妊娠5ヶ月は、お母さんの心とからだが最も安定する「安定期」を迎える時期です。 つわりも徐々に治まり、妊婦さんとしてのペースがつかめてきた頃ではないでしょうか?

そこで今回は、

  • 妊娠5ヶ月の赤ちゃんとお母さんの様子
  • 日常生活のポイント

…などについて詳しくご紹介します。また、この時期にしておきたいことや注意すべきことについてもご紹介しますのでぜひ参考にしてみてくださいね。

1. 妊娠5ヶ月目の様子と変化

妊娠5ヶ月目は、お母さんの体と心が最も安定する「安定期」と呼ばれています。

この時期の赤ちゃんは徐々に動きが活発になり、胎動を感じ始めるお母さんが多くなる時期です。

では、この時期の赤ちゃんとお母さんの状態について詳しく見ていきましょう。

1-1. 妊娠5ヶ月目の赤ちゃん

5ヶ月目の赤ちゃんは、大きさはもちろんからだの様々な機能が完成したりと、急激に成長しています。

また、早ければ赤ちゃんの性別がわかることもあるようです。ただし個人差があるため、一般的に判別しやすいとされる妊娠24週頃までは気長に待っていてくださいね。

週ごとの赤ちゃんの特徴
◆16週目
・大きさ:110~140mm
・体重:60~120g
・動きが活発化し始め、成長スピードに個人差が出始める
・人間らしい見た目に近づく
◆17週目
・大きさ:120~150mm
・体重:100~140g
・聴覚が発達し、体温調節ができるようになる
◆18週目
・大きさ:150~180mm
・体重:130~220g
・胎便や指しゃぶりが始まる
◆19週目
・大きさ:160~200mm
・体重:200~280g
・腎臓や膀胱などの器官が完成する
・逆子になったり元に戻ったりと、動きがより活発化する
※今の時点では逆子でも心配ありません

5ヶ月目の赤ちゃんは聴覚が発達し始めているので、たくさん話しかけるなどして積極的にコミュニケーションをとってあげてくださいね。

では、次は妊娠5ヶ月目のお母さんの様子を見ていきましょう。

1-2. 妊娠5ヶ月目のお母さん

妊娠5ヶ月目のお母さんのお腹は徐々に大きくなり始め、個人差はあるものの周りの人から見てもわかるくらいになります。。

そのため、腰痛になってしまう方も多いようですが、我慢せずに骨盤ベルトやマッサージで痛みを緩和しましょう。

また、妊娠5ヶ月目になると多くのお母さんが胎動を感じることができるようです。

そのほか、この時期のお母さんに表れる変化をまとめました。

期間 症状
16週目 ・食欲の増加
・乳房が大きくなる
17週目 ・体重の増加
・つわりが治まり始める
・乳房が大きくなる
・おなかの張り
18週目 ・体重の増加
・おなかの張り
・貧血や立ちくらみ
19週目 ・体重の増加
・おなかの張り
・脚がつりやすくなる
・シミや黒ずみができやすくなる


それぞれの週が気になる場合は「期間」の部分からジャンプしてみてくださいね。

では、この時期の体のトラブルにはどんなことがあるのでしょうか。次で詳しく解説していきます。

2. 妊娠5ヶ月目のトラブル

5ヶ月目は、安定期とはいえ赤ちゃんの急激な成長でお母さんの体に負担がかかる時期。そんな5ヶ月目に注意すべき症状などをご紹介します。

トラブル① 子宮筋腫の症状悪化

子宮筋腫のある人は、妊娠17週頃~24週頃までがもっとも症状の出やすい時期だといわれています。

強い下腹部痛や長時間のおなかの張りが表れたときには、無理をせず早めに医師に相談しましょう。

また、今まで子宮筋腫の症状がなかった人でも、この時期になって初めて症状が表れることもあります。少しでも心当たりがあれば病院で受診してくださいね。

子宮筋腫とは?
子宮筋腫とは、子宮を形成する筋肉にできる良性の腫瘍のことをいいます。命への危険性はありませんが、大きくなりすぎると様々な影響を及ぼす場合があるので注意してくださいね。

トラブル② 常位胎盤早期剥離

常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)とは、妊娠中に胎盤が子宮から剥がれてしまう状態のことをいいます。

発生すると、母子ともに危険な状態になる可能性が高いとされています。

この発生を予測することは難しいとされていますが、

  • 妊娠高血圧症候群(PIH)
  • 前期破水、感染
  • 喫煙
  • 外部からの強い刺激

…などがリスクを高める原因といわれていますので注意しましょう。

トラブル③ 子宮頸管無力症

子宮頸管無力症(しきゅうけいかんむりょくしょう)は、妊娠中期以降に「子宮頸管」と呼ばれる管腔が開くことで子宮口も開いてしまう症状をいい、切迫流産の原因のひとつでもあります。

