妊娠6週目は生理予定日の2週間後にあたり、多くの方が妊娠していることに気づき、産婦人科を受診して赤ちゃんの心拍も確認される頃です。

また、朝起きてすぐの吐き気などつわりの症状や、さまざまな体のトラブルに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、

  • 妊娠6週目の赤ちゃんとお母さんの体の変化
  • 妊娠初期の体のトラブルと日常生活の注意点
  • つわりの対処法と妊娠初期の食生活

について分かりやすく解説していきます。

妊娠初期に不安に感じやすい体のトラブルについてわかりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.妊娠6週目の様子と変化

妊娠6週目は赤ちゃんもお母さんも体の変化が感じられる時期です。

「妊娠に気づいたけれどまだ産婦人科を受診していない」といった方はそろそろ産婦人科を受診しましょう。

ここからは、妊娠6週目の赤ちゃん・お母さんの状態と、この時期に起こりやすいトラブルをご紹介します。

1-1.妊娠6週目の赤ちゃん

この時期の赤ちゃんは胎芽(たいが)と呼ばれます。エコー検査をすると、赤ちゃんを包む胎嚢(たいのう)が確認できますよ。

赤ちゃんは4~8㎜ほどに成長していて、脳の視床下部や腎臓、肝臓、乳腺などの器官が形成され、生殖器もつくられ始めます。

骨の周りに筋肉がつき、神経もつくられます。心臓も動き始め、早ければ超音波検査のときに心拍を確認できるようになります。

1-2.妊娠6週目のお母さん

妊娠6週目になると、多くの方に吐き気や眠気など、妊娠初期症状つわりの症状が見られるようになってきます。

妊娠初期症状の例
・眠くなる、だるさを感じる
・熱っぽくなる、吐き気・胸やけ
・生理痛のような下腹部痛
・少量の出血がある
・肌荒れ、胸の張り、乳首の痛み
・イライラする
・頭痛やめまい、便秘、下痢
…など

妊娠初期症状は、妊娠によって体内のhCGホルモンが増えたことによる影響が原因といわれています。

◆つわりが始まる

つわり」は多くの妊婦さんが経験する体調不良のような症状です。

つわりには個人差があり、症状や程度はさまざま。妊娠2か月の頃から重い症状の方もいれば妊娠中つわりの症状をほぼ感じなかった…という方も。

つわりの症状の例
・吐きつわり(吐き気やおう吐)
・食べつわり(空腹時の吐き気)
・においつわり(においに敏感になる)
・眠りつわり(一日中眠くなる)

