妊娠8週目は、体がデリケートで大変な時期。つわりや不調がピークになり、不安を覚える妊婦さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、

  • 妊娠8週目の赤ちゃんとおかあさんの様子
  • 日常生活のポイント

…などを詳しくご紹介します。

仕事上の注意や今のうちにやっておきたいことなどもご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

1. 妊娠8週目の様子と変化

8週目に入ると、「胎芽(たいが)」と呼ばれていた赤ちゃんが徐々に成長し「胎児(たいじ)」と呼ばれるようになります。

一方のお母さんはつわりがピークになり、辛い時期にさしかかります。まずは、妊娠8週目の赤ちゃんとお母さんの変化について詳しく見ていきましょう。

1-1. 妊娠8週目の赤ちゃん

妊娠8週目の赤ちゃんの大きさは1センチを超え、心拍がしっかり確認できるようになります。この時の赤ちゃんの大きさによって、出産予定日が決定します。

また、頭や胴・手足ができて人間らしい体になるだけでなく、骨の形成が始まったり、体内の消化器官がほとんど形作られたりする時期でもあります。

エコーでも確認できるようになるため、お母さんとしての自覚もぐっと強まりますよ。

1-2. 妊娠8週目のお母さん

この時期は子宮がこぶし大に成長し、内蔵が圧迫されて便秘や頻尿といった症状が現れ始めます。

また、子宮の成長につれて筋肉も引き伸ばされるため下腹部にズキズキとした痛みが出てきたり、以下のような症状が出てくる場合もあります。

妊娠8週目の症状
◆つわり
・吐き気やおう吐、空腹時に気分が悪くなる、においに敏感になる…など
◆胸が張る、乳輪の黒ずみ
・胸が大きくなったり乳輪が黒ずんでくる。ブラジャーがきついと感じたらマタニティ下着に換えていきましょう。
◆おりものが増える
女性ホルモンの関係で白っぽいおりものが増えます。下着はいつもよりこまめに取り換えて清潔にしましょう。

つわり対策は「2-2. 日常生活で気をつけること」で紹介していますので、参考にしてくださいね。

続いては、妊娠8週目に注意したいトラブルについてご紹介します。

1-3. 妊娠8週目のトラブル

妊娠初期である8週目に起こりうるトラブルを3つご紹介します。

トラブル① 流産

赤ちゃんの心拍が確認されると流産の可能性はグッと減りますが、まだまだ油断は禁物です。

もし以下のような症状があったら、流産や切迫早産の可能性もあるので、自己判断するのは危険です。

  • 鮮血や長引く出血
  • 生理痛のような下腹部の痛み
  • お腹が頻繁に張る

お腹が張るのは妊娠中によくあることですが、しばらく安静にしてもなかなか張りが治まらないときは産婦人科に電話して相談してみてください。

異変があればすぐ病院へ
この時期のお母さんの体と赤ちゃんは不安定でデリケート。少しでも異変を感じたらすぐに病院に行くことをおすすめします。

トラブル②
稽留流産(けいりゅうりゅうざん)

「稽留流産」とは、子宮の中で胎児の成長が途中で止まってしまうことを指します。

稽留流産になったら
出血や腹痛などの自覚症状がないため、もし稽留流産になってしまった場合は自然流産を待つか、手術を受ける必要があります。

ほとんどの原因が胎児の染色体異常ですが、近年では子宮組織の代謝が悪いことも稽留流産の要因となると言われています。

冷えやストレス、運動不足には気をつけましょう。

トラブル③ 切迫流産

切迫流産とは、胎児は子宮の中で生きているけれど流産しかけている状態のことをいいます。

  • 不正出血
  • 下腹部の痛み
  • お腹が頻繁に張る

…など、いつもとは違うと感じたときは自己判断せず、産婦人科で相談してみましょう。

もし切迫流産になってしまったら、安静にするしかありません。医師の指示に従って今後の生活のことを相談しましょう。

次は、妊娠8週目の過ごし方についてご紹介します。

2. 妊娠8週目の過ごし方

妊娠8週目はどのように過ごすと良いのか、

  1. 妊娠8週目の妊婦健診
  2. 日常生活で気をつけること
  3. 妊娠中の食事について
  4. お仕事のポイント

…といった順番で見ていきましょう。

2-1. 妊娠8週目の妊婦検診

出産予定日が確定する妊娠3〜4ヶ月の妊娠検診は、2〜4週に1回のペースで行われます。そ

の際は、以下のような基本的な検査が実施されます。

妊娠8週頃の主な検診メニュー
◆体重・血圧測定
◆尿検査
◆経腟超音波検査

…子宮全体の大きさ、卵巣の状況を把握するために膣内から撮影
◆腹部超音波検査
…胎児や胎盤、羊水の観察のために下腹部に検査用器具をあてる
◆内診
◆血液検査
(必要に応じて)

