妊娠9週目は、つわり以外にも体に変化があらわれ始める時期。精神的も不安定になりやすいため、憂鬱に感じる妊婦さんも多いようです。

そこで今回は、

  • 妊娠9週目の赤ちゃんとおかあさんの様子
  • 日常生活のポイント

…などを詳しくご紹介します。今のうちにやっておきたいことも多数ご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

1. 妊娠9週目の様子と変化

9週目に入ると、赤ちゃんの鼓動が力強くなる一方でお母さんの体は不調続きになってきます。

では、赤ちゃんとお母さんの変化について詳しく見ていきましょう。

1-1. 妊娠9週目の赤ちゃん

妊娠9週目の赤ちゃんの大きさは2〜3cmとまだまだ小さいですが、しっぽがなくなり、指に爪ができます。

心臓の形成もほぼ終わっているため、検査では赤ちゃんの心拍がしっかりと聴けるようになりますよ。生殖器が発達してきますが、まだ性別の判別はできません。

1-2. 妊娠9週目のお母さん

子宮はテニスボールほどの大きさになり、便秘や頻尿といった症状が強まります。

また、子宮の成長につれ筋肉も引き伸ばされるため、下腹部に痛みや違和感を感じることも。

ほかには、次のような症状が表われることもあります。

妊娠8週目にあらわれる症状
◆つわり
・吐き気やおう吐、空腹時に気分が悪くなる、においに敏感になる…など
◆乾燥肌
・ホルモンの関係と、赤ちゃんの成長過程でビタミンやミネラルが多く使われることから、お肌が乾燥しやすくなります
◆胸が張る、乳輪の黒ずみ
・胸が大きくなったり乳輪が黒ずんでくる。ブラジャーがきついと感じたらマタニティ下着に換えていきましょう。

つわり対策は「2-2. 日常生活で気をつけること」で紹介していますので、参考にしてくださいね。

この時期はつわりのピークなので、安静にしていましょう。

続いては、この週に気をつけたいトラブルについてです。

1-3. 妊娠9週目のトラブル

妊娠9週目に起こりやすいトラブルを2つご紹介します。

トラブル① 流産

赤ちゃんの心拍が確認されると流産の可能性はグッと減りますが、まだまだ油断は禁物です。

とくに妊娠9週目は流産の確率を大きく左右する大事な時期であるため、「妊娠9週の壁」とも言われています。

もし以下のような症状があったら、なるべく早めに病院を受診しましょう。

  • 鮮血や長引く出血
  • 生理痛のような下腹部の痛み
  • お腹が頻繁に張る

お腹が張るのは妊娠中によくあることですが、しばらく安静にしてもなかなか張りが治まらないときは産婦人科に相談してみてください。

トラブル② 切迫流産

切迫流産とは、妊娠22週未満の赤ちゃんが流産しかかっている状態を指します。

少量の子宮出血が断続的にあり、出血量が多いと切迫流産の可能性が高いです。早めに病院で検査しましょう。

POINT
切迫流産には特別な治療法がありませんが、適切な診断を受けて安静にしていることで流産のリスクを減らすことができますよ。

続いては、妊娠9週目の過ごし方についてご紹介します。

2. 妊娠9週目の過ごし方

妊娠9週目はどのように過ごすと良いのか、

…といったポイントから見ていきましょう。まずは、妊婦検診についてです。

2-1. 妊娠9週目の妊婦検診

出産予定日が確定する妊娠3〜4ヶ月の妊娠検診は2〜4週に1回のペースで行われます。

妊娠9週頃の主な検診メニュー
◆体重・血圧測定
◆尿検査
◆経腟超音波検査

…子宮全体の大きさ、卵巣の状況を把握するために膣内から撮影
◆腹部超音波検査
…胎児や胎盤、羊水の観察のために下腹部に検査用器具をあてる
◆内診
◆血液検査(必要に応じて)

超音波検査ではお腹を出すので、

  • 着脱しやすいゆったりとした服装
  • 上下が分かれている服装

がおすすめです。さらに、ストッキングやスパッツは避けて靴下にすると着替えが楽になりますよ。

また、健診の際は以下の物を持っていきましょう。

持ち物リスト
・母子手帳
・診察券
・健康保険証
・助成券
・お薬手帳(薬を処方される場合もあるため)
・お財布
・その他(病院によって指定される持ち物)