そのほかにも、食べ物の好みが変わったり、よだれがたくさん出たりすることがあります。

つわりのピークは妊娠8週~11週頃で、胎盤が完成する妊娠16週(妊娠4か月)頃には落ち着いてくることが多いので安心してくださいね。

つわりの対策については「妊娠中のつわりを乗り越える方法9選|症状から軽減するコツまで全解説」をチェックしてみてください。

続いてこの時期に起こりやすい体のトラブルについてご紹介します。

1-3.妊娠6週目のトラブル

この時期注意したいのは、出血やお腹の張り・痛みなどの症状です。妊娠6週目に起こりやすいトラブルをご紹介します。

トラブル① 子宮外妊娠

受精卵が子宮の外(主に卵管)に着床してしまうことを「子宮外妊娠」といい、100人に1人がかかるといわれています。この場合、妊娠を継続することはできません。

子宮外妊娠だった場合、妊娠6週目頃から出血下腹部痛などの症状が出てきます。

そのまま放っておくと子宮内で受精卵が成長を始め、妊娠8~9週目頃には卵管破裂などを引き起こしてしまいます。

なるべく早く産婦人科へ
正常な妊娠かどうかを確認するためにも、まだ産婦人科を受診していない方はなるべく早めに受診しましょう。

トラブル② 早期流産

赤ちゃんの心拍が確認されると、流産の可能性は全体の5%に減りますが、それでも油断はできません。

妊娠初期の流産のほとんどは胎児側の原因によるもので、受精卵の染色体異常などお母さんには防げない原因のことが多いです。

もし鮮血長引く出血下腹部に激しい痛みがあったときは、流産や切迫流産の可能性もあるので、すぐに産婦人科を受診するようにしてください。

トラブル③ 切迫流産

切迫流産とは、胎児は子宮の中で生きているけれど流産しかけている状態のことをいいます。

  • 不正出血
  • 下腹部の痛み
  • お腹が頻繁に張る

など、いつもとは違うと感じたときは自己判断せず、産婦人科で相談してみましょう。

もし切迫流産になってしまったら、安静にするしかありません。医師の指示に従って今後の生活のことを相談しましょう。

次は、妊娠6週目の過ごし方についてご紹介します。

2.妊娠6週目の過ごし方

妊娠初期は赤ちゃんやお母さんにとっても大切な時期。そんな妊娠6週目の過ごし方を、

の4つに分けてご紹介します。

2-1.妊娠6週目の妊婦検診

すでに初診を済ませた方は2回目の受診になるかもしれませんが、この時期は1~2週おきに妊婦検診に行き、赤ちゃんが無事成長していることを確認します。

◆妊婦検診の持ち物

初診の方は、事前に持ち物をチェックしておくと慌てなくて便利です。

アイテム 特徴
健康保険証 カルテを作る際に必要。トラブルがある場合は保険適応に。
初診料 事前に初診料がいくらか確認しておく。平均3000円~1万5000円程度。
最終月経日のメモ 妊娠週数や出産予定日の算出に必要。基礎体温票か、最終月経日を聞かれる。
生理ナプキン 必要ない場合が多いが、内診の際おりものに混ざった軽い出血が見られることがある。
筆記用具 検査のあと医師から妊娠生活の説明を受けるためメモがあると便利。

 
産院によっては予約が必要なところもあるので、事前に確認しておきましょう。

◆妊婦検診ですること

初めて産婦人科に行くときは、どんなことをするのか不安に感じる方も多いかと思います。妊婦検診ではどのようなことをするのか知っておくと安心ですよね。

妊婦検診は以下のような流れで行われます。

妊婦検診の流れ
①尿検査
…毎回行います。尿蛋白・尿糖などを調べます。直前にトイレに行ってしまうと苦労するので妊婦検診の前はトイレを我慢しておきましょう。
②体重・血圧測定
…毎回行います。妊娠高血圧症候群を見極めるためにも必要です。

③問診
…医師から体調はどうかなど、現在のお母さんの様子を聞かれます。気になることがあれば医師に相談しましょう。

④超音波検査(エコー)
…子宮内に赤ちゃんを包む胎嚢(たいのう)があるかを調べます。卵管や卵巣も同時に見て、子宮外妊娠でないことを確認します。

⑤内診
…内診では、医師が膣の中に直接手を入れて子宮や卵巣の状態を診察します。医師がお腹を触って外側から子宮も診察します。

初診の場合は、一番最初に問診票を記入します。年齢や身長・体重・家族構成、アレルギーの有無、最終月経の開始日などを把握しておきましょう。

内診は緊張すると痛みを感じることもあるので、深呼吸して力を抜き、リラックスして診察を受けましょう。

内診を行わない産院も
最近は膣の中から行う超音波検査が一般的になってきたので、妊娠初期に内診を行わない産院も増えてきたようです。

妊婦検診の服装やメイクについては別記事の「妊娠4週目のママが知っておきたいこと|妊婦検診の服装とメイク」でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

