妊娠中期の最後である7ヵ月。赤ちゃんが急成長し、お母さんの体型は妊婦さんらしくなってくるころですよね。

同時に体が重くなり、だるさや疲れを感じる妊婦さんも多いのではないでしょうか。

ここでは、

  • 妊娠7ヶ月目の赤ちゃんとお母さんの様子
  • 注意すべきトラブル
  • 日常生活のポイント

…などを詳しくご紹介します!ぜひ参考にしてみてくださいね。

1. 妊娠7ヶ月目の様子と変化

妊娠7ヶ月目に入ると、つわりがおさまり食欲が増加します。

赤ちゃんは24週から27週の間に平均して約500グラムも増加。そのため、お母さんは急激に大きくなるお腹に息苦しさ疲れやすさを感じ始めます。

さまざまな変化が現れる7ヶ月目の赤ちゃんとお母さんの状態について、詳しく見ていきましょう。

1-1. 妊娠7ヶ月目の赤ちゃん

7ヶ月目の赤ちゃんは脳が発達し、考える力や感情が芽生え始めます。

羊水の中をよく動きまわる子や大人しい子など、赤ちゃんの個性が見えはじめますよ。

また、外性器がわかりやすくなるため、赤ちゃんの性別もわかってきます。

週ごとの赤ちゃんの特徴
◆24週目
・大きさ(CRL):300〜350mm
・体重:550〜800g
・味覚や嗅覚、聴覚といった五感も発達しはじめます。
◆25週目
・大きさ(CRL):310〜360mm
・体重:600g~1,150g
・人間らしい体つきが確認できるようになります。
◆26週目
・大きさ(CRL):350〜380mm
・体重:750〜1,200g
・外部の声や物音が聞こえるようになります。
◆27週目
・大きさ(CRL):380〜400mm
・体重:800〜1,250g
・肺呼吸の練習をしたり、味覚や目の発達など体の機能もどんどん整っていきます。

とくに、27週目の赤ちゃんは感受性が強く、お母さんが感じていることやお腹の外の様子などの影響を受けやすいです。

たくさん話しかけて楽しませてあげましょうね。

続いて、妊娠7ヶ月目のお母さんについてご紹介します。

1-2. 妊娠7ヶ月目のお母さん

お母さんのお腹はどんどん大きくなり、胃の辺りからお腹が前にせり出してくるようになります。

そのため、腰痛になってしまう方も多いようです。腰痛は我慢せずに、

  • 骨盤ベルト
  • マッサージ

などで痛みを緩和しましょう。そのほかには以下のような症状が現れます。

期間 症状
24週目 ・体重の増加
・胃もたれや胸焼け
・貧血
25週目 ・お腹の張り
・トイレが近くなる
・こむら返り
・体毛が濃くなる
・便秘
26週目 ・肩こり
・妊娠線
・乳首の痒みや黒ずみ
・頭皮の油とフケの増加
27週目 ・むくみ
・動悸、息苦しさ
・胃の圧迫による食欲不振


体重増加には個人差がありますが、妊娠前の体重プラス6〜7kgくらいまでのが理想的です。また食べすぎにも食べなすぎにも注意しましょう。

気になる部分があれば、該当週からジャンプしてチェックしてみてくださいね。

続いて、妊娠7ヶ月目に気をつけたいトラブルについてご紹介します。

2. 妊娠7ヶ月目のトラブル

7ヶ月目は赤ちゃんと子宮が急激に大きくなり内蔵が圧迫される時期。

そんな7ヶ月目に起こりやすいトラブルをご紹介します。

トラブル①早産

妊娠22~36週前でのお産を「早産」といいます。

早産は時期が早いほど赤ちゃんへのダメージが大きくなります。

  • ストレスをためない
  • 体を冷やさない
  • 重いものを持ち上げない

などの日常生活の注意に加えて、しっかりと健診を受け、早産の予防をしましょう。 

妊娠22週目のトラブル」でも早産について詳しく解説しています。あわせてチェックしてみて下さいね。

トラブル② 仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群

「仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群」とは、仰向けで寝ることで大きくなったお腹が静脈を圧迫し、心臓に血液が戻らなくなってしまうことです。

