妊娠17週目は、安定期に入り心身ともに落ち着いて生活できるようになる時期ですね。

おなかのふくらみも徐々に大きくなり、大きなからだの変化を感じることも増えたのではないでしょうか?

ここでは、

  • 妊娠17週目の赤ちゃんとお母さんの様子
  • 体のトラブルや日常生活のポイント

などについてわかりやすく解説していきます。

また、この時期にしておきたいことや妊婦検診などについても解説していますので参考にしてみてくださいね。

1. 妊娠17週目の様子と変化

妊娠17週目は、お母さんのからだと心が最も安定する「安定期」と呼ばれています。

この時期の赤ちゃんは16週目よりもさらに動きが活発になり、胎動を感じ始めるお母さんが多くなる時期です。

では、この時期の赤ちゃんとお母さんの状態について詳しく見ていきましょう。

1-1. 妊娠17週目の赤ちゃん

妊娠17週目の赤ちゃんは120~150mmほどで、体重は100~140gほどまで成長しています。

この時期になると赤ちゃんは、

  • 体温調節ができるようになる
  • 聴覚が発達し始めて音が聞こえるようになる

…といったような成長があり、早ければ赤ちゃんの性別がわかることもあるようです。

ただし個人差があるため、一般的に判別しやすいとされる妊娠24週頃までは気長に待っていてくださいね。

次に、妊娠17週目のお母さんの様子を見ていきましょう。

1-2. 妊娠17週目のお母さん

この時期のお母さんは、体と心がもっとも安定化する「安定期」に入り始めます。

徐々につわりがおさまり、食欲の増加も相まってウエストや腰まわりを中心として全体的にふっくらとしてきます。

体重増加の目安は5㎏程度といわれていますので、くれぐれも太りすぎには注意してくださいね。

◆おなかの張りも感じるように

そのほか子宮の収縮、いわゆる「おなかの張り」を感じるようになるお母さんもいます。張りを感じたらすぐに安静にし、それで治るようであれば問題ありません。

しかし、頻度が多かったり長時間おさまらないなどの場合には「子宮筋腫」の疑いも考えられますので、早めに医師に相談しましょう。

次は、お母さんが気をつけておきたい体の変化についてご紹介します。

1-3. 妊娠17週のトラブル

ここでは、妊娠17週目でチェックしておきたいトラブルを解説していきます。

トラブル① 切迫流産

切迫流産とは、胎児は子宮の中で生きているけれど流産しかけている状態のことをいいます。気をつけたい兆候は、

  • 不正出血
  • 下腹部の痛み
  • お腹が頻繁に張る

などです。この時期の流産は母体からの影響が大きいとされていますので、安定期だからといってくれぐれも無理はしないでくださいね。

トラブル② 子宮筋腫の症状悪化

子宮筋腫のある人は、妊娠17週頃~24週頃までが最も症状の出やすい時期だといわれています。

強い下腹部痛や長時間のおなかの張りが表れたときには、無理をせずに早めに医師に相談しましょう。

また、今まで子宮筋腫の症状がなかった人でも、この時期になって初めて症状が表れることもあります。おなかの張りなど少しでも疑いがあれば病院で受診してくださいね。

子宮筋腫とは?
子宮筋腫とは、子宮を形成する筋肉にできる良性の腫瘍のことをいいます。命への危険性はありませんが、大きくなりすぎると様々な影響を及ぼす場合があるので注意してくださいね。