続いては、日常生活で気をつけたいことを解説します。

2-2.日常生活で気をつけたいこと

妊娠4~7週目は「器官形成期」といい、赤ちゃんの器官が形成される大切な時期です。以下の4つの行為には特に気をつけましょう。

①お酒やたばこ

妊娠中毎日大量にお酒を飲むと、赤ちゃんが障害を持って生まれてくる「胎児性アルコール症候群」の可能性が非常に高くなります。

また、お母さんが喫煙すると赤ちゃんに十分な酸素が届かなくなり、流産や早産・発育の遅れ・低体重児になるリスクが上がってしまうのです。

妊娠したらお酒とたばこはきっぱりとやめましょう。

②市販の薬

妊娠初期は薬の影響を強く受けやすい時期なので、妊娠がわかったら自己判断で市販の薬を飲まず、産婦人科でもらった薬を飲むようにしましょう。

「妊娠と気づかず風邪薬を飲んでしまった…」と心配する方も多いですが、多少の服用ではまず問題ありません。

しかし一部の薬には赤ちゃんの発育に影響を及ぼすものもあります。

まずは産婦人科へ
便秘薬なども産婦人科で処方してもらえるので、持病がある方もまずは産婦人科で相談してみてください。

③体を冷やさないようにする

妊娠中はつわりやホルモンバランスの乱れなどによって、自律神経が乱れて血管が縮み、体が冷えやすくなっています。

体の冷えはつわりを悪化させたりお腹が張りやすくなります。冷たい飲み物は飲み過ぎないようにして、下半身を冷やさない服装にも気をつけましょう。​

④ストレスや過労

妊娠するとホルモンバランスが乱れて気分の変動が激しくなり、イライラしたりストレスも感じやすくなります。

ストレスがたまると血管が収縮し、血流が悪くなります。赤ちゃんはお母さんの血液から胎盤を通して栄養を摂っているので、ストレスは赤ちゃんの発育にも良くありません。

不規則な生活や疲労、栄養不足もストレスの原因になるため、早寝早起きなど毎日の生活を見直し、栄養もしっかり摂りましょう。

◆つわりを乗り切るコツ

栄養をしっかり摂らなくては…と思っても、つわりが始まると思うように食べられないことも多くなりますよね。

つわりがひどくて食べられないときは無理をせず、食べられるときに食べたいものを食べてもOKです。

つわりのときにおすすめの食事
・フルーツ
・酢やレモンなど酸味のある物
・めん類
・ゼリー
・炭酸飲料

つわりのときは空腹になると気分が悪くなるので、

  • おにぎり、パンなどすぐ食べられるものを用意する
  • ガムやキャンディーなどを持ち歩く
  • 食事を何回かに分けて食べる

…など、なるべく空腹にならないように工夫しましょう。

つわりのときにおすすめの食事については、別記事の「つわりを楽にする食べ物11選|吐き気を抑えて栄養も摂れるおすすめ食材」でも詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

これら4つのポイントに注意しながら、続いて食事のポイントについてご紹介します。

2-3.妊娠中の食事について

お腹の赤ちゃんはお母さんの体から栄養をもらって育つので、妊娠中のお母さんの食事はとても大切です。

妊娠初期は、葉酸・カルシウム・鉄分・たんぱく質という4つの栄養素をバランスよく摂りたい時期。

妊娠初期におすすめの食品
① 葉酸
…菜の花、ほうれん草など
② カルシウム
…ヨーグルト、干しエビなど
③ 鉄分
…豚レバー、あさり水煮缶など
タンパク質
…豚もも肉、卵など

これらにあわせて、食物繊維・ビタミンもしっかり摂りましょう。

食物繊維は便秘を予防し、ビタミンCは葉酸の吸収を、ビタミンB12には鉄分の吸収を高める効果があるので、あわせて摂りたい栄養素です。

◆控えたい食べ物

また、以下の食べ物は控えましょう。

  • 生もの
    …刺身、生肉、生卵など
  • アルコール
  • ナチュラルチーズ
  • 脂溶性ビタミンA
    …レバー、うなぎ、あん肝など

妊娠中におすすめ&NGの食品については、別記事の「知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで」でも詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

