶏レバー、枝豆、モロヘイヤなど
…後期になりやすい貧血対策に

後期つわりがひどく、食が細くなっている方は、1回の量を減らして回数を増やすなど、食べられる時に栄養をしっかりと摂るようにしましょう。

◆NG食材とカロリーに注意

過剰な体重増加は、お産のトラブルにつながることがあります。高カロリーな食品は控え、体重管理をしっかりとしましょう。

妊娠後期の体重増加の目安は、1週間に+500gまでが一般的です。

妊娠中は、避けるべき食品・栄養素が多数あります。

NG食材
◆生もの
・お刺身や生魚など火を通していないものはNG
・特に水銀の濃度が高いマグロは特にNG!
◆アルコールやカフェイン
・赤ちゃんの脳や体づくりに悪影響を及ぼします
・ノンカフェインの紅茶やルイボスティーに変えましょう

もっと気をつけたい食品について知りたい方は、知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで」で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

続いては、いよいよ産休に入る妊娠中の仕事についてご紹介します。

2-4. 仕事のポイント

産休に入る時期について、法律では、以下のように定められています。

◆「産前休業」
・出産前に取得できるお休みのことで、出産予定日を基準として6週間前から利用することができる。双子など、多胎妊娠の場合は14週間前から産前休業を取得すること可能。
◆「産後休暇」
出産後8週間までは、事業主は女性を働かせることができない。

仕事の引き継ぎを済ませ、円満に産休に入りましょう。上手な引き継ぎのポイントは以下の通りです。

仕事の引き継ぎ準備とポイント
①後任者が決まる前から引き継ぎの準備をはじめる
②業務フローや引き継ぎマニュアルを作る
③戻ってくる前提で引き継ぎをするこのテキストを編集する

余裕を持って準備に取り掛かり、スムーズな引き継ぎを心がけましょう。

★先輩ママからのアドバイス

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先輩ママA子さん
COMMENT
後任者がなかなか決まらず、時間があまり取れなかったのですが、事前に日常の業務を書き出しておいたので、引き継ぎがスムーズにできました。
産休明けで戻ってきた時のことを考え、後任者に「仕事のやり方で気になることがあれば伝えてね」とお願いしておいたので、日頃の業務の携わり方を見直す機会にもなりました。

後任者が決まらなくても準備をしておく、復帰した時の状況を意識した引き継ぎを心がけましょう。

後任者や周囲に気を配り、滞りなく仕事の流れを把握してもらっておくと復帰後もスムーズに連携が取れます。

職場の方へのさり気ない心配りとしてお菓子を差し入れをしておくなど、デキる女性を印象づけておくのもおすすめです。

◆保育園探しをしましょう

産休、育休後に仕事に復帰するために、保育園探しをしておきましょう

居住区の市区町村が認可している認可保育園のほか、無認可の保育園も視野に入れて探しておくことをおすすめします。

待機児童が多い地域は、居住区や最寄駅以外でも預けやすい場所で探しておくとよいでしょう。

次に、妊娠33週目にしておきたいことについてご紹介します。

 3. 妊娠33週目にしておきたいこと

妊娠33週目にしておきたいことについてご紹介します。

3-1. 会陰マッサージ

出産の時に、赤ちゃんの産道となる会陰部が裂けないように、柔らかく伸びをよくしておくマッサージが「会陰マッサージ」です。

出産時にはホルモンが出て皮膚が柔らかくなり大きく伸びますが、赤ちゃんの頭が大きい場合は「会陰切開」という会陰を3cmほど切開する処置を医師が施します

会陰を柔らかくしておくと、会陰切開を回避できたり切開の範囲が小さく傷のダメージが少なくて済むために出産後の回復が早まります。

実際の出産では、会陰部が肛門側に向かって引っ張られるように伸びるので、会陰と肛門の間の部分をマッサージするようにしましょう。

会陰マッサージの方法は下記のとおりです。

会陰マッサージのやり方
◆頻度
頻度は週に2〜3回、お風呂あがりがおすすめです。
◆準備するもの
コットン、植物性のピュアオイル(ホホバオイルなど)
◆マッサージの手順
1. オイルをコットンにたっぷりとしみ混ませます。
2. Uの字を描くように、会陰の下を2〜3回往復させます。
3. 優しく円を描くように、くるくるとマッサージします。
4. 2と3を繰り返し、5分〜10分ほど続けます。

