妊娠9ヶ月と4週目にあたる35週目は、臨月の前の週にあたります。
お母さんも、赤ちゃんも、いつ出産となってもいいように身体の準備が整ってくる頃です。

そこで今回は、

・妊娠35週目の赤ちゃんとおかあさんの様子
・日常生活のポイント

…などを詳しくご紹介します。今のうちにやっておきたいことも多数ご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

1. 妊娠35週目の様子と変化

妊娠9ヶ月4週目は「妊娠後期」と呼ばれ、妊娠35週目にあたります。この時期のお母さんと赤ちゃんの状態について見ていきましょう。

1-1. 妊娠35週目の赤ちゃん

肘や膝にくぼみができ、より赤ちゃんらしい姿になり、胃腸が機能しはじめます。

外での肺呼吸が可能になり、身長約45cm~46cm 体重1950~2700g までに成長し、エコーで様々な表情が見られことでしょう。

1-2. 妊娠35週目のお母さん

子宮の大きさは大人のバスケットボール大まで大きくなります。みぞおちの部分まで子宮が上がってくるため、胃や肺が圧迫されて息切れがひどくなったり疲れやすくなったり、貧血に悩まされるのがこの頃の特徴です。

他にも、以下のような症状が出やすくなります。

・おりものが増える
・くしゃみや振動で尿漏れする
・ふらつき、立ちくらみがする

身体が出産準備に向かっていくため、貧血などのマイナートラブルが多いのもこの頃です。

また破水やおしるしの見分け方が難しい場合があるので、体調の変化に不安を感じたら、病院に相談するようにしましょう。

続いて、この時期に気を付けたいトラブルについてご紹介します。

1-3. 妊娠32週目のトラブル

トラブル① 常位胎盤早期剥離

「常位胎盤早期剥離 (じょういたいばんそうきはくり)」とは、赤ちゃんがまだお腹の中にいる状態で胎盤が剥がれてしまう症状です。

赤ちゃんに酸素が運ばれなくなってしまうという命にかかわる状態ですので、強弱のない強い痛みが持続的に続く場合は、すぐに病院に相談しましょう。

トラブル② 逆子

この時期に逆子が直らない場合は、逆子出産や帝王切開の可能性もあるので、予備知識を得ておくと安心です。

逆子体操については、「妊娠33週にしておきたい逆子体操」を参考にしてくださいね。また、妊娠線や会陰マッサージ、軽い運動等は続けるようにしましょう。

他にも、「後期つわり」や「切迫早産」などの症状に気を付けましょう。

続いて、妊娠35週目の過ごし方についてご紹介します。

2. 妊娠35週目の過ごし方

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妊娠35週目はどのように過ごすと良いのか、

…といった順番で見ていきましょう。

2-1. 妊娠35週目の妊婦健診

妊娠9ヶ月の妊婦健診は、32週、34週の2週に1回のペースで行われます。
詳しくは、34週目の妊婦健診でも紹介していますが、今一度おさらいしておきましょう。

妊娠34週目(35週目)の主な健診メニュー
​◆体重・血圧測定
◆尿検査
◆経腟超音波検査

…子宮全体の大きさ、卵巣の状況を把握するために膣内から撮影
◆腹部超音波検査
…胎児や胎盤、羊水の観察のために下腹部に検査用器具をあてる
◆内診
◆血液検査(必要に応じて)
◆NST(ノンストレステスト)

超音波検査ではお腹を出すので、

・着脱しやすいゆったりとした服装
・前開きのワンピースやジャンパースカート

がおすすめです。

お腹が大きくなり、着脱しにくくなるため、前あきのワンピースや、ジャンパースカートタイプのワンピースを持っていると健診時に便利ですよ。

しっかり防寒で冷やさない
ストッキングやスパッツなどが履きにくくなりますので、寒い季節は長めの靴下やひざ下のタイツなどで身体を冷やさない工夫をしましょう。

◆35週の妊婦健診の持ち物

また、健診の際は以下の物を持っていきましょう。

持ち物リスト
・母子手帳
・診察券
・健康保険証
・助成券
・お薬手帳(薬を処方される場合もあるため)
・お財布
・里帰りの場合は、紹介状
・その他(病院によって指定される持ち物)

里帰り出産の場合は、この妊婦健診が初診となる場合もあるので、紹介状を忘れずに持参しましょう。筆記用具があると医師の診断やアドバイスをメモすることができるので便利です。

