妊婦すると妊婦さんの多くが悩まされる「貧血」。どうして妊娠中は貧血になりやすいのでしょうか。

ここでは、

  • 妊婦の貧血の原因と影響
  • 妊娠中の貧血に効く食品
  • 貧血の改善に効く薬やサプリ

…などといったことをわかりやすくご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

1. 妊婦と貧血の関係

1-1. 妊婦は貧血になりやすい?

妊娠中の赤ちゃんは、お母さんの血液を通して酸素や栄養素を受け取ります。

これにともない、妊娠中は血液量が30〜50%ほど増加します。しかし血の成分となる赤血球や白血球の数は変わらずに血液中の水分量だけが増えるため、血液が薄まった状態になるのです。

血の濃度が薄まると全身に酸素不足が生じ、動悸や息切れ・めまいなどの症状が起こる「貧血」になってしまいます。

◆貧血の原因

貧血の原因はいろいろありますが、妊娠中の貧血は鉄分が不足することで起こる「鉄欠乏性貧血」がほとんどです。

お母さんが貧血だからといってすぐに赤ちゃんに影響が出るわけではありませんが、妊娠中の貧血は出産や母体の健康リスクが高まるため、気をつけて対策しましょう。

では、貧血になると実際にどんな影響があるのでしょうか。

1-2. 妊娠中の貧血による影響

妊娠中の貧血による赤ちゃんへの影響はあまりないと言われていますが、いずれ出産時の母体や赤ちゃんへのリスクが高まることも。

◆貧血による影響

貧血による妊娠中の影響
・疲れやすく、動悸や息切れがひどくなる
・ふらつきによる転倒のリスク
・流産・早産のリスク
貧血による出産の影響
・微弱陣痛のリスク
・弛緩出血のリスク
・産褥熱が出やすい
・体力の回復が遅れる

またお母さんが重度の貧血の場合、赤ちゃんに栄養が十分に行き渡らなくなることで低体重での出産になってしまったり、赤ちゃん自身に生後貧血が見られる場合があります。

妊娠の経過で身体の変化に慣れてくる妊娠中期はとくに貧血のサインを見逃しがちのため、上記のような症状があればなるべく早く医師に相談しましょう。

貧血と診断されたら、医師の処方に従って鉄剤(造血剤)を服用しながら食生活の見直しをしましょう。

次からは、普段の食生活で貧血を予防・改善する方法をご紹介します。

2. 妊娠中の貧血を食事で改善

ここからは、食生活で貧血を予防・改善する食品やメニューをご紹介します。

2-1. 貧血改善に摂りたい食品

貧血の改善には、鉄分の摂取がとても大切です。

1日に必要な鉄分は、非妊時は12mg、妊娠時は20mgほど。また妊娠初期に比べ、中期・後期には多くの鉄分補給が必要となります。

そんな鉄分には、以下の2種類があります。

  • ヘム鉄
    …動物性食品に含まれる
  • 非ヘム鉄
    …野菜や海藻類などに含まれる

この両方をバランスよく摂りましょう。

鉄分の多い食品
ヘム鉄が含まれる食品
・豚レバー:約13mg
・レバー:約9mg
・レバー:約6mg
・あさり:約6.2mg
・かつお:1.9mg など
非ヘム鉄が含まれる食品
・納豆:約3.3mg
・乾燥ひじき:約37.8mg
・小松菜(茹で):2.1mg
・ほうれんそう(茹で):約2mg
・ごま:14.6mg など
※すべて食品100gあたりの含有量