次に、妊娠6週目の仕事との向き合い方についてご紹介します。

2-4.仕事のポイント

職場にはいつ、どういうタイミングで妊娠のことを伝えるかこの時期迷っている方も多いのではないでしょうか。

流産のリスクもあるので、妊娠が確定して少し落ち着いてきた頃か安定期に入ってから職場に報告する妊婦さんが多いようです。

無理なく仕事ができていれば問題ありませんが、次のような場合はなるべく早めに上司に相談して、業務内容の希望を伝えましょう。

① 体に負担のかかる立ち仕事・長時間労働
② 体を冷やしたり、・たばこの煙が気になる職場
③ ストレスがたまる仕事
④ つわりがひどいとき

妊娠初期はまだ周りにも妊娠と気づかれず、無理をしてしまいがちです。

通勤はなるべくラッシュ時や混んでいる電車は避け、気分が悪くなったら途中下車をして休めるよう、時間に余裕をもって行動しましょう

POINT
妊娠中の時差出勤は考慮できるよう法律で定められています。朝の通勤がつらいときは、上司に相談して通勤時間をずらしてもらいましょう。

つわりがひどくて休みがほしい場合も、早めに上司に相談しましょう。お腹の赤ちゃんのためにも、お母さんはあまり無理をしないようにしてくださいね。

続いて、妊娠6週目にやっておきたいことをご紹介します。

3.妊娠6週目にしておきたいこと

ここからは、妊娠6週目にしておきたいことを3つご紹介します。

①助成制度について調べる

産院によって多少異なりますが、妊婦検診は妊娠中に14~16回ほどあります。妊婦検診は保険適応外ですが、各自治体には妊婦検診のための助成制度があります。

医療機関で妊娠が確定したら、まずは住んでいる市区町村の窓口に「妊娠届」を提出しましょう。

母子健康手帳と一緒に妊婦検診の「受診票」を受け取ることができます。

助成限度額の例
<東京都中野区の場合>
1回目 / 8450円
2回目以降 / 5150円
超音波検査 / 5300円
子宮頸がん検診 / 3400円

助成限度額は自治体によって異なるので、妊娠届を提出するときに窓口で確認しておきましょう。

②産後のことをお父さんと相談する

妊娠がわかると、産後は仕事をどうするか里帰り出産をするかどうかなど、今後のことをいろいろ考えて悩むこともあるかと思います。

ひとりで悩んで決断するのではなく、パートナーのお父さんと一緒に産後のことをよく話し合いましょう。

出産にかかる費用や、仕事を続ける場合は保育園事情など、時間に余裕があるときに調べてみましょう。

費用については「出産にかかる費用まとめ|節約できる9つの公的制度やベビー用品の総額まで全解説」で見てみてくださいね。

最後に、お母さんだけでなくお父さんにもできることをご紹介します。

4.お父さんにできること

見た目にはまだよくわかりませんが、妊娠するとお母さんの身体は大きく変化して、とても不安定な状態になっています。

お母さんはイライラしたり情緒不安定になり、お父さんにイライラをぶつけることもあるかもしれません。また、つわりで家事もできないことがあるかもしれません。

この時期のお父さんは、

  • 広い心でお母さんの話を聞いてあげる
  • 家事をできるだけ手伝う
  • たばこを吸う方は家では吸わない

…など、身体のことを考えてあげるとお母さんの気持ちも楽になります。

特にたばこは赤ちゃんに十分な酸素や栄養を届かなくさせるので、流産早産発育の遅れ低体重児の原因になる可能性があります。たばこを吸うお父さんは、妊娠をきっかけに禁煙する努力をしましょう。

5.まとめ

いかがでしたか?他の週について知りたい方は、以下を参考にしてみてくださいね。

超音波検査で赤ちゃんの姿を見ることができたり、つわりなどの体調不良も始まると、「お母さんになったんだ…」と実感が湧いてきますよね。

体調不良はつらい時期ですが、なるべくストレスを溜めないように気分転換をして、リラックスして過ごすのが一番です。

ときには趣味に没頭してみるのもいいかもしれません。楽しい時間をつくりながら、妊娠初期を乗り越えてくださいね。