また、病院や産院で入院準備の指導や書類の手続き等が増え、印鑑が必要になる場合があるので、認印を持っていくことをおすすめします。

続いては、日常生活で気をつけることについてです。

2-2. 日常生活で気を付けること

28週以降は1週間に+500gまでにとどめるとよいでしょう。
妊娠全期間の体重増加の目安は、妊娠前のBMI(肥満指数)から算出して、

BMI18.5未満:+9~12kg
BMI18.5以上25.0未満: +7~12kg
BMI25.0以上: +5kg

※算出方法は、BMI=体重(kg) ÷ {身長(m) X 身長(m)}

が理想です。食べたいものを我慢したり、無理な食事制限をするのではなく、

  • 無理のない範囲での体重管理
  • 毎日体重計に乗って日々の体重をチェック

…といった些細な事だけでも意識が変わります。また、ウォーキングなどの軽い運動を心がけましょう。

妊娠後期や臨月でもできるおすすめの運動は、以下のようなものがあります

妊娠後期や臨月におすすめの運動
◆ウォーキング
有酸素運動なので20〜30分歩くことで、脂肪燃焼効果が高まります。また、肩こりや腰痛、便秘の改善にも効果的です。
◆マタニティヨガ
身体のバランスを整える他、こわばった筋肉をほぐしてくれるリラクゼーション効果も。教室に通わなくても自宅でDVDを見ながら楽しめます。
◆マタニティビクス
全身運動のため、出産に向けた体力づくりや呼吸法の習得にも役立ちます。また、産後の身体の回復もスムーズです。
◆マタニティスイミング
専門のインストラクターの指導で、リズムに合わせて無理のないエクササイズを行います。産後の体型を戻すためにも効果的です。

体調と相談しながら、自分にあった運動を心がけましょう。

◆破水やおしるしかなと思ったら・・・

出産が始まる場合があるので、すぐに医師に連絡しましょう。上のトラブルでもご紹介したように、自己判断は危険です。

・おりものにピンク色や褐色が混ざっている
→「おしるし
・自分で意識がなく尿漏れのような状態が続く
→「破水

上記のような可能性があるので、すぐに病院や産院へ連絡するようにしましょう。

2-3. 妊娠中の食事について

妊娠後期はお腹の赤ちゃんへ栄養を供給するため、少し食べ過ぎただけでも体重が増えてしまいます。

とはいえ、厳しい食事制限は赤ちゃんの成長をさまたげることになるため、1日2,000~2,250kcalを目安に栄養バランスのとれた食事に加えて、

  • 薄味を意識する
  • 栄養バランスを意識した食事をとる

…ということを心がけましょうね。妊娠中に積極的に摂りたい栄養素は以下のとおりです。

積極的に摂りたい栄養素
《たんぱく質》
・動物性たんぱく質(牛肉など)
・植物性たんぱく質(豆腐・納豆など)
…赤ちゃんが大きくなる時期なので、良質なたんぱく質をバランスよく。
《DHA》
・アジ・サバ・サンマなど
…赤ちゃんの脳や眼といった神経細胞が増える時期。青魚に多く含まれるDHAを摂る。
《食物繊維》
・ひじき、ワカメ、昆布、キウイ、モロヘイヤなど
…後期になりやすい便秘対策に
《​鉄分》
・鶏レバー、枝豆、モロヘイヤなど
…後期になりやすい貧血対策に

胃腸の圧迫や後期つわりが続き、食が細くなっている方は、1回の量を減らして回数を増やし、食べられる時に栄養をしっかりと摂りましょう。

◆NG食材とカロリーに注意

過剰な体重増加は、お産のトラブルにつながることがあります。高カロリーな食品は控え、体重管理をしっかりとしましょう。特に、

・糖質の多いもの
 …菓子パン、麺類、ジュース類など
・脂質の多いもの
 …洋菓子、ベーコンやサラミ、揚げ物など

は、高カロリーのため控えましょう。家事が辛い時期なので、外食や市販のお惣菜に頼る場合は、メニュー選びに気を配ることをおすすめします。

もっと気をつけたい食品について知りたい方は、「知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで」のNG食品で詳しくご紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