超音波検査ではお腹を出すので、

  • 着脱しやすいゆったりとした服装
  • 上下が分かれている服装

がおすすめですよ。さらに、ストッキングやスパッツは避けて靴下にすると着替えが楽になります。

また、健診の際は以下の物を持っていきましょう。

持ち物リスト
・母子手帳(あれば)
・診察券
・健康保険証
・助成券
・お薬手帳(薬を処方される場合もあるため)
・お財布
・その他(病院によって指定される持ち物)

 ほかにも、筆記用具があると医師の診断やアドバイスをメモすることができるので便利ですよ。

出血や下腹部の痛みなど心配なことがあれば、次の妊婦健診を待たずにすぐ受診しましょう。

母子手帳の交付については、「3. 妊娠8週目にしておきたいこと」で詳しく説明していますので、チェックしてくださいね。

2-2. 日常生活で気をつけること

体に変化があらわれ、不調になりがちなこの時期に妊婦さんが日頃から気をつけたいポイントを、つわりの対策法・薬の服用・マタニティ下着についてそれぞれご紹介します。

◆つわり対策

つわりは妊娠12〜16週頃まで続くのが一般的といわれています。

よくあるつわりは、吐きづわり、食べづわり、においづわりの3つです。それぞれの対策を紹介します。

つわりの対策方法
① 吐きづわり
無理に食べようとするとストレスになるため、食べられるものから食べるように。おかゆやゼリーなど胃に優しく飲み込みやすいものが◎
② 食べづわり
食べ過ぎによるカロリー過多に注意しながら、空腹状態にならないようおにぎりやガムなど満腹感の得やすいものを常備しておく。
③ においづわり
苦手なにおいはできるだけ避け、外出の際はマスクを着用するのがおすすめ。

吐きづわりやにおいづわりの症状として、何も食べられないといったことが多いです。

どうしても何も受け付けない場合は脱水症状にだけは気をつけて、水分だけでもとるようにしましょう。

つわりの症状や対策についてもっと知りたい、といった方は、「妊娠中のつわりを乗り越える方法9選|症状から軽減するコツまで全解説」を参考にしてみてくださいね。

◆薬の服用に注意

妊娠中に薬を飲むと、赤ちゃんに悪影響が出るリスクが高いです。そのため、薬を飲むときは必ず医師に相談してから飲みましょう。

また、市販の薬を服用する前に使用上の注意に「妊娠中は使用してないけない」と記載がないか確認しましょう。

POINT
感染症が流行しても、薬を飲めないことがあります。日頃から手洗い、うがい、マスクの着用をして感染症予防を心がけましょう。

薬を飲まずにすむよう、体調管理はしっかり行いましょうね。

◆マタニティ下着の着用

妊娠8週になると、ホルモンの影響で胸に張りがでてきます。そのため、これまで着ていた下着がきつく感じることも。

下着の締め付けがつわりを悪化させてしまうこともあるので、無理せずにマタニティ専用の下着や衣服を着用することをおすすめします。

2-3. 妊娠中の食事について

この時期の食事はつわりでなかなか食べられない方も多いかと思いますが、これだけは摂って欲しい重要な栄養素とNG食材をご紹介します。

妊娠中に積極的に摂りたい栄養素は以下のとおりです。

積極的に摂りたい栄養素
《鉄分》
・レバー、ほうれん草、しじみなど
…妊娠中になりやすい貧血をしっかり予防
《葉酸》
・鶏レバー、枝豆、モロヘイヤなど
…妊娠中の貧血予防、つわり軽減、赤ちゃんの先天性異常の予防
《ビタミン》
・鶏むね肉、のり、キウイフルーツなど
…つわりの軽減や免疫力の向上効果

これらにあわせて、便秘を予防してくれる食物繊維や赤ちゃんやお母さんの体づくりを大きくサポートしてくれるタンパク質もしっかり摂りましょう。

◆控えたい食べ物

また、以下の食べ物は控えましょう。

  • 生もの
    …刺身、生肉、生卵など
  • アルコール
  • ナチュラルチーズ
  • 脂溶性ビタミンA
    …レバー、うなぎ、あん肝など

カフェインは摂取量にさえ気をつけていれば赤ちゃんにすぐ悪影響が及ぶことはありません。

詳しくは
知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで
妊婦さんのカフェインの摂り方|妊娠中もカフェインを安全に楽しむコツ
に載っていますので、ぜひご覧ください。