急劇な低血圧による冷汗、めまい、呼吸困難などの症状が出ることがあります。

妊娠24週目のトラブル①」でも仰臥位低血圧症候群について詳しく解説していますので、あわせてチェックしてみて下さいね。

トラブル③ 切迫早産

「切迫早産」とは、子宮口が開き赤ちゃんが出てきそうな状態や破水をしてしまった状態で早産になりかかっていることを指します。

切迫早産の症状には下腹部や背中の痛み、お腹の張り、不正出血、破水などがあります。

切迫早産については「妊娠24週目のトラブル③」で詳しく解説していますので、一度チェックしてみて下さいね。

トラブル④妊娠糖尿病

7ヶ月目に入ると、ホルモンの分泌によって「妊娠糖尿病」に陥りやすくなります。

妊娠糖尿病のリスク
難産・早産・呼吸器系の障害を起こすおそれがあります。また、お腹の中にいる赤ちゃんを高血糖にさらしてしまうと、生まれた直後に赤ちゃんの血糖値が危険なほど低下することもあります。

妊娠糖尿病再発の可能性があるため、そもそも患わないように普段から注意することが大切です。

妊娠26週目のトラブル」でも妊娠糖尿病について説明しています。あわせてチェックしてみて下さいね。

またこのほかにも、

…などといったトラブルに見舞われることもあるため、気になることがあれば健診の際に医師に相談してみましょう。

続いて、妊婦検診についてや日常生活など、妊娠7ヶ月目の過ごし方のポイントを解説します。

3. 妊娠7ヶ月目の過ごし方

妊娠7ヶ月目はどのように過ごすと良いのか、

など、ひとつずつ見ていきましょう。

3-1. 妊娠7ヶ月目の妊婦健診

妊娠7ヶ月目にはいると、それまで4週間に1度だった健診が2週間に1度に増えます。

妊娠7ヶ月目の主な検診メニュー
◆体重・血圧測定
◆尿検査
◆経腟超音波検査

…膣内から撮影し、子宮全体の大きさ・卵巣の状況を把握する
◆腹部超音波検査
…下腹部に検査用器具をあて、胎児や胎盤・羊水を観察する
◆子宮底長測定
…触診・メジャーで測定し、胎児の成長の把握と予測をする
◆浮腫検査
◆血液検査
(必要に応じて)

超音波検査ではお腹を出すので、

  • 着脱しやすい服装
    (上下セパレートやウエストゴムのパンツなど)
  • 靴下
    (タイツやストッキングだと着替えるのが大変)

がおすすめですよ。また、顔色も検査の一環なので厚化粧はNG

化粧品の匂いで気分が悪くなる妊婦さんもいるため、病院に行くときは周囲のことも考えて匂いのする化粧品を避けてくださいね。

次に、妊婦検診の際に必要な持ち物を確認しましょう。

健診に必要な持ち物
・筆記用具(医師の診断やアドバイスをメモするのに便利)
・母子手帳
・診察券
・健康保険証
・助成券
・お薬手帳(薬を処方される場合もあるため)
・お金
…助成券を超えたとき用。5,000~10,000円程度あると安心
・生理用品
・その他(病院によって指定される持ち物)

妊婦検診は赤ちゃんとお母さんの健康をチェックする、2週間に1度の大切なイベント。

定められたペースを守って、忘れずきちんと受けましょうね。

次に、妊娠7ヶ月目での日常生活のポイントをご紹介していきます。

3-2.日常生活で気をつけること

ここでは、7ヶ月目のお母さんが日常的に気をつけたいポイントをご紹介します。

日常生活のポイント
① 仰向けにならない
…仰向けに寝ると、仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群になる可能性があります。シムスの体位で横になるようにしましょう。

② 無理をしない
…過度な運動・夜更かし・重いものを持つなど、負担になることは避けましょう。また、立ちっぱなしは切迫早産の原因となります。

③体を冷やさない
…入浴や運動で血行を促進し、体を冷やさない格好をしましょう。

④適度な運動をする
…マタニティヨガやストレッチがおすすめです。

⑤妊娠線のお手入れをする
…この時期からオイルやクリームでしっかり肌を保湿しておくと、妊娠線が出来にくくなります。
おすすめのクリームやマッサージの方法を見る

また、妊娠7ヶ月目はどの週も転倒に注意しましょう。

とくに階段や浴槽は滑りやすいため、歩行や入浴の際は気を付けてくださいね。

普段履いている靴の裏に、滑り止めをつけるのもおすすめですよ。

◆シムスの体位で安静に

普段活発な人でも、お腹に圧迫感を感じたらシムスの体位で安静にしましょう。

シムスの体位になる手順
①心臓のある左側を下にして横向きに寝る。
②左足は伸ばし、右足は軽く曲げてる。
③お腹に負担が掛からない程度にうつ伏せのようになる。
★足と床との間に枕やクッションを挟んでも◎

