妊娠3ヶ月目に突入するとつわりがピークを迎えるため、体に不調がではじめる人が多いのではないでしょうか。

そこで今回は、

  • 妊娠3ヶ月目の赤ちゃんとお母さんの様子
  • 日常生活のポイント

…などを詳しくご紹介します!あわせて、この時期に注意すべきトラブルなどについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1. 妊娠3ヶ月目の様子と変化

妊娠3ヶ月目に突入すると母子手帳がもらえるようになったり、つわりがピークを迎えたりといった変化が出始めます。

また赤ちゃんも「胎芽(たいが)」というとても小さい状態から「胎児」へと成長し、人間らしくなってくる時期。

お母さんにも赤ちゃんにも大きな変化があらわれる3ヶ月目のそれぞれの状態について、詳しく見ていきましょう!

1-1. 妊娠3ヶ月目の赤ちゃん

3ヶ月目の赤ちゃんは内臓がほぼ完成に近づき、心拍が確認できるようになります。 大きさがはっきりわかると、そこから出産予定日が決定します。

週ごとの赤ちゃんの特徴
◆8週目
・大きさ(CRL):10〜20mm
・心拍がしっかり確認できる
・エコーで確認できるようになる
◆9週目
・大きさ(CRL):20〜30mm
・手や足の指が離れ、5本指になる
・光や音に反応するようになる
◆10週目
・大きさ(CRL):30〜40mm
・羊水を飲み、尿を排泄するようになる
・神経系が発達し、手足を自由に動かすようになる
◆11週目
・大きさ(CRL):40〜50mm
・臓器が完成する
・原始歩行といわれる、足を動かして歩くような動作をする

この頃の赤ちゃんはとっても小さいですが、体の各部位の基礎ができる時期。そのため、毎週変化が見られます。

では、一方のお母さんにはどのような変化が見られるのでしょうか。

1-2. 妊娠3ヶ月目のお母さん

3ヶ月目のお母さんは子宮が大きくなり始め、お腹が少しずつふっくらし始めます。同時に、以下のような症状があらわれます。

期間 症状
8週目 ・つわり
・胸が張る、乳輪の黒ずみ
・おりものが増える
9週目 ・つわり
・乾燥
・便秘や頻尿
10週目 ・アザやホクロ
・血管が浮き出る
・むくみ
11週目 ・眠気
・腰痛
・貧血

 
それぞれの週が気になる場合は「期間」の部分からジャンプしてみてくださいね。

10週目くらいからはつわりがなくなり、食欲が増す人もいます。その場合は、バランスの良い食事を意識して食べ過ぎには注意しましょう。

つわりが続く場合は、無理せず食べられるものを食べましょうね。

続いては、妊娠3ヶ月目に気をつけたいトラブルについてご紹介します。

2. 妊娠3ヶ月目のトラブル

妊娠3ヶ月目に起こりやすいトラブルは主に3つあります。それぞれの症状や対処法についてご紹介していきます。

トラブル① 流産

一般的に流産の確率は心拍確認前の時期は15%、心拍が確認できれば5%にまで減少するとされています。

流産の症状
・胎芽が見えない
・出血がある
・腹痛がある

特に妊娠9週目は流産の確率も大きく変化する大事な時期であるため、「妊娠9週の壁」とも言われています。

妊娠3ヶ月目は安定期に近いとはいえデリケートな時期なので、少しでも気になることがある場合はすぐ医師に相談しましょう。

トラブル② 稽留流産(けいりゅうりゅうざん)

「稽留流産」とは、子宮の中で胎児の成長が途中で止まってしまうことを指します。

稽留流産になったら
出血や腹痛などの自覚症状がないため、もし稽留流産になってしまった場合は自然流産を待つか、手術を受ける必要があります。

ほとんどの原因が胎児の染色体異常ですが、近年では子宮組織の代謝が悪いことも稽留流産の要因となると言われています。

冷えやストレス、運動不足には気をつけましょう。

トラブル③ 切迫流産

切迫流産とは、胎児は子宮の中で生きているけれど流産しかけている状態のことをいいます。

  • 不正出血
  • 下腹部の痛み
  • お腹が頻繁に張る

…など、いつもとは違うと感じたときは自己判断せず、産婦人科で相談してみましょう。

もし切迫流産になってしまったら、安静にするしかありません。医師の指示に従って今後の生活のことを相談しましょう。

続いては、妊娠3ヶ月目の過ごし方について見ていきましょう。

3. 妊娠3ヶ月目の過ごし方

妊娠3ヶ月目はどのように過ごすと良いのか、

  1. 妊娠3ヶ月目の妊婦健診
  2. 日常生活で気をつけること
  3. 妊娠中の食事について
  4. お仕事のポイント

…といった順番で見ていきましょう。

3-1. 妊娠3ヶ月目の妊婦検診

出産予定日が確定する妊娠3〜4ヶ月の妊娠検診は2〜4週に1回のペースで行われます。

心拍が無事に確認され流産のリスクが軽減すると妊婦健診は4週に1回のペースで行われるようになります。しかし、お母さんと赤ちゃんの状態によって2週に1回のペースの場合もあるようです。