ほかにも、筆記用具があると医師の診断やアドバイスをメモすることができるので便利ですよ。

続いては、日常生活で気をつけたいことをご紹介します。

2-2. 日常生活で気をつけること

つわりなどの不調に悩まされるこの時期に妊婦さんが日頃から気をつけたいポイントをご紹介します。

ポイント① つわり対策

つわりは妊娠12〜16週頃まで続くのが一般的といわれています。

よくあるつわりは、吐きづわり・食べづわり・においづわりの3つです。それぞれの対策を紹介します。

つわり対策
① 吐きづわり
無理に食べようせず、食べられるものから食べるように。おかゆやゼリーなど胃に優しく飲み込みやすいものが◎
② 食べづわり
食べすぎによるカロリー過多に注意しながら、空腹にならないようおにぎりやガムなど満腹感の得やすいものを常備しておく。
③ においづわり
苦手なにおいはできるだけ避け、外出の際はマスクの着用がおすすめ。

脱水症状にだけは気をつけて、水分だけでもとるようにしましょう。

「妊娠中のつわりを乗り越える方法9選|症状から軽減するコツまで全解説」を参考にしてみてくださいね。

ポイント② 乾燥対策

妊娠中は羊水や赤ちゃんの成長のために母体の水分が失われやすく、乾燥肌になりやすい状態です。

赤ちゃんの成長と乾燥予防のために、1日2L程度を目安に水分補給をこまめに行いましょう。

ほかにも、

  • 睡眠をたくさん取る
  • 肌に優しい化粧水、保湿クリームを使う

といったことに気をつけて乾燥肌対策をしてくださいね。

ポイント③ マタニティ下着の着用

妊娠9週になると、ホルモンの影響で胸に張りがでてきます。そのため、これまで着ていた下着がきつく感じることも。

下着の締め付けがつわりを悪化させてしまうこともあるので、マタニティ専用の下着や衣服を着用することをおすすめします。

続いては、妊娠中の食事についてご紹介します。

2-3. 妊娠中の食事について

つわりのピークで食べることが辛い…といった方も多いかと思いますが、これだけは摂って欲しい重要な栄養素と、NG食材をご紹介します。

◆栄養素を意識して摂る

妊娠中に積極的に摂りたい栄養素は以下のとおりです。

積極的に摂りたい栄養素
《鉄分》
・レバー、ほうれん草、しじみなど
…妊娠中になりやすい貧血をしっかり予防
《葉酸》
・鶏レバー、枝豆、モロヘイヤなど
…妊娠中の貧血予防、つわり軽減、赤ちゃんの先天性異常の予防
《カルシウム》
・乾燥ひじき、干しエビ、ヨーグルトなど
…赤ちゃんの骨や歯の形成、お母さんの腰痛の予防

これらにあわせて、便秘を予防してくれる食物繊維や、赤ちゃんやお母さんの体づくりを大きくサポートしてくれるタンパク質もしっかり摂りましょう。

◆控えたい食べ物

また、以下の食べ物は控えましょう。

  • 生もの
    …刺身、生肉、生卵など
  • アルコール
  • ナチュラルチーズ
  • 脂溶性ビタミンA
    …レバー、うなぎ、あん肝など

カフェインは摂取量にさえ気をつけていれば赤ちゃんにすぐ悪影響が及ぶことはありません。

詳しくは別記事の、
知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで
妊婦さんのカフェインの摂り方|妊娠中もカフェインを安全に楽しむコツ
もチェックしてみてくださいね。