続いて、妊娠17週目の過ごし方についてご紹介します。

2. 妊娠17週目の過ごし方

ここでは、妊娠17週目の過ごし方を、

の4つに分けて、解説していきます。

2-1. 妊娠17週目の妊婦検診

妊娠23週目までは、月に1回の妊婦検診が推奨されています。

妊娠16週頃に検診を行っていた場合、次回の検診は妊娠20週頃です。

自分と赤ちゃんの健康のためにも、妊婦検診は定められたペースでしっかり受けるようにしてくださいね。

次に、妊娠17週目での日常生活のポイントをご紹介していきます。

2-2. 日常生活で気をつけたいポイント

妊娠17週目で気をつけるべき日常生活のポイントには以下の通りです。

日常生活のポイント
① 適度に運動する
…極度な体重増加の防止や体力づくりのためにもマタニティスポーツを始めるのがおすすめです。

② しっかり睡眠をとる
…ホルモンバランスの乱れによる体調不良を防止するためにも、しっかり睡眠をとりましょう。

③ 姿勢に気をつける
…おなかが重くなると反り身になりがち。腰痛の原因になってしまうので注意しましょう。

④マタニティウェアを着用する
…おなかが大きくなり始めるこの時期から、リラックスできるゆったりした服装を心がけましょう。

安定期とはいえ、これらのポイントを意識して規則正しい生活を心がけましょう。

また、安定期に入り始める17週目頃から「母乳マッサージ」を始めるのもおすすめです。

母乳マッサージとは、赤ちゃんが産まれたときに母乳がスムーズに出るようにするための乳房のケアのことをいいます。

母乳マッサージの手順は以下を参考にしてみてくださいね。

母乳マッサージの手順
① 乳輪部分をつまみ、上下に3秒間圧を掛ける。
② ①と同様に、左右に3秒間圧を掛ける。
③ 乳房を乳房とは反対側の手で包み、もう片方の手も脇下から包む。
④ 上下左右に軽く押す。
⑤ 反対側の乳房も③~④を同様に行う。

母乳マッサージは、お風呂上りやクリームなどで滑りを良くしてから行うのが効果的なので試してみてくださいね。

2-3. 妊娠中の食事について

お母さんが食べたものは、そのままお腹の赤ちゃんの栄養になります。

赤ちゃんとお母さんの健康を守るために気を付けたい食事のポイントは以下の通りです。

  • 食事バランスに気をつける
  • 葉酸、鉄分は多めに摂る
  • NG食品に気をつける

それぞれ詳しく解説していきましょう。

①食事バランスに気をつける

妊娠17週目は、徐々につわりがおさまって食欲が増加し始める時期でもあります。

この食欲の増加によってついつい食べ過ぎてしまい、急激に体重が増加してしまう人も。体重増加の目安は5㎏程度だといわれています。

急激な体重の増加は様々な健康トラブルの原因になってしまうため、カロリーや塩分の摂りすぎには十分に注意してくださいね。

また、この頃から「母乳育児」を意識した栄養バランスを心がけましょう。

母乳育児に良い栄養素
たんぱく質
…しらす干し、牛肉、イワシなど
鉄分
…豚レバー、あさり水煮缶、乾燥ひじきなど
カルシウム
…桜エビ、チーズ、ししゃもなど

上記を参考に、栄養バランスの良い食事を意識してみてくださいね。

②葉酸、鉄分は多めに摂る

葉酸・鉄分ともに、どちらも胎盤の生成や赤ちゃんの成長には欠かせない栄養素です。一日に摂るべき量とおすすめの食材を以下にまとめました。

一日当たりの摂取量とおすすめ食材
【葉酸】
・摂取量:400μg / 1日
・おすすめ食材:
ほうれん草、ブロッコリー、いちごなど
【鉄分】
・摂取量:21mg / 1日
・おすすめ食材:
豚レバー、あさり水煮缶、乾燥ひじきなど

…となりますが、一日あたりの摂取量を全て食材で摂ることは難しいかもしれません。そんな時はサプリなどをうまく活用して必要な量を補うようにしましょう

葉酸については、「おすすめ葉酸サプリランキング|正しい選び方から妊娠中の効果・副作用まで詳しく解説」や「妊娠中に摂るべき「葉酸」とは|正しい摂り方やおすすめサプリ徹底解説」で詳しくご紹介していますのでぜひチェックしてみてくださいね。

③NG食品に気をつける

妊娠中には、避けるべき食品・栄養素が多数あります。

妊娠中にNGな食べ物
◆生もの
・お刺身や生魚など火を通していないものはNG
・お刺身は、魚に含まれる水銀が赤ちゃんの神経系にも送られてしまう
・特に水銀の濃度が高いマグロは特にNG!
◆アルコールやカフェイン
・赤ちゃんの脳や体づくりに悪影響を及ぼします
・ノンカフェインの紅茶やルイボスティーに変えましょう

赤ちゃんの健康のためにも、これらの食品は摂らないように心がけてくださいね。

飲み物については、「妊婦さんにおすすめの飲み物11選|NGドリンクから正しい水分補給まで」、「妊婦さんのカフェインの摂り方|妊娠中もカフェインを安全に楽しむコツ」で詳しくご紹介してありますのでぜひチェックしてみてください。