右側を下にして寝てしまうと、寝苦しくなってしまうので注意してくださいね。

続いて、食事で気を付けるポイントを詳しくご紹介します。

3-3. 妊娠中の食生活について

妊娠7ヶ月目の食事では、以下の3つのポイントに気をつけましょう。

①カロリーに気をつける

妊娠中期はお腹の赤ちゃんへ栄養を供給するため、少し食べ過ぎただけでも体重が増えてしまいます。

とはいえ、厳しい食事制限は赤ちゃんの成長をさまたげることになります。

1日2,000~2,250kcalを目安に栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。

②必要な栄養素をしっかり摂る

積極的に摂りたい栄養素は以下のとおりです。

栄養素 食品と効果
鉄分 レバー、ほうれんそうなど
効果:貧血予防
葉酸 鶏レバー、枝豆、モロヘイヤなど
効果:貧血予防、赤ちゃんの神経管閉鎖障害予防
カルシウム 小魚、乳製品など
効果:骨粗しょう症予防、赤ちゃんの体をつくる
タンパク質 大豆、肉、卵など
効果:赤ちゃんの臓器をつくる
食物繊維 海藻類、さつまいも、ゴボウなど
効果:便秘の解消・予防


他にも、魚に多く含まれるDHAは赤ちゃんの脳の形成を助けてくれます。

上記を参考に、意識的に栄養素を摂るようにしましょう。

ただし、豚レバーについては、摂りすぎると胎児に影響を及ぼす可能性のあるビタミンAも豊富に含んでいるため、過剰摂取には気を付けましょう。

また、足りない栄養素は、サプリメントで補ってくださいね。

③NG食材に気を付ける

妊娠中には、避けるべき食品・栄養素が多数あります。

NG食材
◆生もの
・お刺身や生魚など火を通していないものはNG
・お刺身は、魚に含まれる水銀が赤ちゃんの神経系にも送られてしまう
・特に水銀の濃度が高いマグロは特にNG!
◆アルコールやカフェイン
・赤ちゃんの脳や体づくりに悪影響を及ぼします
・ノンカフェインの紅茶やルイボスティーに変えましょう

また、

×糖質
×辛いもの
×体を冷やすもの
×味が濃いもの
×加工食品
×インスタント食品

…なども栄養素の吸収を妨げたり体調をくずす原因となりますので控えてください。

食事のポイントについてより詳しく知りたい方は、「知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで」も合わせてチェックしてみてくださいね!

続いては仕事のポイントをご紹介します。

3-4. 仕事のポイント

妊娠7ヶ月目でお仕事をされている方は「まだまだ現役で頑張ってはいるけど、産後はどうしよう」と悩んでしまいますよね。

ここでは、お仕事をするうえで気をつけたいポイントをご紹介します。

◆仕事の引き継ぎ

出産後にお仕事に復帰する・しないに関わらず、職場は円満に離れたいですよね。

そこで大切になるのが「仕事の引き継ぎ」です。

引き継ぎのポイント
・引き継いだ人の立場になり、分かりやすさを重視する
・引き継ぎファイルを作成する
・自分がいなくても大丈夫なようにマニュアル化する

仕事の引き継ぎがしっかりできると、能力が高い人だと評価され、復帰しやすくなります

わかりやすい引き継ぎができるよう、仕事はしっかり整理しておきましょう。

◆出勤時の注意

妊娠7カ月目のお母さんが出勤時に気を付けたいポイントは以下の通りです。

出勤時に気を付けるポイント
◆満員電車に乗らない
時差出勤が可能であれば遠慮せず利用したり、いつもより10分程度早く家を出たりしましょう。
◆女性専用車両を利用する
女性専用車両は普通車両に比べ比較的空いています。また、女性同士だとマタニティマークに気づいて席を譲ってくれるケースが多いそうです。
◆ハイヒールを履かない
ヒールが低くて、転びにくい靴で通勤しましょう。
◆ストッキングを履かない
長時間のストッキング着用はムレてしまい、早産や破水の原因である膣炎を起こすリスクがあります。
◆無理をしない
切迫流産を引き起こす可能性があるため、立ち仕事は避けましょう。

