妊娠8ヶ月目は「妊娠後期」の始まり。

お腹が大きくなってきたり、小さなトラブルが増えたりと、不安でいっぱいのお母さんも多いかもしれません。

そこでここでは、

  • 妊娠8ヶ月目の赤ちゃんとお母さんの様子
  • 注意すべきトラブル
  • 日常生活のポイント

…などを中心に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

1. 妊娠8ヶ月目の様子と変化

妊娠8ヶ月目は、週数で言うと28~31週目。いよいよ妊娠後期と呼ばれる時期に突入します。

赤ちゃんはどんどん体が大きくなるとともに、体の様々な部分がほぼ完成します。

お母さんは再びつわり症状が現れたり、お腹の張りやむくみといったトラブルに悩まされるかもしれません。

では、赤ちゃんとお母さんの状態をそれぞれ身に言いましょう。

1-1. 妊娠8ヶ月目の赤ちゃん

8ヶ月目の赤ちゃんはお母さんのお腹の中でどんどん大きくなり、羊水の中で動き回ったり、おっぱいを飲む練習をしたりするようになります。

エコー写真などで赤ちゃんの表情を見るのも楽しいですね。

週ごとの赤ちゃんの特徴
◆28週目
・大きさ(CRL):約390mm
・体重:900〜1300g
・性別がわかりやすくなってきます。
◆29週目
・大きさ(CRL):約400mm
・体重:1100〜1600g
・聴覚が完成します。また、肺呼吸の練習を始めます。
◆30週目
・大きさ(CRL):410〜420mm
・体重:1200〜1700g
・免疫力が備わり始めます。脳が発達し、記憶力や感情が芽生えます。
◆31週目
・大きさ(CRL):410〜440mm
・体重:1300〜2000g
・筋肉や骨格がしっかりしてきます。表情も豊かになります。

聴覚が完成したり、記憶力や感情が芽生える頃なので、積極的に話しかけたり音楽を一緒に聴いたりしてみてくださいね。

続いて、妊娠8ヶ月目のお母さんについてご紹介します。

1-2. 妊娠8ヶ月目のお母さん

お母さんはこのころますますお腹が大きくなり、生活には不便が生じることも多いかもしれません。

また同時に、以下のようなマイナートラブルにも注意が必要です。

期間 症状
28週目 ・腰痛
・甘いものが食べたくなる
・出血しやすくなる(歯ぐきや鼻血)
29週目 ・腰痛
・無性に甘いものが食べたくなる
30週目 ・動悸、息切れ
・おりものが多くなる
31週目 ・便秘、貧血
・前駆陣痛