2-4. 仕事のポイント

おなかが大きくなり始める時期とはいえ、妊娠17週目はまだまだ働ける時期でもあります。

  • 通勤などでの立ちっぱなし
  • 長時間の同じ姿勢
  • 冷暖房の効きすぎ

…など、からだの負担となることはなるべく避け、適度に休息をとることを意識しましょう。

また、満員電車を避けるために出社時間をずらしてもらったり休憩時間を増やしてもらえるかどうかなど一度上司に掛け合ってみるのもいいですね。

妊婦さんの時差出勤やつわりがひどい場合の休暇は考慮されるよう法律でも定められていますので、安心して相談してみましょう。

次は、妊娠17週目にしておきたいことを確認していきましょう。

3. 妊娠17週目にしておきたいこと

妊娠17週目にしておきたいことは以下の3つです。

  1. 母親学級への参加
  2. 出生前診断
  3. 胎教を始める

それぞれを詳しくご説明します。

3-1. 母親学級への参加

母親学級とは、妊婦さんや夫が妊娠や出産の知識をつけるための勉強会です。

母親学級は病産院や自治体主催で、

  • 前半期(妊娠5ヶ月頃まで)
  • 後半期(妊娠8ヶ月頃まで)

の2回実施されます。妊婦さん同士の情報交換のためにも、ぜひ参加してみてくださいね。

3-2. 出生前診断

出生前診断は、胎児に先天性の病気、奇形、染色体異常がないかどうかを調べる検査のことをいいます。

主な出生前診断の種類を以下にまとめました。

◆超音波検査
妊娠11~13週、費用は20,000~50,000円程

◆母体血清マーカーテスト
妊娠15~21週、費用は10,000~20,000円程

◆新型出生前診断(NIPT)
妊娠10~18週、費用は20万円前後
※原則35歳以上

◆絨毛検査
妊娠9~11週、費用は15万円程

◆羊水検査
妊娠15~18週、費用は12~15万円程

出生前診断については様々な意見がありますが、もし検査をお考えの場合はなるべく早めに決断しましょう。

3-3. 胎教を始める

赤ちゃんの聴覚が発達し始める妊娠17週目頃は、「胎教」を始めるのにおすすめの時期だといわれています。

胎教とは、音楽を聴いたり絵本を読み聞かせたりして、おなかの赤ちゃんに良い影響を与えようとすることです。

具体的な胎教の方法は以下の通りです。

胎教の方法
◆音楽を聴く
クラシックやオルゴールの曲が良いとされています。お母さん自身がリラックスできる曲を選びましょう。

◆絵本の読み聞かせをする
童話など、シンプルなお話がおすすめです。

◆たくさん話しかける
簡単な挨拶など、積極的に話しかけるのがおすすめです。優しくゆっくりと、毎日話しかけてあげてくださいね。

◆おなかをなでる
愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分別されます。

◆軽くおなかをたたく
胎動を感じ始めたら赤ちゃんに呼びかけるつもりでおなかを軽くたたき、コミュニケーションをとってみましょう。

胎教は科学的に効果が証明されているわけではありませんが、お母さん自身がリラックスするつもりで、積極的に赤ちゃんとコミュニケーションをとってみてくださいね。

最後に、お父さんや周りができることについてご紹介します。

4. お父さんや周りができること

だんだんとおなかが大きくなり、姿勢や体調など様々な変化が表れ始める妊娠17週目には、お父さんや周りの人がサポートしてあげることが大切です。

  • 家事のお手伝い
  • 小旅行などの気分転換

…など、妊婦さんを身体的・精神的に両面から助けてあげましょう。具体的には、日常生活で洗濯物など重いものを持たせないように持ってあげたり、小旅行などでは歩き回りすぎたりせず温泉地でゆっくりしたり。

妊婦さんの体に負担をかけないよう身近なところから気を付けてあげましょう。

5. まとめ

いかがでしたか?
妊娠17週目で押さえるべきポイントをまとめました。

【注意すべきトラブル】
・切迫流産
・子宮筋腫の症状悪化
【日常生活のポイント】
・適度に運動する
・しっかり睡眠をとる
・姿勢に気をつける
・マタニティウェアを着用する
・乳房ケアを始める
【食生活のポイント】
・栄養バランスを意識する
・葉酸や鉄分を多めにとる
・NG食品に気をつける

また、今月の症状についてもっと知りたい人は以下の記事をぜひチェックしてみてください。

押さえるべきポイントに注意して、楽しいマタニティライフを過ごしてくださいね。