この症状の原因は明確にわかっておらず、妊娠後に子宮口の開きなどの兆候がないと診断ができません。

しかし、子宮頸管無力症は妊娠初期の頃から対策すれば安全に出産することも可能なので、妊婦検診の際にはしっかりと診てもらいましょう。

トラブル④ 切迫流産

切迫流産とは、胎児は子宮の中で生きているけれど流産しかけている状態のことをいいます。

  • 不正出血
  • 下腹部の痛み
  • お腹が頻繁に張る

…など、いつもとは違うと感じたときは自己判断せず、産婦人科で相談してみましょう。

もし切迫流産になってしまったら、安静にするしかありません。医師の指示に従って今後の生活のことを相談しましょう。

続いて、妊娠5ヶ月目の過ごし方のポイントについてご紹介します。

3. 妊娠5ヶ月目の過ごし方

ここでは、妊娠5ヶ月目の過ごし方を、

  1. 妊娠5ヶ月の妊婦検診
  2. 日常生活で気をつけたいポイント
  3. 妊娠中の食生活について
  4. 仕事のポイント

の4つに分けて、解説していきます。

3-1. 妊娠5ヶ月目の妊婦検診

妊娠23週目までは、月に1回の妊婦検診が推奨されています。妊娠5ヶ月目では、妊娠16週目が該当週です。

妊娠16週頃の主な検診メニュー
・問診・内診
・体重・血圧測定
・尿検査
・浮腫検査
・経腟超音波検査

…子宮全体の大きさ、卵巣の状況を把握するために膣内から撮影
・腹部超音波検査
…胎児や胎盤、羊水の観察のために下腹部に検査用器具をあてる
・子宮底長測定
…胎児の成長の把握と予測のために触診とメジャーで測定

超音波検査ではお腹を出すので、

  • 着脱しやすい服装(上下セパレートやウエストがゴムのパンツなど)
  • 靴下(タイツやストッキングだと着替えるのが大変)

…といった脱ぎ着しやすい服装がおすすめですよ。

また、検診の際は以下の物を持っていきましょう。

健診に必要な持ち物
・母子手帳
・診察券
・健康保険証
・助成券
・お薬手帳(薬を処方される場合もあるため)
・お財布
・その他(病院によって指定される持ち物)

上記のほかに、筆記用具があると医師の診断やアドバイスをメモすることができるので便利ですよ。

自分と赤ちゃんの健康のためにも、妊婦検診は定められたペースでしっかり受けるようにしてくださいね。

次に、妊娠5ヶ月目での日常生活のポイントをご紹介していきます。

3-2. 日常生活で気をつけたいポイント

妊娠5ヶ月目で安定期に入ったものの、油断はせず基本的なことに気を付けながら毎日を過ごしていきましょう。

日常生活のポイント
① 適度に運動する
…極度な体重増加の防止や体力づくりのためにも「マタニティスポーツ」を始めるのがおすすめです。

② しっかり睡眠をとる
…ホルモンバランスの乱れによる体調不良の防止、疲労回復のためにもしっかり睡眠をとりましょう。

③ からだの負担になることを避ける
…重いものを持つ、長時間立つなどのからだの負担になることは避けましょう。

④マタニティウェアを着用する
…おなかが大きくなり始めるこの時期から、リラックスできるゆったりした服装を心がけましょう。

⑤乳房・妊娠線のケア
…母乳を出やすくするための乳房のケアに加え、妊娠4ヶ月頃から始める妊娠線のケアも継続して行いましょう。

では、食事で気を付けるポイントはどこでしょうか?次で、詳しくご紹介します。

3-3. 妊娠中の食生活について

 

妊娠5ヶ月目は、徐々につわりがおさまって食欲が増加し始める時期でもあります。

この食欲の増加によってついつい食べ過ぎてしまい、急激に体重が増加してしまう人も。体重増加の目安は、5㎏程度だといわれていますので気を付けましょうね。

とはいえ、厳しい食事制限は赤ちゃんの成長をさまたげることになるため、1日2,000~2,250kcalを目安に栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。