 
それぞれの週が気になる場合は「期間」の部分からジャンプしてみてくださいね。また、

  • 28週~30週はお腹の張り
  • 29週~31週はむくみ

が気になる時期です。

各症状の予防や対策については、各週の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてくださいね。

続いて、妊娠8ヶ月目に気をつけたいトラブルについてご紹介します。

2. 妊娠8ヶ月目のトラブル

ここでは、妊娠8ヶ月目に気をつけたいトラブルを4つご紹介します。

トラブル① 逆子

この時期、3人に1人程度が逆子と診断されます。30週ごろまではなにもしなくても自然と治ることが多いので心配はいりません。

30週を過ぎてもなおらない場合は医師と相談し、必要に応じて逆子体操をしたり、生活のしかたに気をつけるようにしましょう。

妊娠31週目のトラブル」でも逆子について詳しく解説しています。一度チェックしてみて下さいね。

トラブル② 破水

「破水」とは、赤ちゃんを包む羊水が外に出てしまうこと。正産期(妊娠37週以降)より前に起きてしまった場合、そのまま早産となってしまうこともあります。

破水の原因となる喫煙や受動喫煙重い荷物を持って急激に腹圧がかかるなどのことを避けましょう。

万が一破水してしまったら
万が一破水してしまった場合でも焦らないで済むように、病院やタクシーの連絡先などを控えておきましょう。

破水について詳しく知りたい方は、「妊娠29週目のトラブル」もあわせて読んで下さいね。

トラブル③ 切迫早産

「切迫早産」とは、子宮口が開き赤ちゃんが出てきそうな状態や破水をしてしまった状態で早産になりかかっていることを指します。

切迫早産の症状は下腹部や背中の痛み、お腹の張り、不正出血、破水などがあります。

切迫早産についても「妊娠29週目のトラブル」で詳しく解説していますので、一度チェックしてみて下さいね。

トラブル④ 妊娠高血圧症候群

「妊娠高血圧症候群」とは、妊娠中に高血圧になったことをきっかけに、尿たんぱくや血管障害、臓器障害などを発症する疾患です。

自覚症状としては、ひどいむくみ、頭痛、めまいや動悸、倦怠感、急激な体重増加…などが挙げられます。

思い当たる症状がある場合は医師に相談するようにしましょう。

妊娠31週目のトラブル」でも妊娠高血圧症候群について詳しく解説していますので、あわせてチェックしてみて下さいね。

また8ヶ月目は、

にも気をつけたい時期です。少しでも不安なことがあれば医師に相談しながら、この時期を乗り越えましょう!

続いて、妊婦検診についてや日常生活など、妊娠8ヶ月目の過ごし方のポイントを解説します。

3. 妊娠8ヶ月目の過ごし方

妊娠8ヶ月目はどのように過ごすと良いのか、

  1. 妊娠8ヶ月目の妊婦検診
  2. 日常生活で気をつけること
  3. 妊娠中の食事について
  4. 仕事のポイント

…といったポイントから順番に見ていきましょう。

3-1. 妊娠8ヶ月目の妊婦検診

妊娠後期(28週目~)には、2週間に1回の妊婦検診が基本となります。

主な検診内容は次のとおりです。

妊娠8ヶ月頃の主な検診メニュー
◆基本検査
・問診、触診、内診
・体重/血圧測定
・腹囲/子宮底長測定
・尿、むくみ検査
・超音波検査

◆妊娠後期の検査
・血液検査
…血糖値や貧血、感染症の有無を調べる
・GBS(B群溶血連鎖球菌)
…妊婦さんが菌を保有している場合は感染防止の措置を行う
・NST(ノンストレステスト)
…子宮の収縮がないときに赤ちゃんが元気かどうかを調べる

検診のときには、母子健康手帳診察券のほか、

  • 冷えを防ぐためのブランケット
  • 時間をつぶすための本

などを持っていくのがおすすめですよ。

持ち物については別記事の「妊娠8週目の妊婦検診」でも詳しく説明していますので、一度チェックしてみてくださいね。

3-2. 日常生活で気をつけること

妊娠8ヶ月目には、どのようなことに気をつけて生活したらいいのでしょうか?

妊娠8ヶ月目の日常生活のポイント
①段差や階段に注意する
…お腹が日に日に大きくなるので、足もとに注意が必要です。高いヒールなどは避けましょう。

②仰向けで寝ない
…大きなお腹で仰向けに寝ると、急激な血圧低下で意識を失ったり気分が悪くなることも。その場合は体を少し起こした状態で休みましょう。

③体重管理に気をつける
…過剰な体重増加は安産の妨げになることも。妊娠8ヶ月目は、週に+500gまでの増加におさめましょう。

④軽めの運動を取り入れる
…医師と相談し、ウォーキング・マタニティヨガやマタニティビクス・ストレッチといった軽めの運動をしてみましょう。

特に、軽めの運動は気分転換や安産のための体力づくりにもなるのでおすすめですよ。ただし、

×激しい運動
×お腹をねじる動き
×ジャンプを伴うもの

などは禁物。必ず医師と相談して取り入れるようにしましょう。

続いて、妊娠中の食事についてご紹介します。

3-3. 妊娠中の食事について

8ヶ月目から始まる妊娠後期の食事では、以下の3つのポイントに気をつけましょう。

① 薄味を意識する

妊娠中は味覚が鈍くなり、濃い味つけになりがちです。塩分をひかえめにして薄味の食事を心がけるようにしましょう。

野菜中心の和食がおすすめです。

②必要な栄養素をしっかり摂る

妊娠後期に大切な栄養素には、次のようなものがあります。

妊娠後期に摂りたい栄養素
・たんぱく質
…牛肉、豆腐、納豆など、動物性と植物性をバランスよく
・DHA
…アジ・サバ・サンマなどの青魚
・食物繊維
…ワカメなどの海藻類、さつまいも、ゴボウなど
・鉄分
…ほうれん草、小松菜 など