続いては、妊娠中の仕事との兼ね合いについてご紹介します。

2-4. 仕事のポイント

妊娠8週目のお母さんの体はデリケートで具合が悪くなりがちなので、だんだん思うようにお仕事ができなくなってきます。

職場にはいつ、どういうタイミングで妊娠のことを伝えるかこの時期迷っている方も多いのではないでしょうか。

◆上司には早めに報告する

妊娠初期はつわりなどで体調を崩すことが多々あります。周囲の理解を得るためにも、上司への妊娠報告はできるだけ早くするようにしましょう。

報告は流産のリスクが軽減する妊娠10週前後の時期が理想的です。ただし、

  • 体に負担のかかる仕事
    …肉体労働や長時間勤務など
  • 夜勤のある仕事
  • たばこの煙を吸い込んでしまう仕事

…など、体の負担が大きな仕事の場合は配置転換を願い出るなどの対策をしたり、早めに上司に相談したりしましょう。

POINT
上司に妊娠報告の際は、出産予定日や産休・育休についてどのように考えているのかも伝えましょう。その後の仕事の計画が立てやすくなります。

早めに報告することで周囲の人に理解と協力を得ることができます。感謝の気持ちを持ちつつ、無理せず周りに頼りましょうね。

◆通勤時の満員電車に注意

通勤ラッシュの満員電車は押されたり、長時間立ちっぱなしになるため妊婦さんにとって危険です。

時差出勤が可能であれば、遠慮せず利用しましょう。それができない場合は、以下のことを心がけましょう。

通勤時に心がけたいこと
・いつもより10分程度早く家を出る
早く家を出ることで、危険な駆け込み乗車や階段の駆け上がり・満員電車の見送りなどでリスクを軽減することができます。
・女性専用車両を利用する
女性専用車両は普通車両に比べ比較的空いています。また女性同士だとマタニティマークに気づいて席を譲ってくれるケースが多いそうです。

体への負担を少しでも軽減させるためにラッシュを避ける工夫をしましょうね。

また、妊娠初期のつわりのある時期には、バスや電車、自家用車の臭いで気分が悪くなるケースもよくあります。においづわりを避けるために、マスクを常備しておきましょう

次は、この週にやっておきたいことをご紹介します。

3. 妊娠8週目にしておきたいこと

ここでは、妊娠8週目にしておきたいことをご紹介します。まず、3ヶ月目にしておきたいことは以下の通りです。

妊娠8週目にしておきたいこと
◆母子手帳をもらう
◆マタニティマークをつける
◆歯のケア
◆妊娠線予防
◆出産育児一時金について知っておく
◆分娩予約
◆血液検査
◆ベビーグッズの下見

なかでも8週目に済ませておきたいことは、「母子手帳をもらう」「マタニティマークをつける」です。それぞれ詳しく見てみましょう。

◆母子手帳をもらう

母子手帳は正式に母子健康手帳といい、お母さんや赤ちゃんの状態を記録するものです。

妊娠が判明してすぐにもらうことも可能ですが、基本的には産婦人科で医師に指示されてからもらいに行くのが一般的。

住民登録のある市区町村の窓口に妊娠届出書を書いて提出し、母子手帳を受け取りましょう。自治体によって交付の時期や手続きにも差があるため、何が必要か事前に確認しましょうね。

POINT
「最終月経日」「この妊娠の初診日」は忘れやすいので、母子手帳をもらったらすぐに記入をしておくと◎。「妊娠3ヶ月」の記録には、いまの気持ちや体調の変化などを書いておきましょう。

母子手帳は妊娠中だけでなく、産後も赤ちゃんの成長や予防接種などの記録をするので大切に保管してください。

◆マタニティマークを付ける

マタニティマークは、妊娠していることを周りの人に伝え、配慮してもらい易くするためのマークです。

これにより、電車で席を譲ってもらいやすくなったり、災害時に助けを得やすくなったりします。

  • 鉄道の駅
  • 自治体の窓口
  • 「初めてのたまごクラブ」の付録

…などで手に入れることができますよ。

マタニティマークの危険性
マタニティマークをつけて悪意を向けられる事件もあるため、使用をためらう妊婦さんも多いですよね。心配な方は、不調の時や満員電車に乗る時など時と場合を考えて使用するのも◎

最後に、お父さんや周りができることをご紹介します。

4. お父さんや周りができること

この頃のお母さんはまだ見た目に変化が見られないため、お父さんはついいつも通りに接してしまいがちですが、実際は最も体の変化や不調の多い時期。

お父さんお母さんの変化に戸惑うかと思いますが、受け止めてあげることが大切です。

◆食べ物などのにおいに注意!

お母さんはつわりなどで、食べ物の匂いに敏感になっています。

匂いがするものは近くで食べない、お母さんが嫌がる匂いのするものは近づけないなどの配慮をしてあげましょう。

◆家事をサポート

重い荷物を持つ買い物や布団の上げ下ろしは積極的にお手伝いしましょう。

特に料理は「においづわり」のあるお母さんにとって過酷な家事。 気分の悪いお母さんに変わって味見をしてあげたり、時間のあるときはキッチンに立ちましょう。

お母さんだけでなく生まれてくる赤ちゃんのためにも、無理はさせないようにしてくださいね。

5. まとめ

妊娠8週目のお母さんのための特集はいかがでしたか?
ここで、妊娠8週目で押さえるべきポイントをまとめました。

【注意すべきトラブル】
・流産
・稽留流産
・切迫流産
【日常生活のポイント】
・つわり対策
・薬の服用に注意
・マタニティ下着の着用
【食生活のポイント】
・栄養素を意識して撮る
・NG食材に気をつける
【仕事のポイント】
・上司には早めに報告する
・無理はしない
・通勤時の満員電車に注意

また、今後の週について知りたい人は以下の記事をチェックしてみてくださいね。

不調が続き辛い時期ではありますが、赤ちゃんと一緒に乗り越えましょう!