また、この時期から「母乳育児」に良い栄養素を摂り始めるのがおすすめです。

母乳育児に良い栄養素
たんぱく質
…しらす干し、牛肉、イワシなど
鉄分
…豚レバー、あさり水煮缶、乾燥ひじきなど
カルシウム
…桜エビ、チーズ、ししゃもなど

妊娠中に摂るべき栄養素は「知っておきたい妊娠中の食事とルール|おすすめ&NG食品から外食のコツまで」で詳しく紹介されていますので参考にしてみてくださいね。

◆控えたい食べ物

妊娠中は、避けるべき食品・栄養素などが多数あります。以下のNG食品には注意しましょう。

NG食品
◆生もの
・お刺身や生魚など火を通していないものはNG
・お刺身は、魚に含まれる水銀が赤ちゃんの神経系にも送られてしまう
・特に水銀の濃度が高いマグロは特にNG!
◆アルコールやカフェイン
・赤ちゃんの脳や体づくりに悪影響を及ぼします
・ノンカフェインの紅茶やルイボスティーに変えましょう

また、

  • 辛いもの
  • 体を冷やすもの
  • インスタント食品

…などは摂り過ぎると体調を崩す原因になる可能性もありますので注意してくださいね。

続いて、妊娠5ヶ月頃の仕事のポイントについてご紹介します。

3-4. 仕事のポイント

おなかが大きくなり始める時期とはいえ、妊娠5ヶ月目はまだまだ働ける時期でもあります。とはいえ、

  • 通勤などでの立ちっぱなし
  • 長時間の同じ姿勢
  • 冷暖房の効きすぎ

などからだの負担となることはなるべく避け、適度に休息をとることを意識しましょう。

体の負担が大きな仕事の場合は配置転換を願い出るなどの対策をしたり、早めに上司に相談を。

次に、妊娠5ヶ月目にしておきたいことについてご紹介していきます。

4. 妊娠5ヶ月目にしておきたいこと

体調が最も安定する妊娠5ヶ月目は、自分がやりたいことを済ませるのにおすすめの時期です。この時期にしておきたいことを以下にまとめました。

妊娠5ヶ月目にしておきたいこと
◆16週目
・安産祈願(戌の日)
・里帰り分娩の予約
・周囲への妊娠報告
詳しくはこちら
◆17週目
・母親学級への参加
・出生前診断
・胎教を始める
​→詳しくはこちら
◆18週目
・旅行などの大きなイベント
・胎教を始める
​→詳しくはこちら
◆19週目
・シミ対策
・ベビー用品をそろえ始める
​→詳しくはこちら

また、詳しい内容については各週ごとの記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

最後に、お父さんや周りの人ができること、気を付けたいことをご紹介します。

5. お父さんや周りができること

だんだんとおなかが大きくなり、姿勢や体調など様々な変化が表れ始める妊娠5ヶ月目には、お父さんや周りの人がサポートしてあげることが大切です。

お父さんや周りの人が気をつけるべきポイントをまとめました。

お父さんや周りがしてあげたいこと
・家事のサポート
お母さんのおなかは一段と重く大きくなるため、激しい動きの家事が辛くなります。布団の上げ下ろし作業や中腰になるお風呂掃除、買い物といった家事は大きな負担となるため、サポートしてあげましょう。
・ささいな気遣い
お母さんはおなかが重くなることから、妊娠前よりも歩くスピードが遅くなりがちです。歩くペースを合わせてあげるなど、ささいな気遣いを忘れないようにしましょう。
・小旅行などの気分転換
体調が最も安定するこの時期に、小旅行などで気分転換させてあげましょう。温泉地でゆっくりするなど、お母さんの体に負担がかからないような旅行がおすすめです。
・夫婦生活にとらわれないコミュニケーション
安定期とはいえ、お母さんの体には大きな負担がかかっています。積極的なコミュニケーションで、精神的に支えてあげてくださいね。

積極的なサポートで、妊婦さんの負担を少しでも減らしてあげてくださいね。

6. まとめ

いかがでしたか?
最後に、妊娠5ヶ月目で押さえるべきポイントをまとめました。

【注意すべきトラブル】
・子宮筋腫の症状悪化
・常位胎盤早期剥離
・子宮頸管無力症
・切迫流産
・貧血や立ちくらみ
【日常生活のポイント】
・マタニティスポーツを始める
・しっかり睡眠をとる
・からだの負担になることを避ける
・マタニティウェアを着用する
・乳房と妊娠線のケアを継続して行う
【食生活のポイント】
・栄養バランスを意識する
・NG食品に気をつける

これらのポイントに注意して、楽しいマタニティライフを過ごしてくださいね。

また、妊娠5ヶ月目の各週について知りたい人は以下の記事をチェックしてみてくださいね。

安定期に入る5ヶ月だからこそできることや、今のうちに準備しておくためのことがいろいろあります。一日一日を楽しんで過ごしてみてくださいね。