植物性食品の場合は、ビタミンCやタンパク質と一緒に摂ると鉄分の吸収率がアップするので、食べ方にも工夫するようにしましょう。

鉄分以外にも、葉酸やビタミンB12・6など、体内の赤血球や細胞の生成にかかわる食品を摂ることもおすすめですよ。

詳しくは別記事の「知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで」をチェックしてみてください。

また葉酸については葉酸を多く含む食品15選|妊娠・妊活中におすすめの食べ方やコツまで解説」も参考にしてみてくださいね。

続いては、貧血を悪化させるNG食品についてご紹介します。

2-2. 貧血を悪化させるNG食品

妊娠中にとると貧血を悪化させてしまうNG食品も存在します。カテキンやタンニン、フィチン酸と呼ばれるものがあります。

とくにカテキンが多い緑茶や、タンニンを多く含むコーヒーや紅茶などの嗜好品は鉄分の吸収を妨げてしまいますよ。

貧血を悪化させるNG食品
・玄米
・食物繊維の多い野菜
・カカオ(チョコレート)
・ブルーベリー
・緑茶、煎茶、紅茶
・コーヒー、ココア など

だからといって、アルコールもダメ・甘いものもダメ・コーヒーや紅茶もダメ…とあれもこれも我慢ばかりするのでは、妊娠生活がつまらなくなってしまいますよね。

嗜好品の摂取において、重要なのは、その量とタイミングです。
上手に気分転換を図って、楽しいマタニティライフを過ごしましょう。

詳しくは、別記事の「妊婦さんのカフェインの摂り方|妊娠中もカフェインを安全に楽しむコツ」妊娠中に食べてはいけないもの11選|赤ちゃんへの影響や食生活のコツまでご紹介」で解説していますので、参考にしてみてくださいね。

2-3. 貧血を改善するメニュー

ここまで、貧血に効果的な食品についてご紹介してきましたが、実際にどんなメニューを食事に取り入れたらいいのでしょうか。

ここからは、おいしく食べられて栄養価の高い妊娠中におすすめのメニューをご紹介します。

◆あさりの炊き込みご飯

材料(2合分)
・あさり(砂だし)
・米 2合
・塩 少々
・酒 大さじ3

・水 2合分
・みりん 大さじ1
・しょうゆ 大さじ2
・油あげ 1/2枚
・人参 1/4本
・好みで生姜の千切り

つくり方

1. お米は洗ってざるにあげておく。
2. 砂だししたアサリに酒を入れ、レンジで3〜5分程度加熱して身を取り出す。煮汁はそのまま炊飯用に使うので取っておく。
3. 人参、油揚げを千切りにして、好みで生姜も千切りにする。
4. 炊飯器に米、分量の水、しょうゆ、みりん、2の煮汁、3の具材を入れてスイッチを入れる。
5. 炊き上がったら、10分ほど蒸らして出来上がり。 

◆ひじきの煮物

材料(2人分)
・ひじき(乾燥)・・・25g
・人参・・・中1本
・油あげ・・・1枚
・しょうゆ・・・大さじ2
・みりん・・・大さじ2
・酒・・・大さじ2
・砂糖・・・大さじ2
・顆粒だし・・・小さじ1
・水・・・適量
・サラダ油・・・適量

つくり方

1. ひじきは水に浸して戻す。
2. 人参、油あげは千切りにする。
3. フライパンにサラダ油を入れて熱し、人参を炒め、水を切ったひじき、油あげも入れて炒める。
4. 調味料を全て加える。落とし蓋をして煮汁がなくなるまで煮含めてできあがり。

ほか 「小松菜の胡麻和え」「豚レバーの甘露煮」「なまり節の煮物」なども貧血予防や改善に効果的です。

地域や病院の母親学級などでもレシピを教えてくれるので、参加するのも楽しいですね。

3. 貧血を解消するエクササイズ

妊娠中の貧血の対処法としては「運動」も挙げられます。

軽い運動を行うと血の巡りが良くなりますよ。激しい運動は控えて、

  • ウォーキング
  • マタニティヨガ
  • マタニティスイミング

などの軽い運動を週2日ほどの運動の習慣を作りましょう。

また運動をすると腸の動きが活発になり、妊娠中に陥りがちな便秘の解消にもつながります。

ツボ押しやマッサージも有効
便秘改善には、ツボやマッサージも効果的です。
ただし、自己流で実践してしまうと悪影響となる場合もあるため、医師やマタニティマッサージの専門家に相談してから行いましょう。

妊娠中の便秘については「妊娠中の便秘の解消法|便秘になる4つの原因からお通じをすっきりさせる方法」もチェックしてみてくださいね。

続いては、妊娠中の貧血をサプリ・薬で改善する方法をご紹介します。

4. 妊婦さんの貧血を改善するサプリや薬

一般的には、妊娠中の検査でヘモグロビンの数値が11g/dl以下の場合、鉄剤を処方されることが多いようです。

医師の処方に従って、鉄剤を服用するようにしましょう。

また、サプリメントを飲む場合は、副作用のないものを医師に相談する方が賢明です。

鉄分配合の健康食品やゼリー、プルーンもおすすめですが、過度に摂取し過ぎないよう注意しましょう。

◆医師の処方による鉄剤の種類

鉄剤は「フェロミア」が代表的ですが、他にも以下のようなものがありますよ。

  • クエン酸第一鉄ナトリウム
    …フェロミア
  • 硫酸鉄
    …フェロ・グラデュメット、スローフィー、テツクールS
  • ピロリン酸第二鉄
    …インクレミン
  • フマル酸第一鉄
    …フェルム