続いては、妊娠中の仕事との兼ね合いについてご紹介します。

2-4. 仕事のポイント

妊娠初期はつわりなどで体調を崩すことが多々あります。周囲の理解を得るためにも、上司への妊娠報告はできるだけ早くするようにしましょう。

報告は流産のリスクが軽減する妊娠10週前後の時期が理想的です。ただし、

  • 体に負担のかかる仕事
    …肉体労働や長時間勤務など
  • 夜勤のある仕事
    …たばこの煙を吸い込んでしまう仕事

…など体の負担が大きな仕事の場合は配置転換を願い出るなどの対策をしたり、早めに上司に相談したりしましょう。

POINT
上司に妊娠報告の際は、出産予定日や産休・育休についてどのように考えているのかも伝えましょう。そうすることでその後の仕事の計画が立てやすくなります。

早めに報告することで周囲の人に理解と協力を得ることができます。感謝の気持ちを持ちつつ、無理せず周りに頼りましょうね。

◆通勤時の満員電車に注意

通勤ラッシュの満員電車は押される、長時間立ちっぱなしになる…といった危険が多いため、妊婦さんはなるべく避けたいところです。

時差出勤が可能であれば、遠慮せず利用しましょう。それができない場合は、以下のことを心がけましょう。

通勤時に心がけたいこと
◆いつもより10分程度早く家を出る
早く家を出ることで、危険な駆け込み乗車や階段の駆け上がりなどを避けたり、混んでいる電車を見送ったりしてリスクを軽減することができます。
◆女性専用車両を利用する
女性専用車両は普通車両に比べ比較的空いています。また、女性同士だとマタニティマークに気づいて席を譲ってくれるケースが多いそうです。

体への負担を少しでも軽減させるためにラッシュを避ける工夫をしましょうね。

また、妊娠初期のつわりのある時期には、バスや電車、自家用車の臭いで気分が悪くなるケースもよくあります。においづわりを避けるために、マスクを常備しておきましょう。

次からは、妊娠9週目にしておきたいことをご紹介します。

3. 妊娠9週目にしておきたいこと

ここでは、妊娠9週目にしておきたいことをご紹介します。まず、3ヶ月目にしておきたいことは以下の通りです。

妊娠3ヶ月目にしておきたいこと
・母子手帳をもらう
・マタニティマークをつける
・歯のケア
・里帰りの相談
・出産育児一時金について知っておく
・分娩予約
・血液検査
・ベビーグッズの下見

 なかでも9週目に済ませておきたいことは、「歯のケア」と「里帰りの相談」です。

◆歯のケア

妊娠初期は、つわりなどによる食生活の乱れや吐きづわりで歯磨きがまともにできないことから歯周病や虫歯が起こりやすくなっています。

歯周病や虫歯を避けるためにも、以下のことを心がけましょう。

  • 歯磨きの回数を増やす
  • 口腔ケアはこれまで以上に丁寧に行う

また、お腹が大きくなると仰向けになることが困難になるため、歯医者にも行けなくなります。歯科健診や歯の治療は今のうちに済ませておきましょう

◆里帰りの相談

そろそろ産院の分娩予約を始める時期です。

  • 初診の病院で出産
  • 有名な病院で出産

…など選択肢は多数ありますが、安心できる地元での出産を考えている人も多いですよね。

実家に連泊する可能性があることや目星の付いている病院などは、早めに旦那さんや自分の親御さんに相談しましょう。

詳しい分娩予約の情報については、「妊娠 10週」で紹介しているので、参考にしてくださいね!

最後に、お父さんや周りができることをご紹介します。

4. お父さんや周りができること

この頃のお母さんは見た目にあまり変化が見られないため、お父さんはついいつも通りに接してしまいがちです。

しかし、実際は最も体の変化や不調の多い時期。お母さんはイライラしたり元気がなくなったりします。

特に、以下のことに気をつけましょう。

◆食べ物などのにおいに注意!

お母さんはつわりなどで、食べ物の匂いに敏感になっています。

匂いがするものは近くで食べない、お母さんが嫌がる匂いのするものは近づけないなどの配慮をしてあげましょう。

◆家事をサポート

重い荷物を持つ買い物や布団の上げ下ろしは積極的にお手伝いしましょう。

特に料理は「においづわり」のあるお母さんにとって過酷な家事。 気分の悪いお母さんに変わって味見をしてあげたり、時間のあるときはキッチンに立ちましょう。

5. まとめ

妊娠9週目のお母さんのための特集はいかがでしたか?
ここで、妊娠9週目で押さえるべきポイントをまとめました。

【注意すべきトラブル】
・流産
・切迫流産
【日常生活のポイント】
・つわり対策
・乾燥対策
・マタニティ下着の着用
【食生活のポイント】
・栄養素を意識して撮る
・NG食材に気をつける
【仕事のポイント】
・上司には早めに報告する
・無理はしない
・通勤時の満員電車に注意
 

また、今月の状態について知りたい人は以下の記事をチェックしてみてくださいね。

不調が続き辛い時期ではありますが、赤ちゃんと一緒に乗り越えましょう!