体調がすぐれないときは、遠慮せずに周りの仲間や上司に相談したり休んだりして、赤ちゃんのことを最優先にしてあげてくださいね。

また、産休と育休についてもこの時期には知っておきましょう。

◆産休・育休について

産休・育休とは
働く女性が出産の準備をする期間産後に体力を回復するための期間のこと。

  • 産前休業:出産予定日より42日前(双子以上の場合は98日前)から出産日まで
  • 産後休業:産後56日後まで

…といったことが法律で定められています。

産休中と育休中の給与や制度の違いを以下にまとめました。

産休中 育休中
ほとんどの会社で給料が出ない 原則無給
健康保険から出産手当金が支給される 雇用保険から育児休業給付金が支給される※仕事継続の場合
対象休暇1日につき、給与(標準報酬日額)の約3分の2の出産手当金が支給される 2ヵ月に1回、2ヶ月分の育児休業給付金がまとめて支給される
※金額は賃金日額の60%
支給されるタイミングは出産後約1~2ヶ月後 支給されるタイミングは育児休業に入って約3ヶ月後から

 
会社や地域、時期によって変わることもあるため、詳しくは勤め先の健康保険担当者に確認してみましょう!

◆母性健康管理指導事項連絡カードについて

妊婦さんの体調は不安定なので、産休や育休を取得する前でも休みを取りたい日もありますよね。

そこで活用したいのが「母性健康管理指導事項連絡カード」です。

母性健康管理指導事項連絡カード
母性健康管理指導事項連絡カードとは、医師から
・通勤の緩和
・休憩を増やす

などの指導を受けた場合、その内容を会社側に正確に伝えるためのもの。
提出された会社側は、通勤時間の調整や休憩時間・休暇を増やすなどの措置をとる必要があります。

妊婦さんにとってお仕事は体の負担になりがち。

日頃からしっかり上司や仲間とコミュニケーションをとって、トラブルになる前に相談できる環境を作っておきましょうね。

次の章では、妊娠7か月目にしておきたい事や、考えておきたいことをご紹介します。

4. 妊娠7ヶ月目にしておきたいこと

体が動く妊娠7ヶ月目にしておきたいことは以下の通りです。

妊娠7ヶ月目にしておきたいこと
◆24週目
・妊娠線ケア
・立ち会い出産について考える
詳しくはこちら
◆25週目
・妊娠線ケア
・美容院に行っておく
詳しくはこちら
◆26週目
・歯医者に行く
・育児グッズの購入
詳しくはこちら
◆27週目
・保育所の確保
・赤ちゃんの名前を考える
詳しくはこちら

また、詳しい内容については各週ごとの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

最後に、お父さんや周りの人ができること、気を付けたいことをご紹介します。

5. お父さんや周りができること

元気な赤ちゃんを産むためには、お父さんや周りの人に協力してもらうことも大切です。

お父さんや周りの人が特にしてあげたいことは以下のとおり。

お父さんや周りがしてあげたいこと
◆家事のサポート
お母さんのおなかは一段と重く大きくなるため、家事が辛くなります。布団の上げ下ろし、お風呂掃除、買い物といった家事は大きな負担となるため、サポートしてあげてくださいね。
◆お母さんの腰をマッサージしてあげる
お母さんの体の負担は、周りが思っている以上に大きいものです。優しく腰をマッサージしてもらうだけでも楽になるので、ぜひ実践してみてくださいね。
◆ベビーグッズの調査
体を動かすことが難しいお母さんの代わりに、必要なベビーグッズを調べてあげて、赤ちゃんを迎える準備をしましょう。
◆一緒に産婦人科に行く
お母さんと一緒に説明を受けてお母さんの大変さを理解し、父親になることを自覚しましょう。家庭を大切にしようという気持ちも強くなりますよ。

妊婦さんの体は周囲が思っている以上にデリケート。

お母さんだけでなく生まれてくる赤ちゃんのためにも、無理はさせないようにしてくださいね。

6. まとめ

妊娠7ヶ月目のお母さんのための特集はいかがでしたか?
押さえるべきポイントを以下にまとめました。

【注意すべきトラブル】
・早産
・切迫早産
・仰臥位低血圧症候群
・妊娠糖尿病
・静脈瘤
【日常生活のポイント】
・ 仰向けにならない
・無理をしない
・体を冷やさない
・適度な運動をする
・妊娠線のお手入れをする
・転倒に注意する
・シムスの姿勢で安静に
【食生活のポイント】
・カロリーに気をつける
・必要な栄養素をしっかり摂る
・NG食材に気を付ける
【仕事のポイント】
・仕事の引き継ぎをしっかり行う
・満員電車に乗らない
・ストッキングを履かない
・無理をしない
・育休・産休制度を確認する

この時期についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。

妊娠7ヶ月目は赤ちゃんが急成長し、お母さんの体も大きく変化する時期。

心配事も多いですが、周りと協力しあって乗り越えましょうね。