妊婦検診では、以下のような基本的な検査が実施されます。

妊娠3ヶ月頃の主な検診メニュー
◆体重・血圧測定
◆尿検査
◆経腟超音波検査

…子宮全体の大きさ、卵巣の状況を把握するために膣内から撮影
◆腹部超音波検査
…胎児や胎盤、羊水の観察のために下腹部に検査用器具をあてる
◆内診
◆血液検査(必要に応じて)

超音波検査ではお腹を出すので、

  • 着脱しやすいゆったりとした服装
  • 上下が分かれている服装

がおすすめですよ。さらに、ストッキングやスパッツは避けて靴下にすると着替えが楽になります。

また、健診の際は以下の物を持っていきましょう。

持ち物リスト
・母子手帳(あれば)
・診察券
・健康保険証
・助成券
・お薬手帳(薬を処方される場合もあるため)
・お財布
・その他(病院によって指定される持ち物)

ほかにも、筆記用具があると医師の診断やアドバイスをメモすることができるので便利ですよ。

出血や下腹部の痛みなど心配なことがあれば、次の妊婦健診を待たずにすぐ受診しましょう。

3-2. 日常生活で気をつけること

体に変化があらわれ、不調になりがちな3ヶ月目に気をつけたいのが「つわり」。つわりは妊娠12〜16週頃まで続くのが一般的といわれています。

よくあるつわりは、吐きづわり・食べづわり・においづわり…の3つです。それぞれの対策を紹介します。

つわりの対策方法
① 吐きづわり
無理に食べようとせず、食べられるものから食べる。おかゆやゼリーなど胃に優しく飲み込みやすいものが◎
② 食べづわり
食べ過ぎによるカロリー過多に注意しつつ、空腹にならないようおにぎりやガムなど満腹感の得やすいものを常備しておく。
③ においづわり
苦手なにおいはできるだけ避け、外出の際はマスクを着用するのがおすすめ。

どうしても何も受け付けない場合は脱水症状にだけは気をつけて、水分だけでもとるようにしましょう。

つわりの症状や対策についてもっと知りたい、といった方は、「妊娠中のつわりを乗り越える方法9選|症状から軽減するコツまで全解説」を参考にしてみてくださいね。

◆3ヶ月目のNG行動

この時期の体はとってもデリケートです。以下のような行動は避け、なるべく安静にしていましょう。

NG行動
◆ベルトでお腹を締め付ける
…お腹を圧迫するのは危険なのでNG
◆ヒールを履く
…血行が悪くなったり、転倒しやすくなったりするためNG
◆長時間同じ姿勢でいる
…血行が悪くなるためNG
◆睡眠不足
…疲れやストレスが溜まりやすくなるためNG

特に、ヒールは転倒のリスクを高めてしまいます。安定性のあるフラットシューズやスニーカーを選びましょう

ほかにも、

  • マタニティ専用の下着や衣服を着用
  • 肌が乾燥するので肌に優しい化粧水、保湿クリームを使う
  • 薬を飲むときは必ず医師に相談する
  • おりものが増えるためおりものシートを使用する

…などといったことにも気をつけましょう。

続いては、妊娠中の食事についてご紹介します。

3-3. 妊娠中の食事について

この時期の食事はつわりでなかなか食べられない方も多いかと思いますが、これだけは摂って欲しい重要な栄養素とNG食材をご紹介します。

妊娠中に積極的に摂りたい栄養素は以下のとおりです。

積極的に摂りたい栄養素
《鉄分》
・レバー、ほうれん草、しじみなど
…妊娠中になりやすい貧血をしっかり予防
《葉酸》
・鶏レバー、枝豆、モロヘイヤなど
…妊娠中の貧血予防、つわり軽減、赤ちゃんの先天性異常の予防
《ビタミン》
・鶏むね肉、のり、キウイフルーツなど
…つわりの軽減や免疫力の向上効果

特に葉酸は、つわりの軽減・免疫力向上・貧血防止などの効果があり、妊娠中は欠かせない栄養素です。

またこれらにあわせて、便秘を予防してくれる食物繊維や赤ちゃんやお母さんの体づくりを大きくサポートしてくれるタンパク質もしっかり摂りましょう。

また、羊水や赤ちゃんの成長に水分を奪われやすいので、こまめな水分補給も忘れずに!