鉄剤で改善できないほどの重度の貧血は、注射、点滴を受けるなど通院の必要や、場合によっては入院となる場合もあります。

◆貧血の改善は根気よく続けること

貧血は鉄剤を飲んだから、食生活を見直したからとすぐに効果が現れる症状ではありません。

食生活を改善、見直しながら、サプリメントや鉄剤を食事療法と合わせて継続することが大切です。

貧血改善のためのポイント
・食生活を見直し鉄分の多い食事を心がける
・鉄剤やサプリメントなどの薬も併用する
・効果がでないからと諦めず根気よく継続する

以上のポイントを参考に貧血の予防・改善を心がけてくださいね。

鉄分サプリについては別記事の「おすすめ鉄分サプリ9選|鉄分不足に効く選び方から貧血改善のコツまで解説」もチェックしてみてくださいね。

最後に、先輩ママに効いた妊娠中の貧血症状をやわらげるコツについてご紹介します。

5. 妊娠中の貧血症状を和らげるコツ

ここからは、先輩ママの口コミを見ながら、貧血対策や症状を和らげるコツをご紹介します。

◆こまめに休憩する、横になる

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こまめに休憩するようにしました
ママ's COMMENT
妊娠初期から、立ちくらみに悩まされました。初期の頃はまだお腹も大きくなかったので、いつも通りの身軽な状態ですっと立ち上がってしまい、フラフラとすることがよくありました。横になるなどこまめに休憩して身体を休めるようにしてましたよ!(30代)

とくに妊娠初期は、妊娠前の感覚で動いてしまうことが多いようです。

立ちくらみが酷い時は、こまめに休憩する、横になるなど、血流の回復が落ち着くまで安静に過ごしましょう。

また、立ち上がる時は何かに掴まるなどして、転倒防止を心がけるようにしまょう。

◆ゆっくり動く、時間に余裕をもってゆっくり行動する。

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転倒防止に心がけました
ママ's COMMENT
妊娠後も8ヶ月までパートで仕事をしてました。貧血の診断はされませんでしたが、初期から立ちくらみがひどく臨月まで続いていたので結構キツかったです…(笑)立ち上がる時は、何かに掴まるようにして転倒防止を心がけました。(30代)

お仕事を続けている妊婦さんは、とくに無理を重ねてしまいがちです。

急に動くと立ちくらみや転倒につながるので、なるべくゆっくりと動く、時間に余裕を持つなど、日常をゆっくりと行動することをおすすめします。

立ち上がる時は、何かに掴まるなどして転倒防止を心がけましょう。

◆衣服をゆるめる

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締め付けない衣服でリラックスしましょう
ママ's COMMENT
妊娠初期の頃は妊娠前と同じ服で通勤していましたが、ある日お腹の張りが気になってゴムのパンツで出勤したら、いつもよりも立ちくらみが和らいだような気がしたので、その日以来はゆったりめの衣類で通勤するように。かなり楽になりますよ。(30代)

貧血の時は、ベルトやボタンを外して、できるだけ身体を締め付けないようにしましょう。

身体を締め付ける衣服は、血行不良が起きて貧血の要因にもなります。

とくに妊婦さんは、貧血予防にもつながるゆったりとした服を身につけるようにしましよう。

◆身体を温める

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足湯でリラックスする習慣づくりを
ママ's COMMENT
妊娠中は冷えや寒気が気になったので、血行促進のために足湯で身体を温めるようにしました。気持ちがリラックスするだけでなく、身体がポカポカと温まり、血行がよくなり、貧血によるフラフラも少し解消した気がします。(30代)

貧血が起きた時は、血行を促進すると血流がよくなり、栄養や酸素が届けられやすくなります。

外出先では、暖かい部屋やホッカイロで身体を温めて安静にするようにしましょう。自宅では、長湯を避け、足湯や半身浴で身体を芯から温めて血行を促すことをおすすめします。

6.まとめ

妊娠中の貧血についての記事はいかがでしたか。

日頃の食生活を見直すとともに、貧血にならない生活習慣を心がけてみてくださいね。

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