続いては、産休中にしておきたいことを中心にご紹介します。

2-4. 産休中のポイント

 34週目から産休に入っているお母さんも、まだ産休に入っていないお母さんも、産休明けの仕事復帰に備えて、保育園探しと手続きについて調べておきましょう

産休明けに職場復帰を望む場合、祖父母や家族の育児協力やサポートがなければ、赤ちゃんを保育園に預けることが前提となります。

ほとんどの市区町村は特別な場合を除き、以下のようなケースが一般的です。

・認可保育園の場合:4月入園
・無認可保育園の場合:空きがあれば可能

認可保育園の場合は自分で保育園を選ぶことはできませんが、希望を出すことはできます。

また無認可保育園の場合は一時預かりなどで対応してくれるケースもあるため、いくつか見学しておいて赤ちゃんが生まれたらすぐに申し込みをしておきましょう。

◆保育園選びのポイント

保育園選びのポイントとしては、以下のようなものがあります。

・認可保育園も無認可保育園にも申し込みをしておく
・育休明けの1歳児入園より、0歳児入園の方が入りやすい施設が多い

とくに育休明けで1歳児入園を希望する場合は、かなりの倍率になる居住区もあるでしょう。

ただし赤ちゃんは体調を崩しやすいので、保育園からの呼び出しにも臨機応変に対応しなければなりません。

お父さんや周囲との協力・家族とも相談して、何歳から保育園の預け入れを希望するか、話し合っておくことをおすすめします。

次に、妊娠35週目にしておきたいことについてご紹介します。

3. 妊娠35週目にしておきたいこと

妊娠35週目にしておきたいことをご紹介します。

3-1. 内祝いの準備

赤ちゃんが生まれると友人や知人、親族からたくさんのお祝いの品をいただく方が多いと思います。

出産後のお母さんは、赤ちゃんのお世話で動けないことが多いので、事前にお返しの「内祝い」を準備しておくといいでしょう

品物を選んだり、下準備をしておけば、ネットで注文できるところもあるので、利用するのもおすすめです。

詳しくは、「出産祝いのお返し|知らないでは済まされない正しいマナーを解説でもご紹介していますので、参考にしてくださいね。

3-2. 入院費用の準備

出産にかかるお金は、妊娠期間中にかかる健診費用から出産費用まで含めると、大体50~100万円ぐらいが必要です。

また出産場所により費用も異なるので、事前におおよその金額を調べておくことをおすすめします。

健康保険に加入していれば出産手当や出産育児一時金など、公的補助が受けられますが、全てを負担してくれるわけではありません

一般的には、入院費やその他の医療費を全て支払い、その後に健康保険に申請して一定額が支払われるケースが殆どです。差額はすべて個人負担となります。

ATMがあると安心
病院内にATMがあれば安心ですが、ない場合はお母さんと赤ちゃんの退院時に夫や家族に用意してもらう必要があります。事前に誰にお願いするか、話し合っておきましょう。

次に、お父さんへ留守中のメモを用意しておきましょう。

3-3. パパへ留守中のメモ用意

里帰りのするお母さんは、留守中に夫が困らないようメモを用意しておくと安心です。

「あれがない、これがない」と夫が慌てないよう、生活品や衣類、キャッシュカードや印鑑、書類などがどこにあるか、わかるようにしておきましょう

とくにお金の面では、入院費用の準備を含め、産後・子育て中と思わぬ出費が多いため、夫に銀行に行ってもらったり、家計のやりくりの面での協力が不可欠です。

具体的な出産費用の準備、入院中や里帰り中の生活費(ローンの引き落とし、保険代、水道光熱費など)、家計についても夫に説明して、わかりやすいようメモやノートを渡しておきましょう。

◆34週から続けておきたいこと

来週からはいよいよ臨月です。赤ちゃんに会える日ももうすぐですね。

妊娠34週目から引き続き、

・胎教
・妊娠線マッサージ
・会陰マッサージ

は続けるようにしてくださいね。
また、いつ出産になってもいいように、入院準備を整えておきましょう。 

この時期は、外出先でのトラブルに備えて、母子手帳や連絡先(病院、夫、実家など)を持ち歩くと安心です。

最後に、お父さんや周りができることについてご紹介します。

4. お父さんや周りができること


◆ベビー用品を揃える、子ども部屋の準備

お腹の大きいお母さんは、買い物にいくのも一苦労です。大きい荷物や思い荷物は、お父さんが手伝ってあげましょう。

子供部屋の準備では、ベビーベッドや寝具などの移動があるので、必ず周囲の協力を得るようにしてくださいね。出来ると思っても、この時ばかりは甘えるくらいの気持ちで大事をとって行動するようにしましょう。

◆マッサージをしてあげる

臨月目前のこの時期は、腰痛や前駆陣痛に悩まされたり、睡眠不足や出産への緊張感で身体のあちこちが痛みがちです。軽くマッサージしてあげると身体も精神的にもリラックスできます。

◆里帰りの場合は、妻との連絡をマメにとる

里帰り出産の場合は、とくにマメに連絡を取るようにしましょう。
赤ちゃんの様子以外にも、お互いの生活を思いやる気持ちが大切です。

里帰りをした後は、お母さんだけでなく、環境が変わったお父さんも生活が不安定になりがちです。マメに電話をしたり、メールでやりとりするなど、お互いに連絡を取り合って、不安を解消するようにしましょう。

5. まとめ

妊娠35週目のお母さんのための特集はいかがでしたか?
ここで、妊娠35週目で押さえるべきポイントをまとめました。

【注意すべきトラブル】
・ふらつき、めまい、貧血
・おりものが増える
・常位胎盤早期剥離 
・逆子
【日常生活のポイント】
・体重増加に注意
・おしるし、破水かなと思ったら
【妊娠35週でしておきたいこと】
・内祝いの準備
・入院費用の準備
・パパへ留守中のメモ用意
【産休中にしておきたいこと】
・保育園探し

この時期についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。

体調が不安定な時期ですが、いよいよ来週からは臨月。赤ちゃんに会えるのはもうすぐです。周囲の協力を仰ぎながら乗り越えましょう。