◆控えたい食べ物

妊娠中には、避けるべき食品・栄養素が多数あります。以下の通りです。

  • 生もの
    …刺身、生肉、生卵など
  • アルコール
  • ナチュラルチーズ
  • 脂溶性ビタミンA
    …レバー、うなぎ、あん肝など

カフェインは摂取量にさえ気をつけていれば赤ちゃんにすぐ悪影響が及ぶことはありません。

詳しくは、
知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで
妊婦さんのカフェインの摂り方|妊娠中もカフェインを安全に楽しむコツ
…に載っていますので、ぜひご覧くださいね。

続いては、妊娠中の仕事との兼ね合いについてご紹介します。

3-4. 仕事のポイント

妊娠初期はつわりなどで体調を崩すことが多々あります。周囲の理解を得るためにも、上司への妊娠報告はできるだけ早くするようにしましょう。

報告は流産のリスクが軽減する妊娠10週前後の時期が理想的です。ただし、

  • 体に負担のかかる仕事
    …肉体労働や長時間勤務など
  • 夜勤のある仕事
  • たばこの煙を吸い込んでしまう仕事

…など、体の負担が大きな仕事の場合は配置転換を願い出るなどの対策をしたり、早めに上司に相談したりしましょう。

POINT
上司に妊娠報告の際は、出産予定日や産休・育休についてどのように考えているのかも伝えましょう。そうすることでその後の仕事の計画が立てやすくなります。

早めに報告することで周囲の人に理解と協力を得ることができます。感謝の気持ちを持ちつつ、無理せず周りに頼りましょうね。

◆通勤時の満員電車に注意

通勤ラッシュの満員電車は押されたり、長時間立ちっぱなしになるため妊婦さんにとって危険です。

時差出勤が可能であれば、遠慮せず利用しましょう。それができない場合は、以下のことを心がけましょう。

通勤時に心がけたいこと
・いつもより10分程度早く家を出る
早く家を出ることで、危険な駆け込み乗車や階段の駆け上がりなどを避けたり、混んでいる電車を見送ったりしてリスクを軽減することができます。
・女性専用車両を利用する
女性専用車両は普通車両に比べ比較的空いています。また、女性同士だとマタニティマークに気づいて席を譲ってくれるケースが多いそうです。

体への負担を少しでも軽減させるためにラッシュを避ける工夫をしましょうね。

また、妊娠初期のつわりのある時期には、バスや電車・自家用車の臭いで気分が悪くなるケースもよくあります。においづわりを避けるために、マスクを常備しておきましょう。

次に、この週にやっておきたいことをご紹介します。

4. 妊娠3ヶ月目にしておきたいこと

3ヶ月目にしておきたいことは以下の通りです。

妊娠3ヶ月目にしておきたいこと
◆8週目
・母子手帳をもらう
・マタニティマークをつける
詳しくはこちら
◆9週目
・歯のケア
・里帰りの相談
​→詳しくはこちら
◆10週目
・出産育児一時金について知っておく
・分娩予約
​→詳しくはこちら
◆11週目
・血液検査
・ベビーグッズの下見
​→詳しくはこちら

それぞれの週の記事で詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

最後に、妊娠3ヶ月目にお父さんや周りができることについてご紹介します。

5. お父さんや周りができること

妊娠3ヶ月目のお母さんは見た目にあまり変化が見られないため、お父さんはついいつも通りに接してしまいがちです。

しかし実際は体の変化が多く不調になりやすい時期。ホルモンバランスの乱れによって、お母さんはイライラしたり元気がなくなったりします。

そのため、以下のことに気をつけましょう。

◆食べ物などのにおいに注意!

お母さんはつわりなどで、食べ物の匂いに敏感になっています。

匂いがするものは近くで食べない、お母さんが嫌がる匂いのするものは近づけないなどの配慮をしてあげましょう。

◆家事をサポート

重い荷物を持つ買い物や布団の上げ下ろしは積極的にお手伝いしましょう。

特に料理は「においづわり」のあるお母さんにとって過酷な家事。 気分の悪いお母さんに変わって味見をしてあげたり、時間のあるときはキッチンに立ちましょう。

お父さんもお母さんのそのような変化に戸惑うかと思いますが、受け止めて支えてあげてくださいね。

6. まとめ

妊娠3ヶ月目のお母さんのための特集はいかがでしたか?
ここで、妊娠3ヶ月目で押さえるべきポイントをまとめました。

【注意すべきトラブル】
・流産
・稽留流産
・切迫流産
【日常生活のポイント】
・つわり対策
・NG行動
【食生活のポイント】
・栄養素を意識して撮る
・NG食材に気をつける
【仕事のポイント】
・上司には早めに報告する
・無理はしない
・通勤時の満員電車に注意

また、妊娠3ヶ月目の各週について知りたい人は以下の記事をチェックしてみてくださいね。

不調が続き辛い時期ではありますが、赤ちゃんと一緒に乗り越えましょう!