タンパク質やDHAは赤ちゃんの生育をサポートしてくれます。

鉄分や食物繊維はこの時期妊婦さんがなりやすい貧血や便秘の対策をしてくれますよ。これらを積極的にバランスよく摂りいれる食事を心がけましょう。

③カロリーに気をつける

この時期は甘い物が食べたくなる妊婦さんが多い時期。

しかし、過剰な体重増加はお産のトラブルにつながることがあるので、カロリーや体重の管理はしっかりと行いましょう。

妊娠後期のカロリー・体重の目安
◆カロリー目安
…1日2200~2500kcal
◆体重増加目安
…28週以降は+500g/週まで

このほか、生ものやアルコール、カフェインなどは避けるように気をつけましょう。

妊娠中の食事について、詳しくは「知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで」の記事で解説していますので、参考にしてみてくださいね。

3-4. 仕事のポイント

このころは、まだお仕事を続けている方や、ちょうどお休みに入る方もいる時期だと思います。

妊娠8ヶ月ごろにお仕事をする場合は、次のようなポイントに気をつけましょう。

妊娠8ヶ月目の仕事のポイント
◆通勤や仕事中のポイント
・通勤ラッシュの電車やバスを避ける
・立ち仕事は控える
・高いヒールは避ける
・ストッキングを穿かない
・体調が悪くなった場合の休憩場所をチェックしておく
◆引き継ぎのポイント
・産休開始日を周囲にしっかり伝えておく
・後任者を確認する
・業務をマニュアル化する
・周囲への感謝を示す

仕事とマタニティライフの両立はとても大変だと思いますが、なるべく無理をせず、時には周りの方を頼ってみてくださいね。

続いて、保険の手続きについてや出産準備など、妊娠8ヶ月目にチェックしておきたいことをご紹介します。

4. 妊娠8ヶ月目にしておきたいこと

妊娠8ヶ月目には、次のようなことをしておくのがおすすめです。

妊娠8ヶ月目にしておきたいこと
◆28週目
・母親学級・両親学級(父親学級)に参加する
・里帰り・入院の準備を始める
詳しくはこちら
◆29週目
・入院・出産準備をする
・胎教をする
​→詳しくはこちら
◆30週目
・地域の助成や手当、手続き方法の確認をする
・ベビースペースを考える
​→詳しくはこちら
◆31週目
・ベビースペースを考える
・内祝いを考える
​→詳しくはこちら

詳しくは各週の記事で解説していますので、参考にしてみてくださいね。

次の章では、お父さんや周りのひとがお母さんのためにしてあげたい事をご紹介します。

5. お父さんや周りができること

お父さんや周りの方は、次のようなことをお母さんにしてあげてくださいね。

お父さんや周りがしてあげたいこと
◆体のサポートをしてあげる
・足や腰のマッサージ
・重い荷物を持ってあげる
・お腹がつかえてやりづらいことをしてあげる
(靴下を履かせてあげる、爪切り、お風呂掃除 など)
◆心のサポートをしてあげる
お産の時期が近づいてきたお母さんは、不安でいっぱい。そんなお母さんの話を聞いてあげることで、少しでも心の負担を減らしてあげてください。
◆赤ちゃんや上の子と積極的にコミュニケーションをとる
赤ちゃんの聴覚はこのころほぼ完成するので、たくさん話しかけてみましょう。
上の子がいる場合は、お腹の赤ちゃんに精一杯のお母さんに対して、寂しさを感じていることも。お父さんや周りがサポートしてあげることが大切です。

お母さんの体や心の負担を減らすことは、赤ちゃんの健康や安産にとっても大切なこと。積極的にサポートしてあげたいですね。

6. まとめ

妊娠8ヶ月目の赤ちゃんとお母さんについて見てきましたが、いかがでしたか?

8ヶ月目に注意すべきポイントをまとめると、以下のとおりです。

【注意すべきトラブル】
・後期つわり
・逆子
・破水
・切迫早産
・妊娠高血圧症候群
・静脈瘤
【日常生活のポイント】
・段差や階段に気をつける
・仰向けで寝ない
・軽めの運動
・体重管理をする
【食生活のポイント】
・薄味を意識する
・必要な栄養素をしっかり摂る
・カロリーに気をつける
【仕事のポイント】
・無理のない通勤や勤務を
・引き継ぎをする

この時期についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね。

残り少なくなってきたマタニティライフですが、トラブルや不安と上手に付き合いながら楽しく過ごしていきましょう!