座った姿勢で足を広げたり、クッションを下にしたり、ご自身がやりやすい方法で行ってくださいね。

植物性のオイルは、ホホバオイルのほかにカレンデュラオイル、グレープシードオイルなどがおすすめです。

3-2. 退院後の赤ちゃんの衣類や寝具の準備

いつ出産を迎えてもいいように、赤ちゃんの衣類や寝具を用意しておきましょう。

赤ちゃんの肌着や寝具、布オムツなどは、一度水通ししておくと安心です。晴れた日を選び、洗剤を使わず洗濯機で水洗いして天日干しします。

水にさらすことでのりが取れて吸水性がアップするため、デリケートな赤ちゃんの肌にもやさしく、たくさん汗を吸い取ってくれるので赤ちゃんも快適です。

ベビー服の選び方については、「ベビー服の種類一覧|赤ちゃんにぴったりの服が分かる解説」で紹介していますので、参考にしてくださいね。

3-3. 赤ちゃんの名前の最終決定

そろそろ名前の候補を考えているお母さん、お父さんも多いと思います。出産後に顔を見てから決めたいと思っていても、いくつか候補を絞っておきましょう。

いざとなって字画に迷ったり、読み方に迷ったり、名前に使えない漢字だったりすることがないよう、事前に調べておくことをおすすめします。

出生届けを出す期間は、出生の日から14日以内と法律で定められています(国外の場合は、3ヶ月以内。国籍留保届が必要)。

一生付き合っていくことになる名前です。ご両親の愛情を込めて、素敵な名前をつけてあげてくださいね。

最後に、お父さんや周りができることについてご紹介します。

4.お父さんや周りができること

この時期のお父さんや周囲の家族・知人にできることについてご紹介します。

◆ベビー用品を揃える、子ども部屋の準備

お腹の大きいお母さんは、買い物にいくのも一苦労です。大きい荷物や思い荷物は、お父さんが手伝ってあげましょう。

子供部屋の準備では、ベビーベッドや寝具などの移動があるので、必ず周囲の協力を得るようにしてくださいね。出来ると思っても「この時ばかりは甘える」くらいの気持ちで大事をとって行動するようにしましょう。

◆マッサージをしてあげる

臨月目前のこの時期は腰痛や前駆陣痛に悩まされたり、睡眠不足や出産への緊張感で身体のあちこちが痛みがちです。軽くマッサージしてあげると身体も精神的にもリラックスできます。

◆里帰りの場合は、妻との連絡をマメにとる

里帰り出産の場合は、とくにマメに連絡を取るようにしましょう。
赤ちゃんの様子以外にも、お互いの生活を思いやる気持ちが大切です。

里帰りをした後は、お母さんだけでなく、環境が変わったお父さんも生活が不安定になりがちです。マメに電話をしたり、メールでやりとりするなど、お互いに連絡を取り合って、不安を解消するようにしましょう。

5.まとめ


妊娠34週目のお母さんのための特集はいかがでしたか?
ここで、妊娠34週目で押さえるべきポイントをまとめました。

【注意すべきトラブル】
・恥骨、骨盤の痛み
・頻尿、尿漏れ
・便秘、下痢、痔
・乳頭のかゆみ
【日常生活のポイント】
・転倒に注意
・仰向けで寝ない
・軽い運動
・体重管理
【妊娠33週でしておきたいこと】
・会陰マッサージ
・退院後の赤ちゃんの衣類や寝具の準備
・赤ちゃんの名前の最終決定
【仕事のポイント】
・産休に入るまでのおさらい
・保育園探し

この時期についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。

体調が不安定な時期ですが、赤ちゃんに会えるまでもうすぐです。周囲の協力を仰ぎながら乗り越えましょう。